母子登校に悩むあなたへ。

母子登校に悩むあなたへ。「親子で歩む、理解の旅」

「母子登校 つらい」「母子登校 いつまで」「母子登校 やめたい」 もしかしたら、こんな言葉で検索して、このページにたどりついていただいたのではないかと思います。

今、あなたはきっと、毎朝緊張感を抱えながら子どもと一緒に登校していて、

「どうしてうちの子は一人で行けないんだろう」「この生活、いつまで続くんだろう」

そんなふうに、誰にも言えない思いを胸の奥に抱えているのではないかと思います。

 

今日は、そんなあなたにこそ届けたいお話があります。

MIKURUMIRUでは、ちょっと変わった…けれど、腑に落ちる(かもしれない)母子登校への向き合い方を大切にしています。

 

それは、「ただ登校できるようになればOK」ではない、 もっと深いところでの「理解」や「つながり」を大事にする方法です。

 

母子登校って、なんだろう?

お子さんが学校に行きたくないと言ったとき、親としては「行ってほしい」と願いますよね。

でも、本人は「行きたいけど行けない」と感じていたり、 時には、何がつらいのかさえ自分でも分かっていないこともあります。

だから、つい大人は、「どうしたら行けるようになるか?」という「対処法」を探したくなってしまいます。

けれどMIKURU・MIRUでは、そこを急がず、まず「この子は、いまどんな世界を見ているのだろう?」と想像してみることから始めます。

 

哲学者のマルティン・ブーバーは、「我―汝(われ・なんじ)」という関係を大切にしました。

相手を「問題のある存在」ではなく、「かけがえのないひとりの人」として出会うこと。

それが親子のあいだでも起きたとき、心がふっと緩んで、親子関係の空気がやわらかくなります。

 

…なんだそら?怪しいな。と思われたかもしれません。

そんなあなたに問いたいのですが、「この子が一人で行けない理由」だけを見ていませんか?

母子登校が続くと、どうしても「どうしたらやめられるか」に目が向きがちです。 でも、私はこんなふうにご家庭やお子さんを見るようにしています。

 

「どうしてこの子は“いま”母と一緒に学校へ行こうとしているんだろう?」

 

もしかしたら、まだ心が育つ途中で、安心できる人と一緒に行くことで、少しずつ「社会」に慣れようとしているのかもしれません。

あるいは、家庭での関係の中に、“ひとりで行けなくなった”理由が隠れている場合もあります。

たとえば、母親の側がずっと「自分が頑張らなきゃ」と無理してきたことで、子どももどこかでその緊張感を受け取っていたり。

または、「この子はこういう子だから」と決めつけられてきた中で、本当の気持ちを言葉にできなくなっていたり。

私は、このような「目に見えない関係の空気」や「親子の対話のかたち」を丁寧に読み解くことから、支援を始めていきます。

 

答えではなく、「わかり合うこと」を大切に

MIKURU・MIRUの支援では、「ガダマーの解釈学」という哲学の考え方も取り入れています。

むずかしそうに聞こえるかもしれませんが、じつはとてもあたたかな発想です。

ガダマーは、「人は誰もが、自分なりの“見方”を持っている」と言いました。

 

だからこそ、親と子が出会いなおすには、お互いの“ものの見方”をすこしずつ近づける対話が必要です。

 

たとえば、子どもが「こわいから行きたくない」と言ったとき、 「こうしたらいいじゃない」ではなく、

「なにがこわいか、一緒に振り返ってみようよ」と声をかけてみるだけで、 少しずつ、「ひとりの人」としてその子の世界が見えてくることがあります。大人からすれば「なんだ、そんなこと」と思うようなことかもしれませんが、本人にとっては、「怖い」「不安」なのだとすれば、その気持ちを理解することが大事です。

親もまた、「この子はどう感じているのか?」を見つめ直していくと、子どもだけではなく、自分自身との関係も、やさしく変わっていきます。

 

家族療法の視点から見る「母子登校」

家族療法の観点では、ひとりの子どもに表れる「困りごと」は、 その子の“内側”だけではなく、家族全体の関係の中にヒントがあると考えます。 母子登校も、そうです。

 

家族療法では、家族全体がひとつのシステムとして捉えられます。

つまり、個々の問題は家族という「全体の中の一部」として理解され、解決策も家族全体のバランスを考慮しながら見つける必要があります。 母子登校の原因は、単なる「学校に行きたくない」という子どもの問題だけではありません。

むしろ、親子の関係や家庭環境が大きな影響を与えている場合が多いんです。

 

子どもが「親と一緒じゃないと登校できない」背景には、 たとえば、

・お母さんが「ちゃんと育てなきゃ」と自分を追い詰めてきた歴史

・ご家庭の中で「役割」が固定されてしまっている関係

・子どもが安心して「失敗」や「弱さ」を見せられない空気

…など、親子のあいだに流れる“見えない力学”があることも少なくありません。

また、家庭内での役割や期待が親子間でうまく共有されていない場合、子どもは不安や混乱を感じ、それが学校に行くことに対する恐れに変わることがあります。

親は子どもが登校できないことを「問題」として捉え、解決を急ぐあまり、親子関係に無意識のうちにストレスを与えてしまうこともあります。家族療法の視点では、まず親子の関係における役割分担や期待を再評価し、親と子どもがそれぞれの役割を尊重しながら、適切な距離感を持つことが求められます。

 

私は、こうした「関係のパターン」を一緒に見直しながら、 子どもが自然に自分の足で歩き出せるように、親子関係をゆっくりほぐしていきます。母子登校は、単に子どもや学校だけの問題ではなく、親子の関係性や家庭環境が大きく関わっています。そして、これらの問題を解決するためには、解釈学的アプローチや家族療法の視点を取り入れたカウンセリングが有効です。

 

支援は「正しい方法」を押しつけることではありません

よくあるのが、「どうしたらよくなりますか?」「何をすればいいですか?」という質問です。

もちろん、具体的なステップはありますし、方法もお伝えします。

でも、それ以上に大切なのは、お母さん自身が、自分と子どもとの対話を取り戻していくこと。

そして、「母としてこうあらねば」ではなく、「人として、わたしはどう在りたいか」を取り戻していくこと。

MIKURU・MIRUのカウンセリングでは、マニュアル的なやり方ではなく、 そのご家庭に合ったやり方を、一緒に探していきます。

何よりも、あなた自身が「自分のことを丁寧に見つめられるようになること」。

その過程が、子どもにも伝わり、結果的に親子の関係が根っこから変わっていきます。

 

ひとりで抱え込まないで

「カウンセリングなんて、もっと深刻な人が行くところ」 「ちゃんと自分で解決しなきゃ」 そう思って、なかなか人に頼れない方も多くいらっしゃいます。 でも、今のしんどさは、あなたのせいではありません。 ひとりで抱えこまなくていいことです。

あなたとお子さんにしかない関係があり、 あなたにしかない「これまでの歩み」がある。

そこを丁寧にたどりながら、 私は「こうすれば大丈夫」ではなく、 「あなたにとっての納得のかたち」を、いっしょに探していきます。

 

「ひとりで行けた!」

 

その日のために 母子登校の解消は、ゴールではありません。

それは、あなたとお子さんが、もう一度、信頼し合い、 「あなたのままでいいよ」と言い合える関係になるためのプロセスです。

そしていつか 「今日は一人で行ってみる」と子どもが自分の足で歩き出す日が来たとき、 それはただの“登校”ではなく、 親子が築いてきた深い絆の証になるはずです。 もし今、あなたが 「ちょっと話を聞いてほしい」 「一緒に考えてくれる人がいたらいいのに」 そう感じているならその気持ちを、どうか大切にしてください。 あなたのままで、どうぞお話を聞かせてくださいね。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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