夏休みの過ごし方が子どものこころを安定させる?

夏休みの過ごし方が子どものこころを安定させる?

ブログをお読みいただきありがとうございます!

夏になると野菜をモリモリ食べたくなるまいどん先生です。

今回は、夏休みの過ごし方をテーマに記事を書いてみたいと思います。

 

夏の思い出をつくろう

みなさんは、子ども時代の夏の思い出というと何を思い出しますか。

私は、ポンキッキーズで流れていた「夏の決心」です。

なーつーやすみはーやっぱりーみじかいー♪と頭の中でリピートされます。

あとは、お家でつくったかき氷や、午前中のアニメの再放送や、学校のプールやピアノの発表会など…

肌が弱い私ですが、夏は真っ黒になるまで外でたくさん遊んだ思い出があります。

 

みなさんは、子どものころ時間を忘れて夢中になって遊んだ記憶があるでしょうか。

それぞれ、思い出の夏があると思いますが、そんな時間を今もう一度体験できるよと言われたら、「戻りたい」と思うこともあるかもしれません。

 

そんなふうに、しあわせで、たのしく、夢中になれる夏を子どもたちにも過ごしてもらうことが、子どもたちが将来大人になった時の心を支えます。

 

人それぞれの「しあわせ」

人々の生き方や生きがいに関係する共通の、「よく生きよう」「よく生きたい」という願望や欲求のなかには、一人ひとりの具体的なしあわせがあります。

 

・家族でアウトドアを楽しむこと

・家族で料理を楽しむこと

・家族で映画を観ること

・それぞれが家で好きに過ごすこと

・美味しいものを食べる、飲むこと

・家族で旅行に行くこと

・子どもの笑顔をみること

・ひとりで台所で隠れて食べるチョコ

・子どもを寝かしつけたあとのお酒

…などなど、あなたにとっての幸せとは?と聞かれると、小さなものから大きなものまであげられるかと思います。

幸せだと思う瞬間・もの・時間は人それぞれですが、よく生きるために、ひとが幸せに生きるために必要なのは、「時間」を忘れる体験です。

 

時間の質をあげる

学校で退屈な授業を受けてるときは、どれだけ時計みても時間がすすまない。

うわーつまらんなと思う作業をしてるときも同じく時間がすすまない。

何回時計をみてもやっぱり進まない。

はよ時間よすぎてくれと思うのに、まったく進まない。

でも、むちゃくちゃ好きな恋人とお話ししてたら一瞬で時間が経ってしまっていた…のように、夢中になって何かをしていたら一瞬で時間が経ってしまいます。

 

幸せの本質は、時間の質を上げることといわれます。

子どもたちが日々、そして将来幸せだと感じるためには、子ども時代の幸せな時間がその人を支えます。

逆に子ども時代にあまりしあわせだと感じられていないと、大人になっても「楽しいな」と思うものの、なんだかこころからは楽しめなかったりもします。

楽しい、幸せ…と思いこまないといけない。

ほかの人みたいに、「わあ、幸せ~」と心から目の前の状況を楽しめない。堪能できない。なんであの人たちはあんなふうに時間を楽しく過ごせるのかわけがわからん。

…みたいなことが起きてしまいます。

 

家庭における教育も大事だけれど…

子どもの自立したい気持ちをはぐくんだり、子どもが自分のことは自分で行えるように教えたり導くことは大事です。

ただ、自立を優先しすぎると、「自分ではできるんだけど親に『やって』と甘えてやってもらって、幸せに感じる時間」を子どもが過ごせなくなるということも。

大人でも、「甘えてるな~」とわかりながらも相手に甘えて「お願い、やってくれない」と頼むことってありますよね。

「もう、仕方ないな~」と応じてくれたら、うれしくもなりますよね。

 

教育と「幸福な時間」というのは、子ども時代に両方大事で、互いに影響し合う要素でもあります。

日が暮れるまで夢中で遊んだ子ども時代という、「幸せ」を感じさせながら、お子さんの自立を意識するということが私は大事だと思います。

 

やっぱり自立も大事

もちろん、なんでもかんでも親が子どもの代わりにやってあげればよいというわけではありません。

「自分が何も言わなくても親が自分の代わりにやってくれるのが当然だ」という状態になっているのは私としてはあまりよい状態ではないかなと思います。

困ったときに誰かに頼ったり、助けてもらうのは悪いことではないと思うのですが、困っているときに周りの人が察してくれて、自分が何も言わなくても助けてくれて当然なんだと思っていると、この世界を冷たいと感じて傷つきやすくなってしまうかもしれません。

 

やってくれることを当然視されている親子関係だと、やってあげなければ不満に思われてぐずぐずされてしまって、親側が「こんなにやってあげてるのに、なんで」と不満を持ちやすいです。

やってもやっても当然だと思われているので、そこには感謝の気持ちが感じられなかったりして、自分はこの子の何なんだ…?召使い…?なんて思うこともあるかもしれません。

時々「お母さんだって自分の都合を優先したい」と思って断ろうもんなら、めちゃくちゃグズグズされて、まるで自分が意地悪をしているような気分になってしまって、結局は折れて「はいはい、やりゃいいんでしょ…お願いだから喚かないでよ、もう」となる。

求められれば応じることが当たり前の関係性になってしまうと、親がちょっと自分の都合で動こうもんなら「あなたは母親失格」みたいな態度を取られたりして、罪悪感すら持ってしまう。

自分の時間、労力、気力、体力などを搾取され、自分の自由がなくなっていく。

加えて、親なんだからと子どもにはイライラした様子を見せないように努力をしたり、共感しなきゃと思って自分を偽って子どもと接したり…そんなことを繰り返していくうちに、お母さんはどんどん疲弊し、子どもとの楽しい、しあわせな時間を過ごせなくなってしまいます。

 

まとめ

「せっかくこの夏休みは楽しく過ごそうと思っていたのに、キレてしまった…最悪…」

…と思われている方は、少なくないんではないかなと思います。

しかも、一生懸命家庭で親子の会話を変えていこうと努力されている方ほど、自己嫌悪に陥って、しんどくなっているかもしれません。

子どもがなんでも親を頼る様子を見ると、自分でできることを自分でやろうという気持ちがあるようには見えないし、 自分でできることも親任せにして、できるだけサボろうとしていると感じてしまう。

子どもが親に「やって」と言ってくることに「サボり」が含まれるように感じるとイライラが止まらなくなってしまいがちです。

 

…と、親子でいやーな空気を放ちあいながら過ごすと、時間の質がどんどん下がっていってしまうので、子どもが自分でできることは子どもにさせていくことも大事です。

自立を促しつつ、時間の質を高めていくということをバランスよく取り組んでいきたいものですね。

 

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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