仲良し親子な我が家だけど、これって家庭教育的にはどう?
街に出ると、『めっちゃ仲良し親子やな~』と微笑ましくなるご家庭をお見掛けすることがあります。
親御さんとお子さんとの仲が良いことはいいことです。
それ自体は悪いことではありませんし、お子さんと同じ目線で物事を楽しむことができるのはむしろ良いことであるとも思います。
しかし、それと同時に注意すべきポイントがあります。
目線は同じ。立場は縦。
それは、「お子さんに合わせて目線を下げるだけではなく、親御さんの立場までも下げてしまってはいないか?」ということです。
実は、母子登校や不登校などで悩まれているケースですと、
お母さんが子どもとの距離が近いと子どもが過度な母子密着傾向になることが多く、
お父さんが子どもとの距離が近いと叱っても言うことを聞かないという事態に陥っているケースが多いです。
具体的には、普段の生活の中で、親御さんがお子さんに、
・叱ってもまるでこたえておらずヘラヘラされる
・真面目な話をちゃんと聞いてくれずふざけられる
・「ママは(パパは)ダメだなぁ~」等と馬鹿にされることがある
このような言動があるご家庭は要注意といえます。
というのも、こういったケースでは親と子の関係性が逆転していることが多く、子どもが我が家の王様・お姫様(リトルエンペラーともいわれます)になってしまうことが多いです。
そうなってしまうと、親としてしつけをしたい時や、叱らないといけない時に言うことを聞いてもらえなくて子どもの成長や自立(自律)を促せなかったりとよくない影響が出がちです。
👇詳しくは過去のブログ『親の立場と境界線を意識してみよう』をご覧ください。👇
これはMIKURU・MIRUの7つのコンパスメソッドでも頭に入れておいていただきたい考えのひとつです。
『お父さんの役割』を意識してみよう
ずっと友達関係のような親子でいるよりは、遊ぶ時は一緒に遊ぶけれど、時には真剣な話もちゃんとできる…そんなメリハリのある家庭を作りたいものです。
そのためには、まずは叱り役(父性)の立場を下げないことが重要といえます。
家庭内での𠮟り役の立場としては、「最後の砦」であることが大切で、普段からお子さんに細かく口出しして注意するというよりは、いざというときに、
と雷を落としてもらうイメージです。
ここではお父さんが𠮟り役として書きましたが、母子家庭(単身赴任)の場合はお母さんがおひとりで二役することもあります。
子どもには、「お父さん(お母さん)が私を叱っている」=「めったにないことだから、本当にまずいことをしてしまったんだ…」という認識をさせたいです。
そして、そもそもお父さんの話を子どもにちゃんと聞かせるためには、普段からの、𠮟り役の立場の基盤作りも大切です。
𠮟り役の立場を下げないためには、日頃から親御さんのお子さんへの接し方についてもポイントではありますが、日頃から親の立場を下げないことが求められます。
例えば、休日にくつろぐお父さんの姿を見て…子どもが「パパずっと寝てて遊んでくれない…」と文句を言ってきた場合、「パパに遊んで欲しいんだね。でも普段家族のために毎日お仕事頑張ってくれているから、少し休ませてあげてね」とフォローを入れたりします。(あとでご夫婦間で子どもがいないところで「ちょっと!家でゴロゴロしてないでよ!」とお母さんがご主人に言うのはOKです 😆 )
決して、子どもと一緒になって「そうだよねぇ。パパ、ダラダラしてないで遊んでやってよ!」などとは言わないようにしましょう。
𠮟り役の立場をしっかりと作り上げていることが出来ていれば、例えお母さんの言うことを子どもが聞かないときにも、「お父さんに今度雷を落としてもらおう…」と、奥の手があるというだけでも心の余裕に繋がるかと思います。
もしこれが母子家庭(単身赴任)の場合でしたら、普段から支え役(話を聴く)と𠮟り役(叱る時は短い言葉でビシッと伝える)の切り替えを意識してみるとよいです。
後にイライラモヤモヤを引きずるような怒り方をしてしまうと(あるいは𠮟ったあとでネチネチ言うと)、子どもはお母さんの顔色を窺ってしまいがちなので、叱った後はすぐに切り替えてあげることが大事です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なかなか、『叱る』『親の立場を意識する』ということは難しいことですが、意識をしていくだけで変化が見られるケースはあるのではないかと思います。
子どもが何か悪いことをしてしまったときは、普段の仲の良い雰囲気から一転、ピリッと引き締まった空気感で叱ることができると、お子さんの成長にも大きく影響を与えるかと思います。
お子さんの行った行動にだけ絞って叱るようにして、決して人格否定にならないように気をつけましょう。
特に叱らなくていいお子さんであれば叱らないほうがお互いにとっていいのですが、どうしてもやってはいけないことをした時に何も言われないよりも、何がどうだめだったか?という点は教えてあげることがしつけ上必要なことなのではないかと思います。
また、この考え方についての詳細は、私が10年間所属をしていましたペアレンツキャンプの『PCMをまなぼう』でも書かれてあります。
家庭教育の考え方について、かなりのボリュームでお届けしていまして、文章も、わたしがペアレンツキャンプに在籍中に他の先生方と一緒に執筆させていただきました。
(イラストとマンガは私が担当いたしました)
こちらはkindleアンリミテッドに加入されている方でしたら無料で読めますので、よろしければお読みいただければと思います(*^_^*)
それでは、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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