「明日からは行く!」という言葉を登校に悩んでいるご家庭は何度か耳にすることがある
「明日から」「来週から」と宣言する子ども
母子登校や行き渋り、五月雨登校や不登校などの状態にあるご家庭では、お子さんがこういった言葉を耳にすることがあります。
それは、「明日からはちゃんと行くから!!」というような宣言です。
「明日からはひとりで行くから今日だけは着いてきてよ~!」「明日からはちゃんと行くから今日だけは休みたい…」など、一度は耳にされたことがある方は多いのではないでしょうか。
母子登校中であれば、お子さんの登校の時間が迫ってきていたり、お子さんが玄関で泣き叫んでいたりと、お母さん自身が焦っているときに「明日からはひとりで行くから今日はついてきて…」と言われると、「わかった!明日からはちゃんと行くのよ」「今日だけ特別だからね」と受け入れてしまうこともあるのではないかと思います。
しかし、次の朝になると…
となってしまう。
不登校初期段階(五月雨登校)のケースでは、「明日からは行くから」と言っていたのに朝になると…
となってしまう。
と頭を抱えてしまいますよね。
また、昨日はそれでワガママが通ったこともあり
と叱ってみても効果なし…。
結局またお母さんと一緒に登校したり、学校を休んでしまったりと、そういった繰り返しをされてるご家庭もあるかと思います。
どうして「宣言しては守れない」を繰り返してしまうのか
もちろん、子ども自身も約束を破る前提ではなく「明日こそは行くから」と言ったときには本気で「明日からは頑張るぞ」と思っている子がほとんどです(単なるその場しのぎで言っている子もいますが…)。
しかし次の日の朝になると「昨日した約束を守らなければ」という気持ちよりも「やっぱり学校に行きたくない」という気持ちが勝ってしまっているのです。
それ以外にも、
・「明日からは行く」と言うことで親が喜ぶから
・「明日からは行く」と言うことで自分の要求が通るから(ゲームのルール時間をオーバーできる、何かを買ってもらえる など)
・「明日からは行く」と宣言するとその日は本当に行けるような気になるから(あるいはその日なにかいいことがあって気分が高揚していて行けそうな気がするから)
・1日経てばレベルアップした自分が頑張れるのではないかという思い込み
…などの理由が考えられます。
お子さんによってはその場しのぎの嘘をついて親をコントロールしようとしている場合もあれば、その日のその瞬間は本気で行けると思っている場合もあれば、「明日の自分への過剰な期待(問題の先送り)」など理由は様々です。
親を傷つけようとして言っているのではなく、必ず子どもには子どもなりの理由があるということを忘れないように向き合っていかれることが大事です。
「明日からは行く」と宣言したものの行けなかった場合の親の対応
こういった宣言をしてきたにも関わらず、結果守れない状況になった時、お母さんはどう対応すれば良いのでしょうか?
例えば、何かを交換条件に「明日は行く」と宣言したにもかかわらずお子さんが翌日欠席した場合は、
「昨日は明日はちゃんと行くって言ってくれてたのに…約束を守ってくれなくてお母さん悲しいよ…。」とお母さんの気持ちを伝えることが大切かと思います。
「このガチャガチャやらせてくれたら明日は行くから」「これ買ってくれたら明日は行くから」と言って先に自分のほしいものを買ってもらったお子さんの場合、すべてのお子さんがそうではないものの、一部のお子さんは親に交換条件で物を買ってもらっている段階で『明日は休む』と決めていることもあります…。
これでは親は期待して裏切られ、子どもはうそをついてほしいものを手に入れるという良くない図になってしまうので、同じことを繰り返さないほうがいいでしょう。
イライラする気持ちを何とか抑えたような雰囲気や怒り顔ではなく、必ず落ち着いて「嘘をつかれて悲しい」と冷静に伝えることを意識してみてください。
すでに「学校に行きたくない!」と感情的になってしまっている子どもに、お母さんも頭ごなしに「約束は守りなさい!」と怒りをぶつけてしまうのは逆効果になってしまいます。
落ち着いて、ゆっくりと、お母さんの気持ちを、子どもを責めることなく優しく伝えるようにしましょう。
他に「明日は行くと言うと親が喜ぶから」が理由のお子さんの場合は、親が過剰に子どもの登校を期待するような反応を示さないのも方法のひとつです。
これはお子さんの性格傾向や前後のやりとりにもよるのですべてのケースにおいて最適な方法とは言えませんが、親が過剰に反応をするとついリップサービス的なことを言ってしまう場合もあります。
また、宣言段階で『とはいえ明日はどうなるかはわからない』と親御さんの心の予防線をはっておくのも大事です。
期待した朝に、結果裏切られれば悲しみやショックが怒りに変わって、本当はそんなことを言うつもりがなかったような言葉を言って子どもを傷つけてしまうこともあるからです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
子どもの「明日は頑張るから」などの発言には、つい親も期待してしまいがちですが、残念ながら裏切られてしまうこともあります。
端から行く気がなくて嘘をついているケースもあれば、翌朝になった途端「どうしても学校が怖い」という気持ちが膨らんでしまうケースもあります。
お子さんによって理由は異なりますが、いずれにしても親が子にイライラして「噓つき」「なんで行かないのよ」とただ怒りをぶつけても、お互いにとってプラスには働きません。
どうしてもお子さんがひとりで行けなかったり、欠席してしまった場合、互いに責めたり傷つけあうことは避けたほうがいいでしょう。
親子の最も大切な関係性を壊してしまうからです。
今回は、「こうすればいい」というような解決策はなかなか示せないテーマではありましたが、この内容がどなたかのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生