「状態」から考える


 

不登校・母子登校の「いまの状態」を知るための地図

「いま、どこにいるのか」がわからないままでは、どんな判断も不安を生みます

見ている地図と、今いる場所がずれている

不登校や母子登校で不安が強くなる理由は、出来事そのものよりも、
「いま、どこにいるのかがわからないこと」にあります。

見ている地図と、今いる場所がずれている。
それだけのことが、実はとても多いのです。

いまの立ち位置が見えないままでは、どんな関わりを選んでも、判断のたびに大きな負担がかかります。

問題は、「どうすればよくなるか」ではありません。
「いま、自分たちがどの地点にいるのかを、言葉にできないこと」です。

現在地は、結果ではなく過程の一地点である

母子登校や不登校は、突然起きた異常事態ではありません。

それまでの日々のやりとりや関係の積み重ねのなかで、あるところまで来た、という過程の一部です。

いまの状態を、良い・悪いで評価するのではなく、
いま起きていることを整理することが、
いまのあなたには必要です。

このページでは、「前に進めているか」「遅れているか」ではなく、
いま、その子がどんな形で学校と関わっているか
という視点から整理しています。

不安は未来ではなく、「わからなさ」から生まれる

不安は、「この先どうなるかわからない」ことだけから生まれているのではありません。

どうして、ここまで来たのかがわからない

なぜ、こんなにしんどいのかが説明できない

この二つが重なったとき、不安は強くなります。

いまの状態が言葉になることで、不安は「漠然とした怖さ」から、向き合えるものへと変わります。

このページの使い方

ここに並んでいる「状態」は、段階でも、ゴールへの道筋でもありません。

その子が自分を壊さずに学校と関わるために選んでいる調整のかたちです。

「いちばん近いもの」をひとつ選んでください。正確でなくても大丈夫です。

それぞれのページでは、

  • その状態が持つ意味
  • 親が自分を責めやすいポイント
  • 家庭で起きやすいすれ違い
  • 状態を悪化させやすい関わり
  • 次の一手を考えるための視点

を、診断や正解探しではなく、
関係を読み解くための言葉として整理しています。

大切にしていること

状態は、進んだ・戻ったで評価するものではありません

行き来すること、止まることは自然な調整です

状態が変わる前に、関係の持ち方が変わることが多くあります

この地図は、「次はどこへ行くべきか」を示すものではありません。

いま、何が起きているのかを、親が落ち着いて理解するための地図です。

この先を考えるために

状態が整理できると、
次に考えるべきことが、現実的になります。

どこに負担が集中しているのか

子どもだけでなく、親や夫婦関係はどうか

何を急がなくていいのか

必要に応じて、「困りごと」「特性・気質」「親や家族の背景」といった視点からも、横断的に見ていくことができます。

いまの状態は、結果ではなく途中です

ここまで読んで、どこにも当てはまらないと感じても、心配はいりません。

いまの状態は、良い・悪いで評価されるものではなく、過程の一地点です。

このページは、答えを出す場所ではなく、
無理を一人に集めないための地図として置いています。

2026/5/16

低学年の行き渋り・不登校の予兆がみられだしたケースの親子会話

  低学年の行き渋り・不登校の予兆がみられだしたケースの親子会話でよくみるパターン ブログをお読みいただきありがとうございます!GW明けのこの時期。不登校・母子登校になるケースが増える時期です。 4月という環境変化の時期は「頑張るぞ」と気合が入りやすく、友達を作ろうとしたり、勉強を頑張ろうとしたり、高学年だと低学年のお世話があったり。 とっても大変な時期です。大人でいう異動と同じです。 その頑張りの糸がピンとはる4月→GW。 頑張りの糸がゆるむくらいならばボチボチ登校して行けばいいのですが、糸が ...

ReadMore

2026/5/7

子どもが学校に行けなくなってから。

子どもが学校に行けなくなってから。 家庭は、愛だけでは回らない。 いや、愛はある。 あるにはある。 でも、愛があっても、朝の支度は終わらない。 愛があっても、保育園の連絡帳は未記入のままでは提出できない。 愛があっても、子どもが「この靴下じゃない」と言い出せば、玄関は即座に関ヶ原になる。 だから家庭には、流れがいる。 誰が何をするのか。 どこまで親が手を出すのか。 どこから子どもに任せるのか。 困ったとき、誰が声をかけるのか。 誰が黙って見守るのか。 誰が余計な一言を飲み込むのか。 最後の「余計な一言を飲 ...

ReadMore

2026/5/2

母子登校の付き添いは「迷惑」なのか。登校班に入れない子の奥で起きていること

母子登校の付き添いは「迷惑」なのか。登校班に入れない子の奥で起きていること ブログをお読みいただきありがとうございます。公認心理師のやましたです。 母子登校が続いているお母さんから、よくこんな相談を受けます。 「朝、登校班に迷惑をかけている気がします」 「うちの子だけ付き添いが必要で、申し訳なくなります」 「他の子は普通に行けているのに、どうしてうちの子だけ……と思ってしまいます」 「付き添いをやめたいけれど、やめたら学校に行けなくなりそうで怖いです」 母子登校という言葉だけを見ると、「お母さんが子どもに ...

ReadMore

2026/4/7

選べる場所が増えた時代に、それでも中学生不登校支援が難しい理由

  選べる場所が増えた時代に、それでも中学生支援が難しい理由 ここ数年で、不登校の子どもたちを取り巻く選択肢は、以前よりかなり増えてきました。校内教育支援センター、いわゆる校内SSR。教育支援センター。フリースクール。学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校…などなど。 昔のように、「教室に入れないなら家にいるしかない」という二択ではなくなってきたこと自体は、大きな前進だと思います。学校に行けなくなった子どもに対して、社会の側が少しずつ別の道を用意し始めているということには、意味があると思います。 ...

ReadMore

2026/4/7

娘を育てながら、私は自分の子ども時代に出会った

  娘を育てながら、私は自分の子ども時代に出会った 娘はいま、2歳8ヶ月です。 ずっと夢描いていた妊婦生活というものは、妊娠糖尿病(途中歯が欠けたりしながら)で頭の中は血糖値でいっぱいになり、あまり妊婦生活を楽しめなかったけれど、わたしにとっては、しあわせな時間だった。 結婚12年目でやってきてくれた娘。わたしたち夫婦にとって、娘は本当に奇跡と思える存在で、きっと忘れてしまうであろう日々を忘れたくないと思い、頑張って妊婦生活を満喫しよう。 堪能しよう。そう思って日々を過ごしていた。   ...

ReadMore