なぜ「これで解決母子登校」を読んで自力で解決できるひとと出来ない人に分かれるのか?

 

なぜ「これで解決母子登校」を読んで自力で解決できるひとと出来ない人に分かれるのか?

ブログをお読みいただきありがとうございます。

涼しく秋らしい気候になり、娘とおでかけをすることが増えてきました。

よちよちと歩きだし、目が離せません。

あっちこっちを指さしては「ぢゃ!どことこぉ…!」と必死に何かを訴えようとしている姿がかわいいです。

でも、犬をさしていれば「あれはワンワンだね~」といえますが、何もないところを指さしていたら、「この子は何を見て指をさしているんだ…?」となります。

私にとっては見慣れている風景も、この子にとってはそうじゃない。

大人の感覚で世界をみてはいけないな~と思う毎日です。(難しいです)

 

今回は、タイトルの通りのことをテーマに記事を書いてみたいと思います。

 

なぜ「これで解決母子登校」を読んで自力で解決できるひとと出来ない人に分かれるのか?

理由はいくつかあります。

重複するポイントありますが、列挙してみました。

・夫婦間で日頃から会話があり意志疎通、統一がはかられやすい

・お父さんが昔から子育てに参加してくれている

・お母さんには頼れる先がある

・両親ともに実母実父との関係が比較的よい

 

・夫婦間で会話ができている:日頃から会話があり、連携がとりやすく意志疎通・統一がはかられやすいパターン

逆に子どもがうまれたときから喧嘩しながらも協力しあって、連携とれてきた夫婦は大丈夫なんですけど、

「旦那は昔から何も助けてくれなかった」とか、「姑との関係に間に入ってくれない」

みたいな不満や恨みが奥さん側にあると、日常会話も微妙だったり、大事な話の時にかみ合わなかったり、

そもそも不満や恨みがあるから「あなたには頼らない!」みたいなお母さんの変な意地がでちゃったりするんで、協力しあうことがかなり困難です。

 

・お父さんが昔から子育てに参加してくれている

お父さんが日頃から子ども達と関わり関係性ができていると、親子の関わりを変えたときに変化が表れやすいです。

というのも、ずっと距離があった人がいきなり自分に寄り添おうとしたり話しかけてきたら、

『何か魂胆でもあるのか?と』疑っちゃいませんか。

お父さんが「俺が子育てに手出し口出ししたら奥さんからグチグチ言われるし、ノータッチが一番」と思って子育てに非協力的だと奥さんはイライラして、そのイライラを旦那さんは読みとり険悪ムードに。悪循環です。

また、「俺は忙しい。おまえが何とかしろ」こういった夫婦関係とは真逆の家庭は、困難があっても支え合い何とかやっていきやすいです。

 

・お母さんには頼れる先があるお母さんのまわりには依存(頼れる)先が多めでメンタルは比較的安定している

依存先というのは、「心がきつい~!、話し聞いて~!」と言えたり、「困ってるから助けてほしい」と頼れる人や場所があるかということです。

悩みをひとりで抱え込んでたら病むので、ちゃんと発散したり誰かに頼って大変さを分散できると心は安定しやすいので、子どもともよい関係を築きやすいです。

 

・両親の実母実父のコミュニケーションに大きな問題がない(両親はいわゆる普通の幸せな家庭で育ってきている)

「自分の実家に帰ろうと思うと胃がキリキリする」「なんとなく自分の母親や父親に会うとなると憂鬱」

…という人は、子どもの頃の親子のやりとりが実はあまりよくなかった可能性があります。

自分の育ちというのはかなり子育てに影響を与えるもので、たとえば教育熱心過ぎる親に育てられたら自分もまた知らず知らずのうちに子どもに教育虐待ギリギリのことをやっちゃうとか、精神的に不安定なお母さんに育てられた子は、自分が親になったときに自分もまた不安定な親になりやすいです。

よいロールモデルがいないと、「理想の親像」がどうしてもブレてしまいます。

 

まとめ

これらの条件がそろっていて、純粋にお子さんの母子登校が過保護過干渉だけがその家庭の課題である場合は、なんとか自力で解決出きるかなぁと思います。実際話を聞いていると、「あの本通りにやったらうまくいきました」という家庭は大体上で書いたような条件が揃っています。とても恵まれた環境です。

そして、マンガを描いた本人も、まさにそういう家庭を想定して描いていました。

なので、真逆のケースだったらあの本はまったく役に立たないだろうと思います。むしろ読んでガッカリするはず。

「なんだこの本は。バカにしやがって!」となるだろうなとも思います。

「旦那とうまくいってて、母親のまわりには助けてくれる人がいて、実母実父や義実家ともコミュニケーションをとる上で困りごとがなくて?で、母子登校解決しました?ふざけんな。うちはもっと苦労してる。この本は本当の地獄をしらない。こんなに状態がよかったら、そりゃうちだってとっくの昔に母子登校から抜け出してるわ!」と。

むしろそういう自分にとって、希望の一冊にならないか?と期待を込めて買って読んでみたのに、読めば読むほど

「ああ…無理」「そもそもうちはこんなに旦那と話できないしかみ合わないし」

「子どもがこんなに素直じゃない」「これがお手本ですよって見せつけられて気分が悪くなった」

…と落ち込んでしまうかたもいらっしゃると思います。

そういうかたは最後まで読めずにメルカリで売ったり誰かにあげたりされているんじゃないかなぁと…。

 

ただ、自立をはぐくむという点では真似できる部分があるかもしれないので、そこは活用していただけたら嬉しいです。

私の支援を受けてくださっているケースでは、上記のような条件があまりそろっていないとお話されるかたが多いです。

そして、「自力でやることに限界を感じプロの力を借りてみたいと思った」とご相談いただいています。

そのご家庭の状況をうまく活用しながら、よさを残しながら、親子の絆が大事なので早期復学は目指せませんが、時間をかけて状況を一緒によくしていきましょうと、1件1件サポートさせていただいています。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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