「うちの子、空気よめないんです」

「うちの子、空気よめないんです」

ブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は、「山下が普段頭の中で考えていること」について記事を書いてみたいと思います。

 

実は親も似たような課題を持っている場合がある

これ、私にもブーメランな話なので書きながらグサグサ突き刺さりまくる内容なのですが…

 

じつは、親の思考癖や、親が抱えている課題を子どももそのまま同じように持っていたということがあります。

子どものことを「人の気持ちが考えられなくて腹立つ!」という人の中には、私に対して失礼というか、「普段子供に気遣いを求める割には私にはそうじゃなくない…?」と思うようなかかわりをする方もいます。

例えば、こうしてはどうか?と提案してみた時に毎回否定から入ったり、

こちらが休もうとしている日に「助けて…!」と連絡してこられたので返事しても「ありがとう」と言われなかったり(いつ休んでいるかはわからないようにしているので仕方ないですが)、

初回相談は大体1時間はかけて渾身の返事をしているのですが、返事を読んでも、初回無料の電話相談も受けても、感謝どころかスタンプもなかったり。 そういうものとわかっていても、私も人間なのでそこそこ傷つきます。

 

だけど、本人はそういう振る舞いを自分で気付いてないとか、消費者側やからええやろと思ってたりすると思うんですね、

なぜなら、私自身、街や電話でいらん営業かけられたら人には見せられないくらいめちゃくちゃ態度悪いからです。

もう、本当に、すごく感じ悪い。

 

なぜこうなってるかといえば、

・もう二度と会うこともないだろう人だから

・こちらの時間を奪いやがってと思ってるから

・相手も仕事でやってるし断られる仕事でもあるんだからいいだろう

…と。

「こういう態度とるの私だけじゃないよね …」と、 完全に相手にリスペクトがなく、相手を物扱いしてるんですね。

人としての扱いじゃないというか。かつて私に営業してきたかた、ごめんなさいって思います。

だから、無料相談のうちに返事がないのはわかるんです。LINEだと画面の向こうに相手がいると想像しにくいですし、余計に。

 

「子どもは自分の気持ちを言えない」

ほかには、「うちの子は自分の気持ちを言えないんです!」と言う人ほど、実は本当に言いたいことを溜め込んでもいます。

私もプライベートにおいては自分の気持ちをことばにするのがすごい苦手で、基本ため込んじゃうし、私さえ我慢すればうまくいくって思っちゃうタイプです。

でも、本心では納得いってないんです。

不満はずっと残り続けてる。そして、どこかで爆発してしまうという…。

 

母子登校中のご家庭を支援していると、「うちの子は自分を出せなくて人の気持ちもわからないタイプなんだ」ということを耳にすることがあります。

よくよくやりとりを見ていると…

 

母「もう帰っていい?」

子「…。」

母「(イライラ…本当は、ママは今日はしんどいから休みたい…)どう?頑張ってほしいな」

子「…無理」

母「…わかったよ」

子「…。」 

母「(休み時間に)外に遊びに行かないの?そんなんだから友達できないのよ」

…みたいなやりとりしてたりするんですね。

自分の気持ちを押し殺し、我慢の反動からついつい何かをきっかけに攻撃的な発言をしてしまう。

このかかわりが日常だと、どうしても子どもも前向きになれないです。

 

結構みなさん、「子どもを支える=親の気持ちを言わないこと・しんどそうなとこを見せないこと」みたいに考えてる人多いんですけど、 しんどい時はしんどいって言うのも大事やと思うんですよね。

自分の状態を言葉にしておかないと、子どももお母さんの調子の悪さに気づけないし、どうして元気がないのかわからなくて不安になります。

さらに子どもからすれば急によくわからないところでチクチク攻撃されてしまって、ますます意味が分かりません。

 

こんなふうに、「子どもからみたお母さん」と「お母さんからみた子ども」ってイコールだったりします。

私自身、これから大きくなる娘と本音で向き合うという点におそらく悩み苦しむと思います。

セールスの人に接するような嫌な態度をいつかは娘にとる瞬間もあるかもしれない。

 

でも、こうやって自覚して、気をつけていこうって思うことがスタートやと思うんですよね。

スタート地点にたたずに関わりだけ変えても、根っこが変わっているわけではないので、結局はまた同じ壁がやってきて苦しんだり、自分の選択や判断に自信がもてなくなってしまいやすいです。

 

誰かから怒られるかもしれないけど

正直に書きます。

なんて素晴らしい学校(先生方)なんや!と思うこともあれば、うわ…この学校(先生)終わってる…ということもあり…。

情緒を育てる大事な時期に、感情で子どもをふりまわす先生が担任になってしまう。 信念がない先生が担任になってしまう。

これ、親からすれば最悪で。

 

「そんな指導の仕方では、子ども達を怖がらせたりいじめの助長になるやろ!」と思うことがあって、「人としてどうなの?」とか、「会社の人材に置き換えて考えたら間違いなくリーダーにはなれないでしょ…」と思うような先生もいる。

子ども達の大事な時期のそばにいる大人は、礼儀正しく、子どもの長所を見つけ、肯定的な姿勢で接することができる人格者でないとだめだと私は思う。

そうじゃない先生は、要は子ども達にリスペクトがない。

「授業の進行やクラス運営の邪魔すんな」としか思ってないんだろうなと思う先生もいる。

そんな環境に不適応を起こして学校に行けない状況の子に、「社会とはそういうもの。 理不尽なことに耐える力もいる。」ということを伝えるのは果たしていいことなのだろうか?

 

元々マイペースだったり人の感情にいい意味で鈍感な子はいいけど、そうじゃないタイプの子との相性は最悪。

明らかにミスマッチが起きてる。

 

その状況で、根性論で頑張れよと言われても、繊細な子にはきつい。

だから、不登校とか母子登校という選択になることがある。

低学年でも、親が学校に居てくれたら心なしか先生が自由にできないことを肌感覚的に見抜いてる子もいる。

 

でも、だからといって「学校を諦められるか?」といわれるとそうじゃない。

親は、学校に行けるなら行ってほしい。

 

それに、子どもも行きたいと言うので仕方なく親がついて行ってるのが母子登校の大半。

それをね、甘えや。過保護や。迷惑やと言う人もいるんですよ。

あのね。保護者はわざわざ学校なんて行きたぁないんですよ。

なんで本来なら子どもを見送って自由になれるのに、それをわざわざついていくってなるんです? 喜んで行ってる人なんていないよ。

授業参観以外に。 授業参観は子どもの成長を見に行ける日でしょ。日頃の成果をみれる日でしょ。

そりゃ親はルンルンウキウキで行くよ。

 

母子登校は、みんなとの差を突きつけられ続けるわけ。

嫌でも、ひとりでいけてる子と母子登校中の我が子という「じゃないほう」を見せつけられてしまう。

 

崩壊するよ。色々。

でも、泣きながら助けて…!なんて言えないんですよ。大人だから。親だから。

子どもに堂々としといていいんよといいながら、一番窮屈なんはお母さん。

それを隠してる。押し殺している。

こういう視点がないと、母子登校中のお母さんと学校はチームになって子どもを支えられないと私は思う。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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