真理を求め続ける態度・姿勢・支援

真理を求め続ける態度・姿勢・支援

ブログをお読みいただきありがとうございます。公認心理師の山下です。

焼き芋が食べたいといいながら、お店で見かけるのにまだ食べていません。

ドンキに行くと絶対に買うのに、この前はうっかり忘れてしまいました。イオンでも見かけたのに、あとで買おうと思ったのに忘れてしまいました。娘と買い物に行くとついそっちに気をとられて、大体なにかを買い忘れます。

買おうと思ってなかったベビーフードは買ったのに、イモは忘れました 🙄 

今度買い物に行くときはてのひらに「いも」って書こうかなと思います。

食べようと思ってたのに食べられないとなると、もう、気になって仕方なくなりますね。

 

最近、講演依頼や支援のお申し込みが増えてきているのですが、特に講演については、現状1歳の娘がおり、以前のようにあちこちお引き受けできないのが現状です。

「この講演依頼を受けたら箔が付くかも…」なんて、以前は未熟な私はそんなダサいことを考えていたんですが、最近は、「この講演を引き受けることで、誰かの役に立つか」という基準で考えるようになり、かつ、家庭優先でとなりました。

最近よく、支援中の方には自分軸で考えようというお話をするんですけれど、私もまた自分軸を大事にし、育てていかなあかんなぁと思う毎日です。言うのは簡単。私もみなさんと一緒に成長していこうと思っております 😉 

 

もちろん支援の仕事には全力投球です。

ただ、以前はプライベートをすべて犠牲にしてまで仕事にのめりこんでいたのをやめました。

 

カウンセリングを受けてくださっているみなさんのことを全力で考えますし、支え続けますが、私はひとりしかいないしな…ということで、関西圏内以外の依頼については大きめのものでもお断りすることが多くなっています。

でも、そのうち余白が出てくれば、以前のようにあちこち飛び回りたい気持ちもあったりなかったり…です。

娘との時間は宝物。今日という日はもう二度と過ごせない。そういう気持ちがあるのがいまの私です。

仕事と育児のバランスをとるというのはこんなにも難しいものなのですね(*^^*)

 

…と、今回は、こんな感じで私の頭の中について書こうかと思っています。

 

ご家庭を観察する毎日

カウンセリングを受けてはじめの頃や、受講を悩まれている方は特に…なのですが、

「ズバリ先生から見て、うちはどうですか。うちの子復学できますか」

「うちの子ってなんでこうなんでしょう…やっぱり自信がないんですかね」

と、答え(正解)を求められるかたが多いのですが、私はいつも「そうかもしれません」そして「こうとも考えられます。お母さんはどう思います?」と返します。

 

いや、はよ答えくれよ…

 

と、せっかちな方はとくに、私のこういう態度にイライラモヤモヤすることでしょう。

でも、これが私のカウンセリングスタイルです。

 

日々、私たちは正解とはなにか。正しい選択はどれか。ということを求められて生きています。

しかし、人を理解していくうえで、正解に近いものはあっても、「絶対にこうだ」といつまでも言い切れるものではないというのが私の考えです。

一度レッテルを貼ってしまったら、「この家庭の分析完了。ミッションコンプリート。あなたの家庭はこう。こう決まってる。わかりきってる。だから、方法はこれ一択。」と、相手がどんな世界を見ているのかということを想像したり、観察することがなくなる…は言い過ぎかもしれないですけれど、かなりのことを見落としていくようになるからです。

人間というのは日々変化していくもの。

対象が変化しているのに、観察者の視点は変わらない。

これではどんどん現実と差がでてしまうわけです。

 

むしろ、「こうだと絶対に決めつけてはならない」ということが私のポリシーでもあります。

そして、こういった私の態度・姿勢にみなさん感化され、「正解を求める姿勢」から「問いを持ち続ける姿勢」に変わっていきます。

 

よりよい支援を目指したい

私が家庭への支援にてカウンセリングをする上で心がけているのは、「親御さんに感動してもらうこと」「親御さんに支援を受けてよかった」「山下を選んでよかった」と思ってもらえるように…ということです。

でも、そう思ってもらうには、「あなた、こういうことを言われたら弱いでしょ?ほらほら。聞こえのいいことを言ったよ。泣くでしょ、そろそろ…ほーら泣いた。ね、あなたはもう私に夢中よ…」みたいな小悪魔女子であるとか、

「あなた、いま右の眉毛を動かしましたね?ということは、こちらに何か隠したい心理があるはずです。あなた、さっきこれをしたでしょう。図星?そうでしょう。私にはすべてわかるんです」みたいなメンタリストであるとか、相手の考えを読み取って相手が喜ぶような言葉を羅列するとか、心理を読み取られてナニコレすごいというようなものではあかんと思っています。

逆に相手に、こちらのいやらしさを見抜かれてしまうだろうと思っていますし、ビジネスとしてのリップサービスといいますか、「見た目」「見え方」だけに注目をして行うカウンセリングって気が抜けているというか、真剣さがいまいち伝わらないと思うんです。

 

受講(契約)前が一番力が入っていて、時間が経つにつれてどんどんカウンセリングも手を抜かれているような…

そして親も子どもの不登校問題は解決したし、もういいかぁ…みたいなことになるのは絶対に避けたいと思っています。

 

こちらが手を抜くと、親御さんもお子さんに対して扱いが雑になってしまうかもしれない。

そう思うと、絶対に手は抜けません。

 

理想の支援に向かって

私はご家庭を型にはめて、チェックリストを確認して、「AタイプならBの対応を」みたいなひな型のアドバイスをするようなカウンセリングではなく、

その家庭にしかない子育て法を見つけること。

親子ともに生きることがすきになること。

子どもの心が健康で幸せに強くたくましく育つこと。

こういったことを大切にしたい。理想としたいと思っています。

 

「これが正解ですか?これじゃなかったらあれが正解ですか?」と、お伺いをたてながら子育てするのって、しんどいじゃないですか。

常に正解探しをして、失敗を恐れて、ストレスですよね。

 

目的達成のための手段としての、「正解を求める子育て法」ではなく、理想に向かって、「常に問いを持ち続ける姿勢」を親御さんには身につけていただきたいと考えています。

普段学校に行っている子は、学校で友達と遊んだり、給食を食べたり、先生から学んだり、喧嘩したり、悩んだり、笑ったりしながら、大事な子ども時代を過ごしてほしい。

学校に行かない選択をしている子は、大勢とは違う選択をした自分とのたたかいをしていきながら、自分らしく輝いてほしい。そして、自分は学校に行ってないと劣等感を持ったり卑屈になるのではなく、自分がなにに興味を持っているのか?なにをしていると感情が動くのか?世界はどうなっているのか?基礎的な勉強をどうすすめるのか?ということを、一生懸命考えて進んでほしい。自分を疑わずに力強く生きてほしい。

社会に出たら、働く喜びを感じてほしい。

自分にしかできない仕事はあるのか?仕事を通して自分はどうなりたいのか?ありたいのか?そんなことを考えつづけてほしい。

 

親御さんには、子どもを授かり、うんで、育てて本当によかったと心の底から思ってもらいたい。

子どもにとって絶対的な存在である親が、喜びをかみしめながら自分を子育てしてくれるなんてことが、子どもにとってどんなに幸せなことかを意識しながら子育てを楽しんでほしい。

 

家族全員が、幸せに生きることができる。

人生に降りかかるいろんな出来事をうまく乗り越え乗りこなしていきながら、支え合い、成長しあえる。そういう家庭を増やしていきたい。

 

だから、受講いただいたその瞬間から、私はその家庭を、もう、隅々をみて、これでもかというくらい問いを持ち、お母さんとともに考え、悩み、苦しみ、理想に向かって歩みつづけます。

 

まとめ

お教えいただいた親子のやりとりには、ずっとパソコンやスマホと睨めっこをして、眉間にしわをよせながら、頭から煙りが出続けながら、うんうん悩んでます。

ああでもないこうでもないと考えて、仮説を紡ぎ、その仮説に基づいてアドバイスをしてみたら良好な結果が得られた。

でも、その家庭ではうまくいってもほかの家庭では再現性はないので、ほかの家庭も延々仮説を立て続けます。

いつまで経っても、その家庭やお子さんのことを私はよくわかっていないんだとしつこく思いながら、問いをたてつづけます。

カウンセリングでお話した後も、ああは言ったけどこうも考えられるぞとコーヒーをいれながらぐるぐる考えることもありますし、その日のカウンセリングで親御さんが話されてた言葉がずっと頭の中で繰り返されて、「あれは本当は何が言いたかったのだろう」となることもあります。

もう、趣味の時間が~とか、そういうのはないんです。

家庭を支援をするということは、その家庭の価値観を壊し、再度作り変える作業をすることがほとんどなので、支援の善し悪しがその家庭の一生を左右します。

中途半端なカウンセリングなんてやっちゃだめやと思ってるんで、時にゲー吐きそうなくらい考えすぎて頭痛がひどくなるみたいなこともあるんですけど、理想に向かっているならば、私は毎日吐き気を催していたい。(?)

そうして、時々ご褒美がやってきます。親御さんに「支援を受けてよかった。山下先生に会えて本当によかった」って言われたり、お子さんが毎日幸せそうな様子だとわかったり。

「ああ、よかった。この家庭は、生きることを幸せに感じられているし、親御さんの愛を受け継ぎ、お子さんは次の世代に愛を繋いでいくだろう。」そう思うと、たまらないんですよね。

その家庭が理想に近づいていると確信し出すと、もうわたしはずっとゾクゾクしてます。そして、その家のお子さんを羨ましくも思ったりして。

これが私の支援者としての姿勢であり、支援への想いです。

…という、山下の頭の中でした。

 

こんなふうに、いつまでも真理を求め続ける態度・姿勢を意識し続けたいものです。私の名前は「真理子」ですし…( ̄▽ ̄)

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

 

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