母子登校や不登校の支援って、ノウハウじゃない。

母子登校や不登校の支援って、ノウハウじゃない。

先日、娘と遠出してきたんですが…日ごろ引きこもり人間な私なので、強い日差しに肌がやられてしまい…

日焼け止めを塗ってはいたんですが、はだが…

か、かゆい…

首と顔が、もう、痒くて痒くて…つらいです( ;∀;)

 

今回は、支援者のつぶやきです。

 

「ノウハウ通り」にやってもうまくいかないことのほうが多いかもしれない

支援の相談を受けていて、思うことがある。

 

本やSNSにある「うまくいった方法」をまねしても、だいたいこじれる、ということ。

親御さんが「できることは全部やった」って言うとき、「やりすぎてる」ことがじつは多い。

大事なのは、『目の前のこの子』を観察して、理解して、関係性の中で育てていくこと。

マニュアルではなく、対話でしか見えてこないことはかなり多い。

 

私は今まで、たくさんの親子と向き合ってきた。
苦しんで、悩んで、どうしたらいいかわからない…そんな親御さんたちの涙や怒りや、時には「もう無理」という声に立ち会ってきた。

そして気づいた。

方法を探す前に、「なぜ自分はこう感じるのか」「この子はどんな景色を見ているのか」

…それを一緒に見つめることが、支援のはじまりなんだということを。

 

それはある家庭のたまたまの成功例

私は、自分の人生で経験したすべてを、今支援している親子に注いでいます。

母子登校ってひとことで言うても、ホンマにいろんなケースがありまして。
「うちはこうやって乗り越えました!」みたいな話もあるけど、それはその家庭のたまたまの成功例であって。

純粋に自立の課題だけなら、本の内容とかでもいける子もおるし、時間かけて環境になじんだら落ち着くこともある。

でも、自閉の気質があったり、多動があったり、愛着の形成でしんどい経験してたり、親御さん自身が生きづらさ抱えてたり。夫婦関係の不和なんかも関わってくることって、めっちゃ多いんです。

wisc結果をきちんと説明されないまま、「うちの子はもんだいなし」と思っている親御さんもなかにはいて、wisc結果的にはボーダーなのに、これ、心理士さんやお医者さんはどういうつもりでいてはんねんやろ?と思うこともあったり…。

 

つまり、どんな子でも、どんな親子でも、「この方法が効く」なんて、簡単に言えないんです。

それでも親って、何とかせなアカンって必死で、「どうすればええか」ばっかり探してしまうもので、
SNSで見かけた「これでうまくいった!」って話に飛びついて、自分の子にも試してみたくなるもので。

 

でも、それで余計にこじれてしまうことが、めっちゃ多いんです。

 

相談に来られる親御さんに、「この方法はなんで取り入れようと思ったんですか?」って聞いたら、「SNSで見て良さそうやったから」って返ってくることがめっちゃありまして。

 

でも、それって実は答えになってないんです。

「うちの子のこういう傾向に、この方法が合うと思って」ではないのが、危ういなと思うんです。

 

バナナがダイエットにいいって聞いたからといって、バナナだけ食べていたら痩せられるかというとそうではないのと同じで、

ほんまに見た目を変えよう思ったら、「どんな自分になりたいのか」「どのくらいの期間で」「どんな生活送りたいのか」ってことを考えないとダイエットは成功しません。

 

子どもの支援も、ほんまにそれと一緒で、見た目だけマネして、よさげな方法を「やること」だけが目的になってまうと、本来大事にすべき『この子をちゃんと見る』ってとこが抜け落ちてまう。

 

親御さんはよく言います。

「もう、できることは全部やりました」「私なりにがんばってきました」って。
でも、よく聞いてみたら、「やりすぎて、こじらせてる」こと、めちゃめちゃ多いんです。

たしかにがんばってきておられるんだけど、こじらせてしまっていることが多いんです。

そして悲しいかな、結果として親子関係がギスギスして、子どもも余計に心を閉ざして、もう何したらいいかわからなくなって…。

 

私は、こう思うんです。

 

その子には、その子の歩幅があって、家族には家族の歴史があって、正解は外にはなくて、

ちゃんと目の前の親子を見て、一緒に考えて、一緒にやっていくしかない。

 

私は14年、ずっと親子の支援をやってきたけど、2年前に自分も親になって、ようやく見えてきたことがいっぱいある。

「親って、こんなにしんどいんか」
「こんなにも感情がぐちゃぐちゃになるもんなんか」
って、身をもって知りました。(まだ2年なんですが)

 

頭でわかってたつもりでも、身体で経験してみて、親御さんのこと、もっともっとリスペクトするようになりました。

だって、子どもを愛してるからこそ、悩む。
怒ってしまったあとに落ち込んで、自分を責めて、泣きながらも「なんとかしたい」って相談に来てくれる親御さんを、私はすごいと思ってる。

母子登校を『乗り越える』っていうのは、ただ学校に行けるようになることじゃない。


子育てが楽しくなること。
自分の人生が、もう一度ちゃんと動き出すこと。
親子の関係が、希望に向かって繋がりなおしていくこと。

私は、それを支援したい。

私の人生で経験してきたこと、しんどかったこと、乗り越えてきたこと。
そのすべてを、この支援に注ぎたいって、心から思ってる。

だから、私はやる。
これからもやり続ける。

 

MIKURU・MIRUが大事にしていること

上記のように、わたしは、MIKURU・MIRU(ミクル・ミル)では、

短期的な解決や表面的な変化ではなく、根本的な「家庭のあり方」「親の子どもへの接し方」「子ども自身の世界観」のような『体質』を改善していくことを、支援の核としています。
ゆるやかで時間をかけた個別の取り組みです。

 

 

母子登校や不登校支援において本当に大切なのは、一般論や画一的なノウハウを提供することではなく、親子それぞれが抱える課題や背景を丁寧に理解し、その家庭独自の状況に最もふさわしい支援を個別に展開していくこと。

  • 親子それぞれのナラティブ(物語)を聞き取り、その背後にある価値観や前提を明らかにする。
  • 家庭内の無意識の「習慣」や「当たり前」を、丁寧に解きほぐし、意識化し、新しい関係性を提案していく。
  • ノウハウや方法論を安易に提示するのではなく、「なぜそれをするのか」「それをすることで何を得ようとしているのか」を親子自身が問い直し、気づきを促す関わりをする。

こうした支援を、これからもていねいに提供していきたいと思っています。

 

 

それでは、今回はこれで終わりたいと思います。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!

まいどん先生(公認心理師)

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