「もう無理!頑張れない!」と思ったことはありますか?
今回は、不登校や母子登校中の親御さんに怒りやすい「燃え尽き症候群」「バーンアウト」について解説をしていきたいと思います。
子育て燃え尽き症候群(バーンアウト)って?
みなさん一度は「燃え尽き症候群」「バーンアウト」「バーンアウトシンドローム」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これは、それまでひとつのことに没頭・取り組んでいた人が、心身の極度の疲労により突然やる気を失ってしまうことを指します。
それにより、あたかも燃え尽きたような状態になり、社会的に適応が気でなくなってしまう状態をいいます。
バーンアウトは絶え間ない過度なストレスにより発生し、人生に対して悲観的になるのが特徴的です。
お子さんが不登校や母子登校になると…
・子どもへのアプローチが増える
・何をしていても子どものことを考え続けるようになる
・学校と子どもの間に入り常にやりとりをしなければならない
・夫婦仲が悪くなることがある
・「不登校や母子登校についてネットで調べない時間がない」といっても過言ではないくらい常に調べものをしている
・心身ともに憔悴
…という状況になられる親御さんが多いのですが、どんなにメンタルに自信がある親御さんでも、どんどん不安が膨らんでいって、「あれ?私性格悪くなった?」と思うくらい黒い感情がわいてきたり、将来に対して希望を持てなくなってしまうということが多くみられます。
とくに
完璧主義・神経質・頑張り屋
な親御さんですと、バーンアウトになりやすいといえます。
また、バーンアウトは、以下の3つの症状からなると言われています。
①情緒的消耗感
「疲れ果て、もうできない」という感覚
②脱人格化
他者や子どもに無関心になったり、非情なふるまいをしたり、マニュアル的な対応に終始したりといった特徴がある
③達成感や自己効力感の減衰
有能感、達成感。自己効力感(自分なら乗り越えられるはずという思い)
「最近自分が自分じゃないみたい…」「自信も気力もなくなってきた…」という方は、もしかするとバーンアウト状態に陥っているといえるかもしれません。
感情労働もバーンアウトの要因のひとつ
また、「お母さん」「お父さん」でいようとしますと、感情労働をせざるを得ないともいえます。
感情労働とは、感情が労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働のことを指します。
接客業や教師やカウンセラーなどが肉体的な労働以外に感情労働もしているよねといわれています。
自分の心の中がどうであっても、感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが必要な場合は感情労働になるのですが、これってまさに親御さんがそうですよね。
怒鳴ってしまいたい気持ちをおさえ、自分個人の感情を押し殺して子どもと向き合わないといけない時ってあると思います。
本当は「なんでそんなに脆いわけ?!」と思っても、「それが嫌だったんだね」と返したり、「それくらいやれよ!」と思うことに対しても、「そうかあ、今は宿題したくない気持ちなのか~。ふんふん」と話を聴いたり…
本当の気持ちと実際求められる態度に差があればあるほど、その矛盾に苦しんだり我慢と忍耐が求められて疲れやすいです。
そして、感情労働には2種類あると言われています。
・表層演技
自分の感情とは無関係に他者に示す演技のことをいいます。
作り笑いをしたり、本当はイライラしているのを隠して笑顔でいるなど、ネガティブな感情を抱いていても別の感情を抱いているかのように振舞い、外面的に望ましい感情を表にだします。
ただ、自分の内面にストレスが生じた状態でこれをしてしまうと、相手に見透かされやすく「演じている・うわべだけのもの」ということが伝わりやすいです。
不登校や母子登校に悩まれる親御さんが本心を隠して共感し続けたり、支えようと「演じて」も、子どもに見透かされるどころか親子の関係性に溝ができてしまうこともあります。
・深層演技
自分の感情をコントロールすることで内面と外面の統一性がでる演技のことをいいます。
表層演技よりもあたかも本当にそう感じているかのように振舞えるので、相手に不信感を抱かれたり見透かされることが少なくなります。
親御さんが疲れ切っていたりストレスが生じている状態で感情労働が続くと、バーンアウトになりやすいので要注意です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「最近、だめとわかりつつも子どもに冷たくなってしまう」という方がいらっしゃったら、もしかするとそれは燃え尽き症候群かその予備軍的な状態に陥っているかもしれません。
特に不登校や母子登校などで悩まれているケースでご家庭の中で頑張らないといけない状態が続いているのがお母さんだけ・お父さんだけという場合は、『分散』させることをおススメします。
たとえば、週末はご主人が家事を手伝ったり、フリースクールなどの居場所をお父さんがお母さんの代わりに調べたり、母子登校中なら週に1日だけでもお父さんに代わりに付き添ってもらったりするなど、ひとりで抱え込まないことです。
文章では簡単に書けますが、実際は「なかなかそれもできひんわ!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
もし「家庭教育の専門家に話を聴いてもらいたいな」と思われた方がいらっしゃったら、一度ぜひご相談いただければと思います。
それでは、今回はこのへんで終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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