共感を意識しすぎちゃうと、心が離れていくお話

 

共感を意識しすぎちゃうと、心が離れていくお話

私たちは、日々無意識に「自己防衛」というのを行っています。

誰だって傷つきたくないし、自分を守りたくなるものです。もしあなたが「毎日疲れている」ならば、なおさらです。

今回は、「癒しがほしい」というかたが普段感じやすいことを記事に書いてみようかと思います。

それ、共感…?

「男性は問題解決脳だから、結論から話すべし」といいますが、あなたがご主人に「話きいて。アドバイスはいらんから」と言い、愚痴るとどうなるでしょう。

仮に私が主人に「聞いて」と言うと、主人は相づちを打つことに一生懸命になり、「こいつ全然話きーてへんな」となるかなと思います。

それはなぜか?

「反応」に必死になってしまって、私がどう感じたか?考えたのか?自分に置き換えたらどう感じるか?みたいなことではなく、にこやかにうんうんと反応するだろうからです。

 

私が「~で悲しかった」と言うと、「悲しかったんだね」と返ってくる。

私が「~ということがあった」と言うと、「そんなことがあったんだね」と返ってくる。

違う、そうじゃない。そんなのは求めてない。

 

「あーそっかぁ。それは嫌やったね。人に嫌な気持ちをさせないということを大事にしてるあなたが、疲れ切ってて当たり前の反応ができない。そりゃつらい。自分はこんなんじゃないはずなのに。自分が普段嫌やなと思うような人と同じ反応しちゃった。

それを自覚するのも嫌だし、言い訳してる自分も嫌やんな。

でもさ、よく考えて。まず、寝てなさすぎる。休んでなさすぎる。

いま、自分を大事にできない環境なんよ。自分を大事にできず、ひたすら支える側でいて、消耗してしんどい状況。

その状態で誰かに優しくしようとしたら、エネルギーがないのに振り絞らないといけない。

ずっとそういうギリギリの状態でいるのだから、咄嗟の反応が嫌な感じになるのは仕方ないわ。」

…という反応がほしいと私は思います。

 

「わかる。自分らしくなくて嫌やったんやね。でも私は、本来のあなたを知ってますよ。あなたの大事にしてるものを大事にできない辛さをわかりたいですよ。あなたは頑張ってます。それを私は知ってますよ。」という反応がほしい。

 

それなのに、「悲しかったんだね(感情の反射)」。

 

 

 

 

…誰が嬉しいねん。そんなんいらんねん。

 

 

 

 

私に興味ないんやな。わかりあうつもりもないんやな。

いい人っぽくありたいだけなんやな。話聞いてますよってアピールしたんやな。

 

…と感じて、あるいは言葉にできないモヤつきを感じて、静かに「この人にはもう話せーへんリスト」にリストインしてしまう。

こうやって、頑張るのに心の距離ができてしまう…。

 

子どもは自分の考えをうまく言語化できない

実は親子のやりとりにおいても、同じことが起きがちです。学校から帰ってきた子どもに、

「今日だった」と聞き、「楽しかった」と言われ、

「そう、楽しかったの(繰り返し)」。

 

「どんなふうに楽しかったの」と聞くと、「ドッジをやって、勝ったので楽しかった」と言われ、

「そうなの。ドッジをやって、勝って楽しかったんだねぇ(オウム返し)」。

 

「それ以外は?」と聞くと、「給食が美味しかった」と言われ、

「そう~。美味しかったの、よかったね(感情の反射)」。

子どもが特に悩みを抱えているわけではない時のやりとりでしたらこれでもよいのですが、友達との人間関係において悩みだす思春期以降だと、このやりとりでは「話を聞いてもらってる感」をもってもらいにくくなるかもしれません。

そのためには、子どもが普段どんなことを大事にしているのか、どんなことに感情が動きやすいのか…など、日々のやりとりのなかで知っておくことが大事です。

 

おまけ:アドバイスをやめてイライラ沼から脱出

母子登校をしてると、学校に行って帰ってくるだけでヘトヘト。

謎の イライラ ソワソワ モヤモヤ が常にあるから、子どもの話もちゃんと聞けない。

「このやりとりじゃだめ」って思うけど、どうしたらいいかわからない。

 

そんなあなたへのオススメ対応は、「アドバイスをやめてみる」ことです。

「子どものモヤモヤを解決しなきゃ!」と頭をフル回転させると疲れちゃいます。

ヘトヘト脳の状態で頭を使おうとするとイライラループに入って悪循環。さらに自己嫌悪のオマケ付き。

 

ですので、今日だけ、アドバイスを辞めてみようとしてみてください。考えなくていいことを頑張って考えてた自分に気づくはずです。

 

子どもの話を必死に聞こうとして、一生懸命アドバイスする

  ↓

子どもがアドバイス通りにしない

  ↓

さらにイライラする

  ↓

一生懸命話を聞こうとオウム返ししてるのに子どもの心が遠くなっていく

 

…みたいなことにならないよう、まずはアドバイスを避けてみましょう。

心の余裕・余白を作ってから、落ち着いて、お子さんの話を聞いてみましょう。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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