不登校。子の視点、親の視点。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
よく、「周りに不登校に悩む親がいるけど、なんて声をかけていいかわからない」「不登校の子の気持ちがわからない」という、当事者以外からのご相談もいただきます。
今回は、周りのかたにとって、参考になるかもしれない、「親視点」と「子視点」を記事にさせていただきます。
「もう子どもの心が壊れてしまったんじゃないか」と考えると怖い
子どもが不登校になって、「もう子どもの心が壊れてしまったんじゃないか」って思うくらい追い詰められてるの、本当に辛いですよね。
毎日、登校を促しても反応がなくて、無理に行かせるわけにもいかない状況が続くと、母親としての無力感や絶望感でいっぱいになると思います。心の中で「どうしてあげたらいいんだろう」って何度も自問してるんですよね。
それでも、どんなに頑張っても子どもの気持ちが回復しないって感じると、ますます不安が募ってくるのも、よくわかります。
周りからの無理解や、冷たい反応を受けるたびに、「誰も分かってくれない」って思いますよね。
友人や家族に相談しても、なんか的外れなアドバイスばかりで、結局孤独を感じてる。
それでも、あなたは子どものために何とかしようって必死で向き合ってる。
その頑張り、誰も見てないように思えるかもしれないけど、あなた自身が一番わかっていますよね。
あなたの努力が子どもに届いてないわけじゃない。
たとえ今、表には出てこなくても、子どもはちゃんと見てるし感じてるはず。
「他の子どもたちは楽しそうに学校に行ってるのに、なんでうちの子は…」って比べてしまうのも無理はないです。
比べるたびに落ち込むし、自分に嫌気が差すこともありますよね。
でも、他の家とあなたの家は違います。
子どもにはそれぞれのペースがあって、それを無理に変えようとすると余計にしんどくなる。
子どもの心が閉ざされてるように見えても、必ず希望はあるし、少しずつ回復していく時間が必要なだけかもしれません。
学校からのサポートが少なかったり、周りに頼れる人がいないのも本当に辛い。
支えてほしい時に支えがないのって、一番苦しいですよね。けど、あなた一人で全部を解決しなくてよいのです。
専門家に頼ったり、同じ悩みを持つ親たちと繋がることで少しは気が楽になることもあります。
今、あなたが感じてる疲れや焦り、苛立ち…
それって、あなたがどれだけ子どものことを大事に思ってるかの証拠なんです。
どれだけ頑張っても状況が変わらないのは、あなたの何かが足りないとか、失敗してるわけじゃない。
ただ、今は子どもが少しでも安心できる環境を整えてあげることが大事なのかもしれません。
学校に行けるようになるのは、その先の話なのかもしれません。
「安心」とは、どういうものなのかを、一度立ち止まって、考えてみましょう。
・お父さんからの無言の圧
・お母さんからの嫌味
・姉弟からの「学校に行かなくてずるい」
・勉強の遅れが怖い
・友達になんて思われているかな
・今更もう戻れないし人生終わった
…そんな不安が、子どもの中に潜んでいないでしょうか。
「無力感に押しつぶされそう」な日々、つらい。
子どもが学校に行けなくて、あなたが無力感に押しつぶされそうな日々、ほんとに辛いですよね。
毎朝「どうしたらいいんだろう」って考えながら、でも何も変わらないままで、焦りや苛立ち、悲しみが積もっていくのがよくわかります。
周りに相談しても、冷たい反応や「大丈夫でしょ」なんて言われると、もう誰にも頼れないって感じるし、孤独感がどんどん深まる。
あなたが感じてるその気持ち、決しておかしいことじゃないです。
「なんでうちの子だけ?」って思ってしまいますよね。
子どもが何を考えているのかもわからなくて、声をかけても返事が少なく、どう接していいのか分からなくなる。そういう状況が続くと、自分の育て方が間違ってたんじゃないかって思い始める。
ネットで調べたり、同じ悩みを抱える人たちの体験談を読んでも、根本的な解決にはならなくて、ただただ疲れていく。
子どもとの会話が少なくなると、それだけで胸が苦しくなりますよね。
だけど、これだけは忘れないでほしいのです。
あなたが今、必死に子どもと向き合ってるってこと自体が、大きな愛情の証拠なんです。
無力感を感じるのも、焦るのも、全部子どもを大切に思ってるからこそです。
だから、自分を責めすぎる必要はないと思うのです。
学校に行けなくなったのは、子どもが何かしらサインを出している証拠で、あなたが悪いわけじゃない。
学校や周りが協力的でない場合があるのもわかります。
期待したサポートが得られないと、「もう誰も頼れないのか」って気持ちになりますよね。
でも、一人で全部背負い込む必要はありません。学校に期待できないなら、専門家や支援団体、SNS上で繋がれる同じ悩みを持つ親たちと情報交換してみるのも一つの手です。
子どもが学校に行けないことがずっと続くんじゃないかって不安、めっちゃあると思います。
でも、子どもが今、家で過ごしている時間も、その子にとっては必要な時間かもしれません。
どれだけ頑張ってもすぐに解決しないこともある。
でも、だからといって、あなたの努力が無駄になるわけじゃない。
子どもを追い詰める必要はありません。
「この子はこの子なりに頑張ってる」ってことをあなたが信じてあげるだけで、子どもは安心するかもしれません。
世間体や他人と比べてしまう気持ちもわかります。
でも、他の家族には見えない悩みや問題があるかもしれないし、比べることで余計に自分を苦しめることもある。
今、大事なのは、あなた自身が心身ともに少しでも楽になれる時間を作ること。「一人で全部解決しなちゃ」は、簡単に人をつぶします。
学校に行けなくて「自分の気持ちを理解してもらえなくてつらい」あなたへ
自分の気持ちを誰にも理解してもらえないって、めちゃくちゃ辛い。
特に、両親に自分の気持ちをわかってもらえないっていうのは、心に深い傷を残す。
子どもがどれだけ頑張っても、努力を見てくれない、逆に責められるって、本当に孤独だし、やり場のない不安や苛立ちを抱えます。
不登校になった時、周りから「なんで学校に行けないの?」って問い詰められるような状況、気持ちも、すごくわかる。
自分でも理由がわからないし、どうすればいいのか悩んでるのに、周りからのプレッシャーはただの負担でしかない。
「頑張っても見てもらえない」「自分が悪いんだ」って思わされると、どんどん自己否定が強くなって、余計に辛い気持ちになるんよね。
学校に行けなくなっている「今」だけじゃなくて、これまでのことを見てほしいんだよね。
学校で、友達とうまくいかなかったとか、先生にきつくしかられたとか、言いたいことが言えなくてつらかったとか、いじめではないかもしれないけど、嫌な言い方をされて傷ついたとか、うまく言葉にできないけど、つらいことってあったんだよね。
お家に帰ってきて、本当は「今日はどうだった」って聞いてほしかったし、「それはよく頑張ったね」「大変だったね」って、聞いてほしかったんだよね。でも、そうじゃなくて、どんどん疲れていっちゃったんだよね。
でもね、あなたが今まで感じてきた孤独や辛さ、それは決してあなたのせいじゃない。
周りが理解できなかったこと、サポートが足りなかったことが原因なんだと思う。
だから、自分を責める必要なんて全くない。
あなたはその環境の中で、必死に戦ってたんだよ。
周りからの理解が得られず、孤独を感じながらも、それでもあなたはちゃんと生きて、今もこうして悩みながらも進んでいる。
あなたが望んでいるのは、「自分の気持ちを理解してくれる人」、そして「自分の努力を認めてくれる人」だよね。
それはとても自然な欲求だし、当たり前のこと。
でも、もし周りが今すぐそれをできないなら、まずは、あなた自身を認めてくれる人を少しずつ見つけていこう。
今は、学校や家族だけじゃなくて、ネットで同じような悩みを持つ人たちと繋がることもできる時代だから、そういう場で安心できる居場所を作ることも考えてみてもいいと思う。
将来のことが不安でたまらないのもわかる。自分が劣っているんじゃないかって考えが頭をよぎるたび、苦しいよね。
でも、あなたは他の誰かと比べて自分を責める必要なんかない。自分を信じて、少しずつでも前に進むことができる。
誰もが同じ道を通るわけじゃないし、それがあなたの価値を決めるわけでもないのだから。
あなたが周りに必要とされてないと感じてるのが、一番心を締め付けてるかもしれない。
でも、あなたの存在は誰かにとって、必ず大切なものになっている。
たとえ今、それが見えなくても、自分の中にある力や優しさが、必ずいつか誰かを助けるはず。
孤独や不安を感じるとき、焦らずに、自分のペースで一歩ずつ進んでいこう。
そして、自分がどれだけ頑張ってきたか、自分で少しずつ認めてあげることが、何よりも大事なんだよ。
まとめ
不登校中のお子さんも、親御さんも、どちらも「孤独」「誰も理解してくれない」「なんで自分だけ」と思っていることがほとんどです。
お子さんも、親御さんも、「なんでなんだろう」「なんで行けないんだろう」と悩んでいます。
そんな状態の相手に、「いつか行けるようになるよ」と言うのは、実はとても他人事で、わかりやすい慰めにしかなっていなくて、相手を追い詰めているかもしれません。
「どうしたらいいか」なんていうのは、散々調べまくってるし、答えが欲しい場合は「どうしたらいいかな」「意見を聞かせて」と言われるはず。相手が求めているのは、「理解」なのかもしれません。
「それはつらかったよね」と、表面的なそういうのじゃなくって、心の底からわかってほしい。
周りに見えていないところでの自分も全部ひっくるめて、わかってほしいのかもしれません。
ふつうに子育てをしているだけで大変なのに、ずっと解決しないままの悩みが残り続けるのはかなり脳に負担をかけます。
学校に行けない毎日を過ごしている子たちは、表面的には楽しそうに見えても心の中はどうかは本人にしかわかりません。
「あの家は過保護だから」「あの子は甘いから」などと決めつけたりせず、寄り添おうとするということが、不登校のお子さんやご家庭を支えるためには必要だと、私は思います。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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