
低学年の行き渋り・不登校の予兆がみられだしたケースの親子会話でよくみるパターン
ブログをお読みいただきありがとうございます!GW明けのこの時期。不登校・母子登校になるケースが増える時期です。
4月という環境変化の時期は「頑張るぞ」と気合が入りやすく、友達を作ろうとしたり、勉強を頑張ろうとしたり、高学年だと低学年のお世話があったり。
とっても大変な時期です。大人でいう異動と同じです。
その頑張りの糸がピンとはる4月→GW。
頑張りの糸がゆるむくらいならばボチボチ登校して行けばいいのですが、糸がプツンときれてしまって行けなくなるケースもたくさん見てきました。
今回は、この時期、行き渋りの「予兆」としてみられやすい、「親子会話」の例を書いてみたいと思います。
18時頃。
母 なんで先に宿題しておかなかったの?!
子 え、うーん…
母 もう、宿題やってからご飯っていってたのに!早くやっちゃってよ
子 もう!お腹すいた!(おこ)
母 早くやっちゃいな!5分もあればできるから
子 えー…(ぐずぐず…)
母 ほら、これ持ってきてあげるから(母、宿題をランドセルからとりだす)
子 …
母 はやく。ママまってるよ?
母 おーい
子 やだ!
母 え?
子 やりたくない!
母 …。早くやりなよ~!もう。ご飯冷めちゃうでしょ
子 やだ、やだー!(泣く)
解説
特に低学年のお子さんのご家庭でよくお見掛けします。親としては「たった10分くらいでできるんだから、はよやれよ」と思うのですが、子からするとこの10分が1時間くらいに感じることもあるようで…支援をしていると、「宿題をどうやってさせるかどうか問題」のご相談はとっても多いです。
結構このパターンで悩むケースの多くは、
①宿題に取り掛かる時間が日によってバラバラ(習慣化されていない)
②親が思うタイミングで宿題をやらせようとしすぎてしまう
③空腹のときに促すとうまくいきにくい
という場合をよくおみかけします。
おなかがある程度満たされていること。
できれば毎日同じ時間帯に宿題をやれるように習慣化すること。
親の思うタイミングと子の思う「宿題をするならいま」のタイミングは必ずしも一致しないと捉えること。
これらを頭の片隅に入れておくだけでも、関わり方はかわるかもしれません。
登校前。
子 ママーぼくの服どれがいいかな
子 あたたかくなったから何を着ていいかわからない
母 ん。これは?
子 んー、ママ、こっちにする(と言い、結局自分の選んだ服に着替える。)
45分を少し過ぎ、家を出る(付き添い登校)。
子 ママ、荷物全部持ってきてるよね
母 うんそう言いながら母は歩きながら一応荷物を確認したところ、忘れ物に気づいてしまい…
母 連絡帳持った?
子 あ、持ってない
母 え?どうする?
子 う〜ん、ママ持ってきて…
母 え、そんなのできないよ。先生に言ってよ。
子 無理だよ!言えないよ、ママいって(涙目)
母 わかった。ママが言えばいいのね?
子 うん…おなか痛い…やっぱ無理…
母 え、学校でトイレ行こうよ…
子 そんなんじゃない…帰る…!!
解説
付き添い登校をされているご家庭でこれもよく見かけるやりとりです。
親としては、子が忘れ物をして学校で困ると、翌日から行きたくないというのではないかと毎日ドキドキなはずです。
そのような中、忘れ物に気づいてしまったらどうするか。
これはご家庭・学校の考えなどによって異なると思うのですが、
①忘れてもそんなに困らないものなら、いっそ気づかないふりをして登校しちゃう
②先生に事情を話して親が取りに帰るか先生に「大丈夫だよ」と言ってもらう
という選択がこの時期の低学年の場合はあってもいいかなと私は思います。
②は「過保護では」と思われるかたもいらっしゃるかもしれないのですが、とくにGW明けで不安定な時は、いかに安心して通えるかがポイントなので、期間限定でこのようなサポートはあってもいいのではないかという考えです。そして、少しずつ①を選べるようにしていくのがベターかなと思います。
寝る前。
子 なんか、しんどい...
母 そうなの。しんどいの…
子 うん..しんどい....
母 そう…
母 しんどかったら見学も仕方ないね。また明日起きた時に調子がどうか教えてほしいな
子 うん
母 今日はもう家でゆっくりしとこうね
子 うん…熱測る…36.5だった
母 そうか。平熱ね。よかった。
子 お腹いたい..明日、熱あったら休むかも....
母 そう…痛いの…もしも熱があったら休まないとね。
子 は〜しんどいなぁ
母 そう…しんどいの。今日早起きしたしね…眠いのかな
子 そういうんじゃないんだよね
母 そう
母 ○○、今日学校でなんかあった…?
子 ううん
母 そっか
(すこし時間が経ち…)
子 ママ〜○○くんにこのまえいやなこといわれた…
母 あ、そうなの
子 遊具に並んでるの知らずに抜かしてしまって。そしたら「消えろ」って。
母 そうだったの
子 この前も外で遊んでたら怒って、何かしたのかなと思って追いかけたら、「こっちくんな、追いかけて来たら殴る」って言われて
母 …そうだったの…
子 この前もこんなことが…
母 あぁ…そうなの...
子 でもさ…こんなことがあって…それで…○○…
母 うんうん…
子 それで、こんなこと言われて…
母 うん
・
・
・
母 ママ、何かできることある?
子 学校休ませてほしい
母 う〜ん....それはできないなぁ…
母 …でも、子ども同士ってそんなものかも。ママも子供の頃はそんなことあったな~
子 ママも?
母 うん こんなことがあったよ
子 そうなの〜
母 そんなこともあったな〜
子 でも、○○はあれされていやだった
母 そうだよね、嫌よね
子 だから、しんどい
母 そうよね…このこと先生に言おうか?
子 ううん 言わないで
母 そう
子 うん、だって、○○だから…
母 分かった
解説
このように具体的な例を挙げて「だから行きたくない」と言われると、ドキッとしますよね。
行き渋りがあるご家庭の場合は、こういった話が増えていく→翌朝ぐずりつつも何とか登校→ご機嫌でいける日とそうじゃない日がある→徐々に不安定になっていく→朝の行き渋りが強くなる→母子登校or欠席…というふうになっていきやすいです。
最初はこの例のように、「体調不良の訴え」から入ることが多く、徐々に「誰かにこれをされて嫌だった」という話にうつっていくことが多いです。
そこで親御さんは子どもが言わないでと言ってもこっそり先生に連絡をし、先生が対応してくださり、「これで大丈夫かな」と思いきや、行き渋りの強さは変わらないどころか増していく…ということが結構多いです。
お気づきの方もいらっしゃるかもなのですが、こういったやりとりって、不登校や母子登校になる前の強めの行き渋りが続く→行き渋りが落ち着いていくケースでもよく見られるんです。そもそも行き渋りがみられなくても、宿題のやりとりなんかは「うち、毎日です~」なんてご家庭もあるかもしれません。
大事なのは、「観察」だと私は思っていまして、親が「こうすればいい」と提案したり、低学年であればちょっと強制的であったりしてもそれなりにやれたりすることもあるとは思うんですが、「なんとなくできている」と思い込みすぎると(思い込もうとしすぎると)何かしらのサインを見落としてしまうことがあるので、じっくり観察・話を聞くということを、とくにこの時期は意識されてみることをお勧めしたいです。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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