
親子の会話が「人生の輪郭」をつくる
「うちの子、全然自分のことをしゃべらないんです」
「朝になると、お腹が痛いって泣いて…もう限界です」
「すごい受け身で、私が子どもの気持ちを言いあてないといけなくて…」
これはわたしのもとに相談をされるお母さんたちが、はじめに言うセリフの三本柱と言ってもいいくらい、
「うちの子って、とくにいえの外では自己主張できない」と多くのお母さん方は悩まれています。
そして私は、そんなお母さんにこんなことを聞きます。
「今朝はどんな会話がありましたか?」
「え?」って反応をされることが多いです。
いやいや、だってね、しゃべらないって言っても、ゼロではないはずなんです。
『…(沈黙)…行かない…』とか。
『今日、体育ある?』とか。
『あのさ、ママ』って言いかけて、やっぱりやめるとか。
そういうの、わたしは全部「会話」だと思っていまして。
我が家はどんな会話をしている?
私がしている支援では、お母さんに『親子会話』を書いてもらうんです。
・前日の夜、布団の中で何を言ったか
・朝の玄関前でどんな表情をしてたか
・どこで詰まったか、どう返したか
(めんどくさそうにされるときもありますけど…わかります。そうだよね、わかるよ、と思いつつ、「書いてください」とお願いしています)でも、これがほんまに大事なんです。
なぜかというと…
会話のなかに、その子の「今」がぜんぶ詰まってるからです。
その子の「今」って?
たとえば、こんなことがありました。
「もう学校なんか行かん!」と叫んだ小学2年生の男の子。
お母さんは頭を抱えて、「またか…」とため息。
でも、その後の会話にこんなセリフがありました。
「じゃあ、どこに行きたいの?」
「…うーん、ママとイオン」
これ、めちゃくちゃ大事なヒントやと思いません?
この子にとっての安全な場所は「ママと一緒のイオン」なんだ、と。
私が読み解くのは、そういう「行間」なんです。
(この家では、週に1度、親子で1週間分のおやつを買いに行きます。この時は車内ですごく会話が弾み、楽しい時間になることが多かった)
「あの体験・感覚になれる場に、今すぐ行きたいと思っている」ということを子どもは一生懸命伝えようとしていて、頭ごなしに「学校に行きなさい」と言うんじゃなくて、いったん、「ああ、今そういう時間を過ごしたい気分でいるんだ。この子は」と受け止め、「それはなぜ?」と立ち止まることが大事だと私は思います。
ズレてるかもしれないけど
たいていのお母さんは、子どもを「学校に戻す方法」が知りたくて、私のところに相談されます。
でも、私の答えはちょっとズレてるかもしれません。
「まずは、会話を一緒に見せてください」って言うから。
だってね、学校に戻すって、最終目的じゃないんです。
子どもが自分の人生を、自分らしく歩いていけるようになるための通過点でしかないからです。
そのためには、まず「今のこの子を、ちゃんと理解すること」が必要なんです。
心理学でいう「ジャーナリング」でもある親子会話
最近、「ジャーナリング」っていう言葉をよく聞きます。
日記みたいに、その日の感情や出来事を言葉にして書く作業。
自分を見つめ直すのに、すごくいい方法だと言われてます。
実はね、私がしてる支援も、これにすごく近いんです。
ただちょっと違うのは…
書いて終わりじゃなくて、
「その言葉を一緒に読み解いていく」こと。
「どうしてこのとき、こう言ったんやろう?」
「お母さんは、なんでその言葉を返したんやろう?」
って、一緒に問いながら。
私は、これを「解釈学的ジャーナリング」やと思ってます(ちょっとカッコつけすぎたかも)
つまり、ただのメモや記録じゃない。
「親子の人生の輪郭」を浮かび上がらせる作業だと思ってます。
言葉のやりとりって、めんどくさいし、しんどいし、ときにぶつかるし…
でも、そこにしか「本当の関係性」って、生まれないんじゃないか、と思っています。
「ジャーナリング」やってみましょう
あなたとお子さんのやりとりの、「朝の5分だけ」でも、「目線だけ」でもいいので、それを、書き出してみてください。
何か気づきが得られるかもしれません。
多くの方は「こんなにも無意識にやりとりをしていたなんて」と仰います。
あなたとお子さんの人生が、もっと豊かに、もっとやわらかく、つながっていけるように。
それが私の願いです。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。また次回のブログもお読みいただけると嬉しいです!
まいどん先生(公認心理師)
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