「不登校・母子登校対応でよいとされることは片っ端からやりました。でも状況はよくなるどころか悪化してます。」

「不登校・母子登校対応でよいとされることは片っ端からやりました。でも状況はよくなるどころか悪化してます。」

ブログをお読みいただきありがとうございます!

今年最後のブログアップです。1年、本当にあっという間でした…

こちらXですでにポストした(怒り?の投稿をした)内容になりますが、よければ支援者の思っていることをのぞいてみてください。

 

ネットで転がる「こうするとよい」情報

今回のブログタイトルみたいな相談をもらうのが多いんですが、まず、「そのよいとされることとは…?」となる私。

これ、登校に関することだけでなく、ほかのお悩みもそうなんですけど、こどもへのかかわりって基本個別対応じゃないですか。

それをね、「不登校の子にNGな対応」とか「母子登校になる親の特徴」みたいなんとかまとめてるのがほんまに意味わからんくて。

 

「虐待はしたらあかん」…これならわかります。

誰だって、そらそうやとなると思うんですけど、「こどもに考えさせないとだめ。じゃないと親に依存する」だと、

「いや、そりゃ自分で答え出せることは自分で出させたいよね。成長させたいよね。だけどさ、基礎知識も技術もないのにいきなり車運転しろと言われてもむりでしょ。訓練も練習も勉強もしてないのにいきなり公道はしらせろ。しかも無事故で。それができないのは教習所に依存してる。教えてもらえる、助けてもらえること前提にしたらあかん」みたいなことと同じじゃないか?と思う。

 

その子によって、成熟度って違うじゃないですか。

ましてや低学年とか、生まれ月とかでも全然成長度合いが違うじゃないですか。

その子の経験値とかも違うわけで。

 

学科からしっかりやってこって子もいるし、全部受けてるから仮免取得に向けてやっていこうねって子もいるし、大型トラック乗れるようにしていこうねって子もいるし、車いすで運転するための技術を身につけようねという子もいる。

それを、いっしょくたにしたらもうわけわからんくなりません?

 

というか、依存ってあかんのですかね?

どうも登校をめぐる論調の「依存」は、「依存症」みたいなイメージが強い気がするんです。

 

ひとりの人にだけ依存する状態はたしかに避けないと寄りかかられる側の負担が強すぎるから分散させたいのでそれはわかるんだけど、いきなり親を頼らずやってけっていわれてもこどもはパニックやし、突き放された感じしちゃうというのが私の意見です。

 

親のかかわりのせいでうちの子が…!と焦るお母さんたち

不登校・母子登校児に○○はNGみたいな情報を見て「こどもに考えさせなきゃモード」になったお母さんって、いきなりフルパワーで突き放すんです。

手放すっていうより、突き放す。いきなり崖から突き落とす感じ。

 

しかし、小どもからすれば、今まで親が色々やってくれてたのに、いきなり「親に頼るな。自分で考えろ。失敗を教訓にしていけ。」って言われたら、

「もう自分のことなんてどうでもいいのかな?」

みたいになりやすい。つまり、逆に不安が膨らんでしまう。

 

だから、「その片っ端からやったやつを全部教えてください。できるだけ詳細に」と言って教えてもらうと、

「あっ…それは…そうよね…そりゃお子さん不安が強くなるよね…」となることがあります。

 

急に極端に親の態度が変わるって、こどもからすればホラーだし、しかもあれもこれもと取り入れてるご家庭だと色々チグハグでこどもは混乱します。

話は戻りますが、こどもへの関わりは個別対応が基本。

一般化して、一律にこうしたらいいみたいなのはやっぱりないし、10人の子に似たようなことをやろうとするにしても、まったく同じやり方でやってうまくいくのは何人ですか?となる。数学の公式みたいにはならないわけで。

 

それぞれ与えられた素材が違う状態で、「愛をテーマに作品を作ってください」みたいなのが子育てだと思います。

毎朝子供と一緒に家を出て、学校まで送り届けたり、子供が学校に入るのを見届けるまで安心できなかったり、

子供の登校に時間がかかるため、他の家事や仕事が後回しになりスケジュールが乱れがちだったり、

日中も、子供の学校での様子が気になり、集中力を欠くことがあったり、

週末は夫と話すけど、根本的な解決策が見つからず、同じルーチンが続いていたり、

常に子供のことを気にかけて、「自分はうまく育児できていないのではないか」という自責の念が強くて、

周囲の親子がうまくやっているように見えて、子供の将来や自立に対して不安が強くて、

他の親からの目も気になっているけど誰にも打ち明けられない。

何かを変えなければと思いつつも、どう対処していいのか分からず、日々の疲れがたまっている。

 

そういうお母さんって、すごく多いと思います。

だから良さそうと思うと飛びついちゃうのはすごくわかる。こういう話聞いてて思うのは、

お母さんが悪いんじゃなくて、こどもを依存させちゃだめ!考えられない子になって将来働くときに指示待ち人間になるぞ!と不安を煽る側だと思う。

 

古いとおもう不登校に関する議論

そうだよ。教育機会確保法が制定されてから不登校は増えてるよ。

この法律が出来る前は、「俺か俺以外か」「復学か不登校か」しかなかった。

いや、「復学か復学か」だったかも。

 

昔は「不登校=担任の指導不足」的な感じだったけど、今はそうじゃなくて、「不登校は誰にでも起こり得る」と文科省が言ってるし、

担任も学校も昔より不登校を隠すというか、「校門タッチしたら出席扱いなんで不登校じゃないです~」みたいなごまかし方がなくなったり。

現場もガンガン保護者や子どもに圧をかける時代ではなくなったし、文科省の緊急パッケージを見てほしい。

もうね、これからも増えてく想定なんよ。それが前提。

不登校が増えて「しまった」って何さ。

 

でね、不登校の数が増えてくのは、私は行政の対応の遅さも問題のひとつやと思う。

とりあえず作った感満載の、「誰がここ通うねん」みたいな教育支援センターとか、

サポートルームの話なんて、もう嫌というほど毎日聞いてる。

 

作るのが目的になってる。ちゃうやんか。

目的は、学校が怖いな、苦手だなって子たちにとっての学びの保証でしょ。

 

その子たちが「ここなら行けそうかも…って期待を持って、行ってみようと思う場をどう作るか」でしょ。

行ってみたら居心地がよくて、通える日が増えたら、出席扱いになるんだから、不登校扱いにならんでしょ。

それと、学校の先生達が働きやすいようにできなければきめ細やかな個別対応なんてムリムリ。

先生がたも疲労感でいっぱいで、睡眠不足なんてこともあるんだから。担任の先生一人で背負いきれないよ。

ちゃんと先生たち支える体制を作れてるか?という話はどうなのさ。

 

今は単純に教室に行って勉強して帰るっていうだけの選択肢の時代じゃないよ。

もちろん学校に戻れた子たちが幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたしな話はそれはそれでいい。

だけど、その成功例をほかにもあてはめようとか、価値観押しつけるのは害でしかない。

 

ていうか、そもそも親たちは学校戻したくて足掻いてると私は思う。

不登校の親みんながドラマの「過保護のカホコ」みたいなことはない。

 

この状況を、いま関係する全員がどうやったら学校に戻りたい子たちが安心して通える学校作るんか。保護者たちを支えるんか。ほかに通える場や学びの場を作るんか。そういうのを考えないとあかんでしょ。

 

復学できた家庭は強い。そうじゃない家庭は弱い。社会にも適応できない。…みたいな議論は教育機会確保法できた時にもう終わってると私は思う。

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

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さいごまでお読みいただきありがとうございました!

まいどん先生(公認心理師)

 

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