子どもの偏食・好き嫌いへの対応のしかた
子どもが「これ食べたくない」と言った時、親はどう反応していますか?
これは夏休み中の親御さんのお悩みのひとつだと思います。
アレルギーや、過去にその食材を使ったご飯を食べた後にたまたま吐いてしまったというような経験をしていれば食べられなくても仕方がないですが、単に「好きじゃない」という理由だけでご飯を食べてくれないと、悲しくなりますよね。
そして、『栄養バランスを考えて作った食事なんだから食べてほしい』という思いから、
…とデザートで釣ったり、感情的に物を言ってコントロールしてしまうようなやりとりにもなりやすいかと思います。
しかし、これでは『食事を楽しんだ』『ご飯を味わえた』『自分の意志で食べられた』ということにはなりません。
親に言われたからイヤイヤ食べるという行為は、その後似たような食材を扱った食事の場でも同じ反応を示されやすいです。
そして、親も毎回同じような対応(命令・指示・提案や、怒って子に従わせる対応)を繰り返してしまいがち。
こうなると、自立心を育む対応から遠ざかってしまいやすいです。
子どもの好き嫌い、どう捉えればいい?
そこで皆さんにおススメするのは、拙著『これで解決!母子登校』のケーススタディでも描かせていただいたような、「外で問題が起きていなければ多少は目をつぶってよい」の考え方です。
例えば、「給食では嫌いなものでも我慢して(飲み込んで)食べられる」「他人様の家でごちそうになる時はちゃんと食べられる」お子さんなのであれば、しつけ上は「出されたものを相手に失礼のないように食べられる(あるいはどうしても食べられませんと伝えられる)」ことが教えられているといえます。
子どもは、おうちでお父さんやお母さんにわがままを言いやすいですし、甘えもあるのだと思います。
どうしても食べたくないと言っているのに、無理やり食べさせるような対応が続くとお互いイライラしたり、『食事の場=嫌な時間』と子に思わせてしまうかもしれません。
できれば楽しくその日あったことをお話しながら食事を楽しめたほうがいいので、あまりガミガミ言わないようにしたほうがいいのではないかと感じます。
残された時は作り手の気持ちを伝えておく
また、「これ残す」と言われた時に明るく「はいはい、おっけー」と返すのもひとつではありますが、食育の観点や作り手の気持ちを考えさせるためにはポイントがあります。
それは…
というように、作り手の気持ちを伝えておくというテクニックです。
どうしても食べられないならば仕方がないですが、相手の気持ちを考えさせる対応ができていると、よそでどうしても食べられないとなった時に、申し訳なさそうに「すみません。お腹がいっぱいでどうしても食べられません」と子どもが言えるようになりやすいです。
「作り手は、作ったご飯を残されるとどういう気持ちになるのか」
ということを想像する力がついていれば、親に「こう言って残させてもらったら?」と提案されなくても自分で言葉を選び発信できるという考え方です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
せっかく作ったご飯を残されると悲しいですし、「わがままばっかり言って!」と嫌な気持ちになることもあるかもしれません。
しかし、子どもは親の思う通りには行動はしません。
思い通りにならなかった時こそ、いかに親は自分の感情をコントロールし、冷静に「こどもの自立心を育む対応」を積み重ねられるかが大事です。
慣れないうちは大変かもしれませんが、このような対応が自然と出来るようになると、子育ての場以外でもプラスを生み出します。
職場・夫婦関係・友人関係などにおいても、相手の気持ちを尊重しながらも自分の気持ちを伝えられて、気持ちの良い人間関係が構築されやすいです(*^_^*)
それでは、今回はこのへんでおわりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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