不登校・母子登校の子どもを責めずにいるって無理ゲーじゃないですか?

不登校・母子登校の子どもを責めずにいるって無理ゲーじゃないですか?

ブログをお読みいただきありがとうございます!

いきなりですが、先日、アレルギー性結膜炎になりまして。右目まっかっか。めちゃくちゃ腫れてる。

毎日誰かに「え、殴られた?」って言われます。殴られてない。大丈夫。

毎朝よくなってる気がする(願望)と鏡を見ては変わらない現実を受け止める毎日。

そんなある日、娘が微熱で保育園休みになりまして。カウンセリング中、時々娘の声がBGMになっていた日があったと思います💦

そして、「うん…足の裏ぷつぷつできてる気がする…手足口病?いやいや、そんな、まさか、気のせいだって(願望)」と考えましたが、やはり手足口病でして😂、バタバタしておりました。

娘は無事回復し、あとは私の結膜炎が治るのを待つのみです…。

ちょっとマシになってきてるんですけど、ひどい時は白目が腫れてブヨブヨになってて鏡見るたびにテンションが下がってました😅

 

不登校中のお母さんの心の中ってこうじゃないですか?

「休んでるくせに手伝いくらいしろ。ゲラゲラ笑うな。勉強しろ。堂々とすんなよ。お前、学校休んでるんやろ!」

…という言葉を飲み込み、作り笑顔と作り共感。

無理やり「今は休む時期」と思いこむ。

全然あの子の気持ちが分からない。

 

暗い部屋で三角座りしてくれてたら優しくできるのに。

不登校児は休ませること。この鉄則と言われることを納得しないままやると我慢の限界がやってくる。

絞り出した優しさと、怒りの押し殺しで二重人格的になったお母さんと自分という矛盾のやりとりを長く続けると親子ともに心を壊す。

なので、母子登校と不登校で苦しんだお母さんが、お子さんが一人で行ってきますと出て行く後ろ姿に泣いて喜んだ話を聞き、ああよかったと思うんですよね。

学校に行けないわが子をどうしたって批判的に見てしまうあの毎日から解放されたことによかったと思う。もう心の中で子どもを否定しなくてよくなるからです。

 

母子登校中のお母さんもですが、毎日ギリギリの状態なので、余計なエネルギーを使いたくなくなりますよね。

「お願いだから、大人しくしてて。余計なことすんな」という気持ちが出てきてしまったり。
この気持ちに飲まれたら鬼になるなりたくないから心を殺すしかない。夫のすべてにイラついてくるし、そんな自分がいやになったり。

なので、支援を受けて、お子さんが復学して、親子のかかわりを見直していった先に「子どもを可愛いと思えるようになった」が聞ける度にやっててよかった…と思うんですよね。

 

「先生が私のお母さんだったら…」

支援中のかたから、よく「先生が母親だったら、私も違ってたのかもしれない…」という言葉をいただきます。

お母さんの何十年もの孤独と苦しみがにじむ言葉だと思います。

 

『母の子育てが成功したことを証明しなければならなかった。

「○○さんとこね、娘さんがこうらしいのよ。うちはそうじゃないでしょ。あぁー、よかった」

大人になっても、そうやって誰かと比較される。うちはあの家みたいにならなくてよかったって。うちの子はああはならなくてよかったって。

ねえ、お母さん。私、お母さんのその話聞いたら、胸が苦しくなる。

お母さんは子育て成功したって思ってるんだよね?でも、それ、間違いだよ。

だって私、ずっと苦しかった。今も苦しい。

 

うちの子の登校のことをお母さんに言えないのは、知ればお母さんが私を攻撃してくるのを知ってるからだよ。

「何やってるの?あの子を学校に行かさなくてどうするの?あなた母親なんでしょ?今まで何やってたの。」

 

お母さん、絶対そう言うじゃない。

私の子育てと自分の子育てを比較して、私はうまくいったのにって絶対言うでしょ。

 

違うよ。

 

お母さんの子育てがすばらしかったんじゃなくて、私が努力したんだよ。

 

お母さん、一度でも、私が学校から帰ってきたときに、

「今日は学校どうだった?お友達とどんな話したの?そう、それはよかったねぇ。お母さんね、あなたのその表情すきなの。お友達のお話してるとね、えくぼを作って嬉しそうにするでしょ。その笑顔を見るとね、とっても幸せ。」

って、こんなふうに私のこと聞いてくれた?

 

私が友達のことで悩んだり、受験で悩んだり、先輩に目をつけられてたりしたこと、お母さん知らないでしょ。

私、自分のことは「勝手に育った」って思ってるよ。

 

私の情緒を育ててくれたのはお母さんなんかじゃない。自分で努力したんだよ。

私がちゃんと勉強して大学を出て働けてるのは、お母さんの成果じゃない。

こういう結果を残さないとお母さんが私を認めないのを知ってるから、努力しただけ。結果を出さなきゃと必死で苦しかったあの頃、お母さんは私の心の中なんてみようとしなかったじゃない。

なのに、何を自慢の娘、みたいに言うお母さんのこと、私、だいきらい。』

 

そんなお母さんが言った言葉。

「先生が母親だったら、私も違ってたのかもしれない…」

 

多分過去に私の支援を受けられた方は、これを読んで「あれ?私のこと書いてる?」と思われるかもしれません。

そうとも言えるんですが、支援を受けられた(受けられている)方の半分以上はACあるいはHSPの方が多く、皆さん似たようなことをお話してくださっています。

私は、お母さんの孤独をしりたい。苦しみを半分わけてほしい。そして抱きしめたい。

子どもの頃にたくさん傷ついてきたお母さんは、私だったかもしれないからです。

 

不登校や母子登校を受け入れられないのはなんでなんだろう

上で書いたような環境で育った方は特に…なのですが、自分の親から「いかに自分の子育てが成功したか」を証明したいがために、他の家と比較して評価されることもあったと思うんですね。

子どもが社会に出たときの状態から逆算して、生きるのに必要なスキルや情緒を育まないといけないのに、気がつけば20年ほど前、自分が育てられたように子どもを育てたくなってるのが私たち親です。

そこには本来の子育て像から40年以上の価値観のギャップがあるのに。

 

受験に勝ち抜いていい大学に入り、大企業に入ることがいいとさかんに言われて競争させられてきた世代にとって、母子登校や不登校を本能レベルで拒絶したくなってしまうんです。

「よそと比べて、うちはだめ」という強い気持ちが、子どもを拒絶したくなってしまいます。

せめて平均的でいなきゃという強迫観念みたいなものです。

「不登校でもいいじゃない」とわりきれる人とそうじゃない人に分かれるのは、親から受け継がれた思考が大きく影響しているともいえると思います。

 

まとめ

まず、イライラの原因をつきとめることが大事だと思います。

イライラ(怒り)は二次感情です。

一次感情のほうに目を向けて、自分は傷ついているの?悲しいの?不安なの?ということを見つめてみましょう。

結構、不登校や母子登校で悩まれている親御さんって、子どものことだけで悩んでいるように見えても、カウンセリングをしていくと、それ以外の悩みやこれまでの傷つきを抱えてきていることが多いんです。

 

自分のことを知る。ということを意識してみると、少し余裕をもってお子さんとかかわれるかもしれません。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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