
不登校や母子登校を解決すること以上に大事なこと
一年365日。仮に子どもが家を出て行くのが23歳とするならば、だいたい8000日が、子どもがうまれてきてくれてから同じ家で過ごせる日数ということになる。
いや、そろそろ出てってくれと言いたくなる年齢まで実家にいるパターンもあるかもしれないけど、仮に、そう考えるとして。
子どもが親より友達や恋人と過ごすことを重視しだすのは10~16歳あたりでしょうか。高校に行きだすと一気に世界観が広がってく感じになるよね。と思います。
そうすると、単純計算でだいたい8000日なんて言ってるけど、この8000日なんてきっと気づけばすぐにその日を迎えてしまうんだろうと思う。
私がカウンセラーとして駆け出しの頃、1年目に支援をさせてもらった小1の子がちょうど22歳くらい。
私が夢中で必死になって15年活動した間に、ひとりの子が大人になっている。この15年のあっという間さよ…と思う。いつの間にかイケオジがキムタクなのひえーから、山Pがイケオジなん。まりこって亀梨くんがいうとなんだかソワソワしてたあの頃から想像できなさすぎて、ああこれが時の流れなのねというこの表現も見事にババア化してて、そんな自分も嫌いじゃないんだけれども。
そんなイケメンにまりこって言われたい私の娘はこの夏3歳になる。
もう約1100日消化してることになる。
え、え、え、おかしくない?
昨日わたし、妊娠糖尿病って言われて必死にカロリーと栄養素計算して血糖値におびえて過ごしてたのに陣痛きたとたん「お母さん!食べて!」って白米めっちゃだされて、え、まじっすかこんなにたくさんの白米たべていいの。私白米だけでたべられるぐらいご飯大好きなんですが。え、初産でも陣痛からうまれるまで60時間かかるとか想定してなかったもう私ほんとに体力ない!とか思いながら、
助産師さんに「お母さん!つぎの一回で全部だすよ!そのまえにさわってみて。赤ちゃんのながーい髪の毛。やわらかい頭が出てきてるよ。」と言われ、山王戦のミッチーくらいのボロボロ加減の私は「あ…会いたい!」と謎の言葉を発し、先生たちに大笑いされ、「大丈夫!つぎで会えるからね!はい!いきんでーーーー!」「・・・・・オギャアー!」からの大拍手(60時間も陣痛室占領してた患者がやっとゴールしました)をいただき、助産師さんに「赤ちゃんはこっちで預かっとくから!あなたはもう、寝なさい!」と言われたけど興奮が覚めやらぬで、妊娠してたことが幻のようで、血糖値のことで頭のなかがいっぱいだったけど幸せだった時間を忘れたくなくて、その日は妊娠中の記録を読み返し、その間にカウンセリングのお返事をし…というのを昨日したはずなんですが、私はワープしましたか?…なくらい、一瞬だった。
1000日。
子どものころの1000日って、小1が小4になるんだよな。バグってる。
15年、支援者として約5400日すぎてるんでしょ?もう意味がわからん。
ていうかこの文章何が書きたいんだって話なんですが、子どもとの時間というのは、仮にお子さんが23歳で独立するとしたら、実は残りわずかだということです。
いま、不登校や母子登校で悩まれているおかあさんたちにとっては、23歳で出て行く保証がないし、そもそも今この瞬間がつらすぎて残り時間や日数なんてどうでもええねんはよこの苦しみから脱出させてくれ!というかたのほうが多いかもしれない。
だけど一方で、幸福感と達成感につつまれたあの誕生の日のように、「はじめまして。会いたかったよ。これからよろしくね。幸せになろうね」ってあのきもちが薄れて、幻になってしまっていることに、傷ついてはいないでしょうか。
傷ついていることを見てしまったらつらいから、みないふりを、していないでしょうか。
人間の脳って、とってもよくできていて、気持ちを隠したり、気づかないふりができちゃうらしいんです。
でも、でももし、お子さんがひとりで学校に行けるようになったら。うれしいですよね。
運動会の練習をした後の汚れた体操服を洗うの、うれしいですよね。
お子さんが、親に言われなくてもあしたの準備をして、宿題してたら。うれしいですよね。
では、その上で、「おかあさん、今日こんなことあったよ」ってニコニコはなしてくれたら。
まるで、うんでくれてありがとう。
おかあさん、今日も話をきいてくれて、ありがとう。
今日も味方でいて応援してくれて、ありがとう。
おかあさん、だいすきだよ。
おかあさんのしてくれたこと、ちゃんと伝わっているよ。
ありがとう。
って言われているように、嬉しそうにおきたことを話してくれたら。
この子をうんでよかった。
この子の親でよかった。
一緒に過ごせてしあわせ。
この子には色んな経験をさせてあげたい。
この子がしあわせに生きられる未来につれていってあげたい。
そう思いませんか。
これからどんな未来がこの子に待ち受けているかはわからないけど、安心して次の世代にバトンを渡せられたら。
お母さんにしてくれて、ありがとう。
親にならないとわからないこと、たくさん味わえたよ。
親になってはじめて、ちょっとだけ大人になれたよ。
あなたならきっと大丈夫。
あなたの子どもにも、たくさん愛を伝えてね。
って、そんな気持ちでバトンを渡すことができたら。
仮に私が娘にそんな子育てができたら、ヤマシタのこれからの代々続く子育てはなかなか悪くないんじゃね?という思いで余生を過ごすことになるのかなと思う。
人間、やらなかった後悔が老年期に結構残るらしいんです。
もっと家族に愛を伝えればよかった。
もっと我が子を抱きしめればよかった。
もっと家族の時間をつくればよかった。って。
心残りが多少残るとしても、子育てにおいてはそれなりに満足したい。私はそう思うんです。
もちろん未熟だから、たくさん失敗して、落ち込むんですが。
だけど、子どもがいなければこんな気持ちにすらならないし、悩まなかった。
結婚12年の生活はお気楽だったけど、娘が生まれた13年目からは、苦労と大変さと引き替えに、親としての愛を持たせてもらえた。
娘がいるから、悩む。つらい。だけど、それがまた人生を面白くもしてくれていて。せっかく親になったんだから。どうせあと7000日しかないのだから。
めいっぱい、向き合ってみよう。そう思うんです。
あなたは、どうですか?
お子さんの登校のことで悩み、本質を見失っては、いないでしょうか。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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