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「ごちそうさまでした」のあとから全然うごかない…!!!
ブログをお読みいただきありがとうございます!公認心理師のやましたです。
ここ1か月くらい、動画を作ってせっせとYouTubeなどにアップしてみているのですが、ブログ以外での解説も理解しやすくて面白いというお声をいただき。ありがとうございます。
さて、今回は、母子登校・行き渋りに悩むお母さん・お父さんに向けて。
朝ご飯を用意して、いただきます→ごちそうさま まではそれなりに順調だけれど、
朝ご飯を食べた後から動きがスロー(ナマケモノ化)になること、ありませんか?
しかも、休みの日には見られない、平日限定の様子。
毎朝毎朝、「もー!そこ(ソファーや床)で寝ない!」「寝室いかないの!」「ヨギボー座ったら根っこはえるでしょ!」と言って、一生懸命対応・声掛けされているかたはいらっしゃらないでしょうか。
親の緊張感が伝染しているかも?
お母さんがお仕事がある朝や、前日の朝にもめた出来事があった翌日や、毎朝同じことを繰り返している場合。
お母さんは「戦闘モード」になりやすいはずです。
わたしも、はやめのカウンセリングのご予約がある朝に限って娘が「ほいくえん、いかないの。つみきしてるもん」と言って動かない場合、わかっちゃいるけど
「はよしろーーーーー!」
と叫びたくなり、イライライライラして、そんなイライラがちょっとしたことにあらわれ。結果的に、その空気を察知してか、娘はよりナマケモノのようにゆっくり準備する…なんてこと、あります。
よくよく自分を観察してみると、
・言い方はやわらかくしようとするけど、明らかにいつもより声が大きいとか、嫌味っぽくなりやすい
・ものに当たらないぞと思うものの、ちょっとした動作が大きくなりやすい(物を置くときにちょっと音がでやすいとか)
・ため息が増える
…ということが起きていて、娘は観察力高めガールなため、当然そんな私をわかっていて。
わかっているのもまた、「イーッ!(怒)」となるわたし。ホルモンか更年期のせいにしたい。
…どうでしょうか。みなさんも、そんなご経験、ありますか?
「登校準備の時の声掛けはどうしたらいい?なぜ動きが遅くなる?」について解説しています
ただ、色んなご家庭の伴走支援をしてきていて、朝のやりとりがスムーズになったり、ひとりで準備して登校していけるお子さんへの親御さんのかかわりの共通点としては、「朝の親御さんのご機嫌」と「かかわりかた」に変化があったということです。
こちら、心理学・教育学的には、以下のような解説になります。
1. 実は子ども自身「この時間になったら動く」と決めている場合がある
→例えば、親は「7時30分には着替えないと間に合わない」と思っていても、子は「7時40分からでも間に合う」と思っている場合があり、子の思っている時間より前に声をかけても動かないことも。すると、親が一人で声をかけ、焦って、イライラ~っとしているだけ…ということもあるので(かなしい)、いつも何時くらいにうごきだすかなということを観察されてみてください。
逆に、親側の視点で考えてみますと、こういうことはないでしょうか。
例えば、「今日は〇分に家を出たら…ああなってこうなって…」と頭の中で、なんとなく流れができている。
それで、家族に働きかけをしてみると、反応がいいときはスムーズなんだけど、そうじゃない時もある。
すると、「見てわからんか?!考えたらわかるやろ?!いまちゃっちゃと準備しなかったらこのあとどうなるかわかってんの?バカなの?!」みたいにイライラする。
そうして、案の定「こうなるかもしれなかったから、前もって先々のことを考えて動きたかったのに、よくない流れになってしまった」となると、よけいにむかついてしまうという…
子どもにも、実は、親ほど性能のよい先読みはできていないけれども、なんとなくの段取りが本人なりにある場合があるかもしれないので、尊重してみるのもひとつかもしれません。
2. 子どもが動き出そうとする前に「着替えなさい」は反発をうむ場合がある
→よく言われるのは「はやく宿題しなさいって言ったら、今やろうとしたのに!お母さんのせいでやる気なくしたし!」と反発される…みたいな話です。
たしかに、これからやろうと思っていたことを「あれやったん?」とか「はやくやって」と言われたらイラっとするなぁと思います。
(わたしだったら、例えば、これからご飯作ろうかなと思っていたところに夫に「まだ作り始めないの?」とか言われたら、「自分で作れや」と言いたくなる…みたいなかんじです)
なので、上の内容に続くんですが、子どもがいつから動き出すつもりでいるのかを観察したり、きいてみることは大事です。
心理学的に説明すると、「心理的リアクタンス」というものが発動していることがあるということになります。
これは、自分の「自由」が脅かされたと感じた時にうまれる反発感情のことです。(心理学者ジャック・ブレーム提唱)
「自由を制限・奪われたとき、その自由を回復しようとする心の働き」とされ、「自由」とは、行動や選択を自分で決められる感覚を指します。
「〜しなさい」「絶対〜するな」と強く命令されるとか、選択肢が急に減らされる・締め切りで急かされると「自由」を奪われた。制限された!となりやすいです。
(宿題をやるつもりだった子どもが、「今すぐやりなさい」と命令されると、やる気が下がり親のせいにするなどが典型例です)
そして、「命令や指示された行動をあえて避ける・逆の行動をとる」とか、「指示やメッセージに対して反論する」や」指示してきた相手への怒りや反感が強まる」といった、反発や反論の反応を示すことがあり、これら(心理的リアクタンス)が実は朝のグズグズ・イライラ・反発の原因である場合も。
3. いきなり「飛ばさない」ことも大事
→とはいえ、事前告知なしでいきなり「どうするかをみるために声掛けやめよう」はとばしすぎです。
声をかけなかったら、本当に動かなくって、遅刻することもあるので、事前に「あしたからこういうふうにかかわろうと思っている」などと言っておくと安心です。
子どもの切り替えをサポートするイメージでかかわってみる
動画では、ぬいぐるみになりきって声をかける方法をご紹介していますが、ほかには…
1. あと残ってるタスクはこれだけだね~と声をかけてみる
→ホワイトボードなどで「お仕度ボード」みたいなものを事前に準備しておくと視覚化されて共有されやすいです。
タスクがいっぱいある(と思い込んでいる)と、頭の中がパンクしそうになって動きがスローになるお子さんもいるので、そういう場合に有効です。
2. 帰宅後のお楽しみについて話をしてみる
→例えば、「今日のおやつはこれ」や「帰ってきたらイオンに行くよ~」など、すこしだけ先のたのしい未来の話をすると、そっちに意識が向いて動き出せる場合もあります。
3. 競争してみる
→小さい子の場合は、「どっちがはやく着替えられるか競争しよ」と言ってみるのも手です。あとは、実況者になって「○○選手、残りの準備はあとこれとこれです!」と盛り上げるなど
夜を制する者は朝を制する
実は、当日の朝ではなく夜のうちから準備をすることも作戦のひとつです。
動画内では極端に「前日のうちから着替えちゃえ」と話していましたが、例えば、
・翌日に着る服を一緒に選んですぐに着替えられるように置いておく(最初はお母さんが声をかけて一緒にやる)
・明日はどんなタイムスケジュールで動くかをお子さんとイメトレしておく
・翌日の朝ご飯は何にするか話す
…など、前日のうちから、翌朝のことをイメージさせるのも方法のひとつです。
というのも、たとえば、朝起きにおいても「明日は〇時に起きるぞ」と思って寝るのと、何も考えずに寝れるだけ寝ると思って就寝するのとでは、翌朝起きる時間って異なると思うんですね。
これと同じで、前日の内から翌朝の流れなどをイメージしておくと、夜→朝の切り替えがゆるやかになります。
これだけでも、行き渋りがマシになることもあります。
もし、「1学期はお膳立てが多くって、親のサポートなしではなかなか自分で準備をして行けなかった。声掛け必須だった」と悩まれていた親御さんがいらしたら、夏休み中に書かせていただいたことをちょっと取り入れてみて、夏休み明けの登校に備えてみたり、夏休み明けに増えやすい行き渋り時の対応の参考にしていただけましたら幸いです。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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