子育てがもっと楽しくなる!~幼稚園から小学校に上がるまでに知って差がつく親子の関わりとは~
先日、大阪府大東市幼稚園・認定こども園教育振興連絡協議会さま主催の子育て講演会にて、講師としてお話をしてきました。
実は昨年度、大東市の幼稚園の先生向けセミナーの講師としてお声がかかりお話をしたのですが、その流れをふまえて今年は先生向けではなく保護者向けの講演会の講師にお選びいただきました。
しかも当日は最高気温37度(!)という炎天下のもと、たくさんの方に会場にお越しいただき、本当にありがたかったです。
また、お話していますと、みなさんうんうんと頷いてくださったり、メモを取ってくださっているかたも多かったです。
教育長も最初にお話されていたのですが、当日会場に来れなかった方にも講演会の内容を是非シェアしていただけたら嬉しいなと思います。
小学校入学時におこりやすいこと
この日はこのような4つの章立てでお話をしました。
まずは小1プロブレムと母子登校について。
小1プロブレムというのは、子ども達が授業中立ち歩いてしまったり、学級のルールを守れない等で長期間落ち着いて授業を行えないことを指します。
大きく分けると環境の変化による要因と、子ども達の成長度合いの差による要因の2つがあると文科省もいっており、いずれも前もってご家庭で予防対策ができます。
幼稚園の先生がたは、「小学校入学までに育ってほしい10の姿」(幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に記載)を意識されながら日々園児と向き合ってこられていることと思います。
しかし、幼稚園よりも子ども達が長く生活をするのはご家庭であり、基本的な生活習慣(睡眠・食事・排せつ・清潔・衣服の着脱)を身につけさせたり、年齢相応の自立心を育むことが大事です。
また、母子登校はどのようなものなのかや、実際に母子登校中の親御さんはどのようなことに悩むのかについてお話をしました。
「就学前に何を気を付けるべきなのかがわかったり、お子さんが小学生になるとどういう悩みややりとりが増えるのかをご紹介したことで、身近な未来を想像して逆算しやすい」というお声もいただきました。
家庭教育ってなに?
ふだん子育てをされていますと、「家庭教育」という言葉に出会うことはあまりないかもしれません。
親御さんがお子さんに言葉を教えたり、話しかけたり、お世話を通じてお子さんが成長していくことや、「ご飯美味しいね」と気持ちを共有したり、しつけとして叱ったり教えたりすることなど、親御さんがお子さんと関わる全てを「家庭教育」といいます。
また、多くは意識下ではなく無意識下で親は子どもに何かしらの影響を与えていることが殆どで、具体的にはどういう時に子どもは親の行動や発言から学ぶのかをご説明しました。
特に怖いのは「親は無意識で子は意識しているとき」で、とある実験で大人が子どもの前でぬいぐるみを乱暴に扱ったあとに子どもにそのぬいぐるみを渡すと、子どもは大人とおなじようにぬいぐるみを乱暴に扱うことがわかったというお話をしました。
これをモデリング(模倣)と言いますが、子どもは大人の様子をよく見ていて、そして真似をしやすいからこそ、子どもの前での振る舞いには気をつけたいですね。
👇こちらのブログでも家庭教育について解説しています👇
5つの動物タイプ
こちらはこのブログではお馴染みですが、『5つの動物タイプ』についてひとつずつ解説をしました。
それぞれ何に気を付けるとよいか具体例を解説しましたが、正直時間が足りず…(T_T)
5タイプ別で親子会話がどういうやりとりをされる傾向があるのか、家庭ノート例をあげて解説が出来ればなお想像がしやすかったかなと思いますが、そんなことをしたら講演時間が倍になってしまうのでイメージだけでも掴んでいただけたら嬉しいです(>_<)
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今日から使えるらくらく子育て対応
今回お伝えしたのはアクティブリスニング(傾聴法)についてです。
どのように子どもの話に耳を傾ければよいかについてテクニック面をお伝えし、その他にアクティブリスニング時に気をつけておいていただきたいこともご説明しました。
ついつい話を聴こうと思っていても、主観が入ってしまったり、感情的になってしまいがち。
どうすれば冷静に話が聴けるのか?子どもに寄り添えるのか?など、カウンセラーのスキルをご紹介しました。
最後に
MIKURU・MIRUにご相談をいただくケースの7割は母子登校、3割が不登校ですが、多くは小学校低学年のご家庭です。
支援を受けていただいたみなさまからはよく「就学前に今みたいな効果的なやりとりを知っておきたかった…」「もっと早くに家庭教育と出会いたかった…」というお声をいただきます。
「自立とはなにかや、何が過干渉で過保護になって、それが子どもにどういう影響を与えるのかを知っていれば、親が子にガミガミ言ったり管理することもなかったし、子どもが自信をなくすこともなかったのに…」と仰るかたもいますし、「もっと早くにしっておきたかった。でも、当時の私が出会ってすぐ実行するかというと多分しない。困らないと気づかないこともあるよなと思います。でも、もっと早くに出会いたかったなあ…」と言う方もいます。
また、家庭教育の支援者としても、できれば母子登校や不登校に悩まれる前の【予防】と、子どもがより自立していく関わりの【まなび】は早い段階で行っていただきたいと思っています。そのため、今回のように、幼稚園の先生がたに母子登校の実際についてお話をし、その上で保護者のみなさんに母子登校や家庭教育についてお話ができたのは、本当にうれしかったです。
年末に行政で家庭教育支援をされている支援者さま向けのセミナー講師も務める予定ですが、これからさらに家庭教育の普及啓発活動に力を入れてまいりたいと思っております。
それでは、今回はこのへんで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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