子育てと成長について考える
ブログをお読みいただきありがとうございます!
今回は、子育てと成長をテーマに記事を書いてみたいと思います。
大人を中心とした子育てを抜け出す努力
私たち大人は、つい子育てをする上で、自分を中心とした子育て・かかわりをしてしまいがちです。
例えば、子どもと遊びに出かけていると、子どもには遊びたい遊具があるのに、「今ちょうど人気の遊具が空いたから、あっちにいきなさい!」と言ってしまう。
子どもとしては別に人気の遊具で遊びたいと思っていなくて、今目の前にある、目についた遊具で遊びたいと思っているのに、大人が「今だったら空いていてゆっくりあそべるんだから、ほら、はやくあっちに行って…ほらほら…」と声をかける。
そういうことって、ないですか。
これって、大人の考えの押し付けでもありますよね。
他にも、「いい親として見られたいな」という気持ちって誰にでもあると思うんですが、その思いが強すぎると、
・子供が忘れ物をしたら親がちゃんと見ていないのではと思われるのではないか
・子供が宿題で間違いが多かったら親が教えられていないと思われるのではないか
・子供が学校で友達と喧嘩をしたら親がしつけられていないと思われるのではないか
…と、親の評価が気になってしまって、子どもの気持ちや自立というよりも、「子どもを操作し変化させること」だけを目的としたかかわりになってしまいがちです。
つまり、「ああしなさい」「こうしなさい」と、子どもに「どうしたい」と聞くよりも先に、「子どもを操作したい」「行動変容を促したい」という気持ちが強くなって、子どもをコントロールしてしまいがちになるということです。
その気持ち、めっちゃわかります。
…しかし、それでは子どもの存在や意見を無視してしまっている…とも言えます。
子どもには子どもなりの意見があるし、学校に通う子どもの様子次第で親の評価が変わったり価値が決まると思い込んで、親が干渉しすぎてしまう。
「親が中心になり、子どもを中心としない子育て」になってしまうと、子どもは自分の選択に自信が持てなくなったり、自尊心がはぐくまれにくくなるということがおきてしまうことがあります。
「自尊心」を意識する子育て
そこで大事なのは、子ども自身に「自分は存在していていいんだ。それだけで素晴らしいんだ」と自分を大事にしたり、尊重する気持ちを持たせられるようにかかわるということです。
親は自分の経験から「近道」を教えたくなる生き物です。
「こうやって行動をしたら、最短距離で目的地にたどり着けるよ」と教えたくなるものなのですが、人の成長というのは、大事なのは過程のほうです。
成功したという結果だけ体験し続けても、そこには工夫がなかったり、観察して考えることがなかったり、苦労して結果をつかみとる経験だったり、失敗を面白がるということができません。
自分なりに色んな経験を経て、積み重ねていく。
その過程こそが美しく、大事なものであり、コスパだタイパだとショートカットしすぎると、経験値がすくないまま大人になってしまうということが考えられます。
つまり、失敗経験の少なさから、失敗を経験したときのダメージが大きすぎたり、「こんなの自分じゃない」と失敗を受け入れられなくなってしまうこともあるかもしれません。
皆さんは自転車に乗れるでしょうか。
自転車を教えるときって、「コツ」を言葉で説明しても、子どもはすぐにスイスイ走れるわけではないですよね。
補助輪をつけて走ってみて、自転車で移動するとはどういうことなのかを知り、
補助輪をはずして走ってみて、バランスをとり運転する難しさを知り、
こける経験をして、自転車は運転を誤まったりバランスを崩すと転倒するんだということを知り、
沢山練習し、工夫し、そうしていくうちにひとりで乗れるようになっていきますよね。
子どもの成長も同じで、色んな失敗を積み重ねて、「よーし、今度こそ!」と前向きに、面白がって進んでいくことが大事だと思います。
「ああっ何やってんのよ…だからその運転の仕方は危ないって言ってるでしょ!」と言いたいのをぐっとこらえて、
「ナイスファイト!」「次こそ!がんばろう!」「わはは~派手に転んだね!」と笑ったり、応援してあげる。
そうやって、我慢する。待つということを親も学ぶ。
このように、親子共に学び合いながら成長の過程を楽しむなかで、子どもは自尊心をはぐくんでいきます。
まとめ:子育ての難しさをできるだけ楽しむ
子育てをしていると、なかなか客観的に、俯瞰的に状況を見ることが難しいですよね。
状況全体を見渡すことや選択することが困難な場面が多いです。
ついつい、部分的に状況を見て、「あなたそんなんで将来やっていけるの?」と不安になったり、「こうしなさい」「ああしなさい」と言ってしまいがちですが、それでは子供の自尊心や主体性ははぐくまれません。
親が子どもに「こうしなさい」と伝えるのではなく、ショートカットを教えようとするのではなく、「共に作り上げる」ということを意識してみましょう。
一緒に悩んで、取り組んで、失敗を面白がって、「できた!」を共有してみる意識です。
時間はかかっても、遠回りでも、子どもにやらせる。考えさせてみる。失敗させてみる。ということを意識して積み重ねていくと、ある一定の年齢からグングン主体性をもって行動ができる子になっていきます。
子どもの人生を、子ども中心に捉えてかかわる。
子どもの主体性を意識して、指示しなくていい時は指示しない。
子どもの成長のために、失敗を責めないようにする。
なかなかできることではないですが、思い出したときに取り組んでみると、「親として成長してるかも」という感覚を得られるかもしれませんし、お子さんの成長を見ていつも以上に一緒に喜べるようになるかもしれません。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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