子どもが拗ねたときにお母さんは宥めてはいけない?
ブログをおよみいただきありがとうございます!公認心理師のまいどん先生こと山下です 🙂
今回は「子どもが拗ねたとき、親はどうかかわるべきか」について記事を書いてみたいと思います。
子どもが拗ねたときにあなたはどうかかわっていますか
親子で一緒に遊んでいる時に、お母さんがゲームで勝ってしまった。すると子どもが…
などと怒ったり、
などと大泣きしたり…
と、怒ったり拗ねてしまうことはあるでしょうか。
そんなときにやりがちなのが、
などと宥めるというやりとりです。
「宥める」ことで「拗ねる子」になりやすい?
必ずしもこのような関わりをしたからといって全員が同じようになるというわけではないというのが大前提ではありますが、
「気分直してよ」「あー…じゃあ、これ食べる?(おやつで気が切り替わらないか試す)」「代わりにこれをやろうよ(違うことを提案して機嫌を直してもらおうと気を遣う)」
のように、親が子を宥めることが日常化すると、拗ねる→宥めてもらう→自分の機嫌を相手に直してもらう ということが当たり前になるということが考えられます。
自分の思い通りにならなかった時にイライラしたり感情的になってしまうのは大人でもある話ですが、もしも毎回誰かに何とかしてもらうことが当たり前になっていたら、自分の感情のコントロールが難しくなったり、相手に察してもらって動いてもらって当然と思ってしまう…なんてこともあるかもしれません。
ご家族だったら、兄妹が宥めてくれるとか、親が宥めてくれることはあると思います。
ですが、学校では、先生やお友達は宥めてはくれないかもしれません。
むしろ「何あいつ」「何怒ってるの?」「空気悪くなったんだけど」「やりにくいなぁ。あいつ…」「付き合いにくいわ。あいつ」と冷たい目線を送られてしまう…ということもあるかもしれないですね。
そして、そんな周りの様子に「周りは自分をわかってくれない」「いつも自分ばかり嫌な思いをする」「周りは冷たい」と感じて、内にこもり、学校や人間関係の構築が怖いと感じさせてしまうことも…。
自分で気持ちを切り替える練習をさせることも大事
上の例はちょっと極端かもしれないのですが、ただ、こういうご相談はよくあります。
私はそういったご相談には、「自然に気分を直すまでそっとしておく」「子どもが感情的になっている時は物理的に距離をとる」「子どもの気持ちが落ち着いたら、話を聞いてあげたり、気持ちを切り替えられたことを喜んでみる」ということをお伝えすることがあります。
と言われることもあるのですが、たしかにそう思われることもあるかもしれません。
ですが、それは、「なぜ親はあえてそっとしておいたのか」の説明がない場合は…です。
例えばですが、後になって、
…と言ってみると、「あ、だからお母さんは今回自分に声をかけなかったんだな」と理由がわかるので「放っておかれた」「嫌われた」みたいな誤解はされにくいです。
世の中には思い通りにならないことは絶対ありますし、学校もそうですよね。
思い通りにならないこともあるということを受け入れていったり、自分で感情のコントロールができたり、気持ちの切り替えができるよう、おうちで訓練させてみることも家庭における教育という観点では大事だと言えます。
まとめ
必ずしも「拗ねたら宥めるな」というわけではないのですが、「うちの子はやたら拗ねる」「拗ねたら宥めるのが毎回面倒くさい…つらい…」とお悩みのかたは、今回のブログの内容を参考にされてみてもいいのかもしれません。
もちろん、お子さんの性格にもよるので、今回ご紹介した内容が逆効果になることもあります。
うちの子にこれをやったらどうなるかな?と先を想像して、なんとかやれそうかなと思えばトライしてみていただくのがよいかなと思います。
また、もしこれを試す場合、少なくとも3週間くらいは結果が出なくても我慢してやってみることをお勧めします。
なぜなら、急な親の関わりの変化に、最初は子どもも戸惑いがあったり、「あれ?いつもならここで親が宥めてくれるのに…」と思いながらも、なだめてくれないならもっとアピールしてみようと(無意識的に)考えて、一時的にわーっと怒ったり拗ねる行動が増えるかもしれません。
それをピークに徐々に拗ね方がマシになるかもしれない…ということも理解しながら、やってみていただければと思います。
必ずこうすれば拗ねなくなる…というお話ではありませんが、こういう視点もありますよ…というおはなしでした。
それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございます。
次回のブログもお読みいただけると嬉しいです 🙂
まいどん先生(公認心理師)
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