お母さんたちの叫びを聞きながら・・・
「そうです…まさに、先生が話されたないようがそのまんま、私の感情です」
「私が文字として書いていない部分も拾って共感してくださってうれしいです」
はじめましてのお電話やLINE相談の時、こんな言葉をよくいただく。
支援者として走り出して、はや14年。
色んな家庭をみてきた。
色んなお子さんをみてきた。
色んな学校の話をきいてきた。
色んな塾や習い事の話をきいてきた。
色んな夫婦感の悩み・苦しみもきいてきた。
私は支援をするとき、「どれだけその家庭に感情移入できるか」がテーマになる。
私もその家庭の一員として、どれだけ入り込めるか。それが課題になる。
私に支援の依頼をしていただき、取り組んでいただくご家庭は、めちゃくちゃ真剣だ。
毎日、毎日、子どもとのやりとりに意識を向けて、対話して、振り返って…。
そんなこと、よく続けられるよなぁ…と、支援してる側の人間は思う。
なんて無責任な!みたいに思われるかもなんだけど、いや、決して他人事で言ってるとかではなくって、
支援をしていて、家庭「共育」の大変さを一番知っている身として、
それほど自分の時間を・体力を・脳のエネルギーを「家庭」「子ども」「自分」に注げるのって、すごいことやと思うんですよね。
だから、私はその想いにこたえなければならない。
聴こえのいい、耳障りのいい励ましの言葉に逃げられたらどんなにいいんだろうかと思うこともある。
「学校ですか…行かなくったって、大丈夫。何とかなりますよ」
「あなたのお子さんなら、将来働けますって」
そういう言葉で安心させられたら…と思う瞬間もあるけど、そんなことを言ったって、意味がない。
だって、親御さんは見抜くから。
「先生、奥歯に物が挟まったようなものの言い方してますよね」って。
私は発達障害・知的障害があってもなくても、定型発達でも、支援をお引き受けしてるんだけど、
どんなご家庭でも、テーマは「理解」「対話」になる。
「育てにくい…」「どうしてうちは教科書通りにならない…?」
と悩んできたご家庭ほど、家庭内で抱え込み、孤独になっていく。
お母さんは「怒る」or「能面・『無』になる」o「r無理やり笑顔でいる」のどれかになって、
時々大きな爆発を繰り返していく。
そのたびに、自信をなくして、「きっと、いつかは…」と信じようとして目の前を見ないようにしたり、
不安から色々と検索をかけ、調べ、読み、「この記事、見たわ…このサイト開くの何回目だ?」みたいなことを繰り返したり。
そんなお母さんたちの、うまく言葉にできない感情をすくいとり、
ひとつひとつ整理をして、手をぎゅっとつないで、
「大丈夫。何が大丈夫かは今はうまく言えないけど、きっと未来は明るいと信じて、いまできることを積み重ねていきましょう」
「自分がすき。自分の子育てがすき。この子も大好き。そう思えるように。」
…と伝えられるように、と思いながら、日々支援をしています。
今年はご相談件数が過去最高になっていて、他の親御さんともその件について話してたんだけど、
「相談が多いということは、それだけ悩む人がいるということ」
であり、何とも複雑な気持ちでいる。
ひとりでやってるから、私が手を差し伸べられるご家庭は数に限りがある。
だけど、手をぎゅっとつないだのであれば、最後まで、しっかりと手をつなぎ、一緒に進んでいけたら…と思う。
ひとりでは抱えきれないことも、誰かと一緒だと、はんぶんこ。
誰かと一緒だと、喜びは倍になるから。
人生に降りかかった出来事に、いつか「あの出来事には意味があった」と言えるように、これからも頑張っていきたいと、思う。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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