からかいにめげない子に育てるためには

子どもが「学校に行きたくない!」と思ってしまう理由の一つに、「周りの子にからかわれるのが嫌だから」というものがあります。

例えば、走るのが遅いことをバカにされた、授業中に当てられて答えたら間違えてしまいそれを笑われてしまった、見た目の特徴をイジられた、などなど…。

特に、小学校低学年くらいの子どもは、大人からすれば「一体そんないじり方をして何が楽しいのだろう?」と思うようなことでも、人をからかったりイジったりして面白がるものです。

このような場合、相手の気持ちを考えずにからかう方が悪いという見方もあるのですが、学校生活を行っていく上でこういったタイプの子はどうしてもクラスに何人かはいるものです。

ですので、たとえからかわれてもめげない、そんな強い気持ちを持った子どもに育ててあげられると何よりですよね。

こういったからかいやイジりをされたときに、「やっぱり私なんてダメなんだ…」「僕って恥ずかしい人間なんだ…」と必要以上に凹んでしまい、行き渋りに繋がってしまう子は、自己肯定感が低い傾向にあることが多いです。

また、こういった傾向にある子は、からかいやイジりを真に受けてしまい、その場で泣いてしまったりすることもあるため、からかっている子を面白がらせてしまい、さらにからかいを助長させてしまうこともあります…。

逆に、自己肯定感が高い傾向にある子であれば、例えイジられても「まぁ出来ないことのひとつやふたつあって当然でしょ!」「みんなにはこれが出来ないけど僕にはこれが出来るし!」と、前向きな気持ちでいることが出来るのです。

また、こういった子はからかいを受けてもケロッとしているため、イジっている側の子たちも「イジっても面白くないな…」と感じ、だんだんとイジらないようになっていきます。

つまり、からかいやイジりに登校のモチベーションを左右されないためには、お子さんの自己肯定感を育ててやることが重要です。

そのためにはまず、お子さんが出来ることをひとつでも増やしてやることが近道となります。どんな些細なことでも構いません。子どもは、何かを達成した経験を積み、成長していくものです。ですので、家庭内でもお子さんに出来そうなことはどんどん任せていくようにしましょう。それが出来たときには「上手くできたね!」としっかり認めてやってください。

また、子どもが自分ひとりで出来そうなことは、親が先回りして手出しや口出しをしないことも大切です。

お子さんのことを思うが故に、「このまま任せて大丈夫かしら…?」「失敗しないように手伝ってあげないと」とついつい手助けをしてしまうお母さんが多いのですが、ここはぐっとこらえてお子さんのことを見守ってあげましょう !

大好きなお子さんには、自分のことも大好きでいてほしいものですよね。からかいにめげない自己肯定感の高い子に育ち、楽しい学校生活を送ることができる…そんなお子さんになってもらえるよう、お母さんに出来ることをしていってあげられると良いですね。

-家庭教育・子育て