学校の下駄箱まで行けたのにそこから授業を受けようと切り替えられない

ブログをお読みいただきありがとうございます。まいどん先生です。

私は過去10年間、一般社団法人家庭教育支援センターペアレンツキャンプにてチーフ家庭教育アドバイザーとして家庭教育の支援者として活動をしてきました。

この1月からのれん分け独立をしまして、現在も家庭教育の支援者として活動中です。

さて、今回は母子登校が少し深刻化しているケースについて解説をしていきたいと思います。

 

学校の下駄箱まで行けたのにそこから授業を受けようと切り替えられない…なぜ?

突然始まる母子登校

母子登校がはじまるきっかけはご家庭によって様々ですが、不登校と同じように

・GW明け

・夏休み明け

・4月(環境変化後すぐ)

から母子登校がはじまるケースが多いです。

 

「ああ…これうちと似ているわ…」

と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

「学校に行きたくない!」と行き渋るお子さんをなんとかなだめ、学校まで付き添って登校してみたものの、

 

・下駄箱などでうずくまり気持ちの切り替えができない

・先生に促され別室で気持ちを整えてから授業に行こうと思うものの教室に入る踏ん切りがつかない

・お母さんと離れることに強い不安を感じ、学校内で大泣きして抵抗する

 

母子登校を経験されている方の中に、上記のようなことで困ったことがある方は決して少なくないのではないかと思います。

 

子どもの頭の中はパニック

特に先ほどの例でいうと3つめの、お母さんと離れることに強い不安を感じ、学校内で大泣きして抵抗するお子さんの場合、冷静でいられなくなっていて頭の中がパニックで真っ白になっていることが多いです。

 

この時のお子さんは…

・お母さんと離れることが怖い。不安という気持ちが膨らんでしまっている

・先生まで来て大事になってしまったというパニック

・学校で泣いてしまった恥ずかしさによるパニック

・自分でもなぜこんな状況になっているのかがわからずますますパニック

 

…という状態に陥っている可能性が高いです。そんな時にあれこれ声をかけても逆効果な場合があります。

まずは無理に「教室に行きなさい」などと促さず、気持ちを落ち着かせることを最優先に関わられたほうが結果的に早く気持ちの切り替えができることが多いです。

 

なかなか親御さんと離れられず毎朝なかなか離れられないケースでは、無理矢理離れようとしてしまっていることで余計にそのような状況が続き、膠着状態になってしまうことが多いです。

 

気持ちの落ち着かせ方

お子さんによって合う方法合わない方法がありますが、比較的どのお子さんにも対応しやすい方法は以下の通りです。

・両肩を持って「まずは落ち着こう」と目を見て話してみる

・「一旦外の空気を吸いに行こう」と泣き出した場から離れさせてみる

・「深呼吸してみよう。ママの真似してごらん」と言い、一緒に深呼吸をする(この時片手で良いので子どもの肩などに手を触れながら深呼吸を促す)

 

出来れば抱きしめたり、頭を撫でたりなどのスキンシップで落ち着かせるのではなく、極力本人にも少しだけ行動を変えてもらうのがポイントです。

親や先生だけが一生懸命対応をして一時的に気持ちを切り替えられても、また同じことがあるたびに親や先生が出てきて対応をしなければならないからです。

つまり、自分で気持ちを切り替えるきっかけや経験が出来ないということです。

少しでも自分が行動をしたことで気持ちを切り替えられたほうが、後で「あの時気持ちを切り替えられたじゃない!あなたは大丈夫。不安があっても乗り越えられる強さを持っているんだよ」と勇気づけの声掛けがしやすくなりますし、本人も「そうかも…」と自分の力を信じられやすくなります。

 

まずは無理に離れるよりも気持ちの切り替えの練習から

母子登校が続くと、「早くひとりで登校出来るようにしないと」という焦りから、母子登校解決のほうに目を向けてしまいがちです。

しかし、もしお子さんが「自分で気持ちを切り替える」ことに困難さを感じている場合は、まずはその本人なりの切り替え方法を一緒に探してあげることも大事なのではないかと思います。

親子で練習をして何度も実践していくうちに、渋々ながらもパニックになったりうずくまることなくお母さんと離れられるようになるかもしれません。

 

「急がば回れだ」

「焦らずいこう」

「ひとつひとつ階段を上るように、確実に変化させよう」

「きっと乗り越えられる」

 

お子さんを信じて向き合ってみてください。

お母さんが信じて向き合うことで、きっとそのお母さんの想いがお子さんにも伝わっていくはずです。

 

まとめ

母子登校が深刻化してしまうと親御さんにも余裕がなくなってしまい、つい「いい加減にしなさいよ!もう知らないから!好きにしなさい!」と突き放すようなことを言ってしまったり、「お菓子買ってあげるから言うこと聞いて」と物で釣ったり、「もうお母さん家を出て行くよ!いいの?!」と脅してしまう…という方は多いです。

決して子どもを愛せないわけでもなく、むしろ頑張って向き合ってきているのに、うまくいかない…。

お母さんが自分を責めて抑うつ状態になってしまったり、いっぱいいっぱいになってお母さん自身が気持ちの切り替えが出来ないというケースを私は沢山みてきました。

つらいですよね。

焦ってしまいますよね。

しかし、母子登校を乗り越えられたご家庭もまた私は沢山みてきました。

 

明けない夜はありません。母子登校はきっと乗り越えられます。

 

もし、どうしてもうまくいかず専門家に相談してみたいと思われた方は、お気軽にご相談ください。全力でサポートさせていただきます。

 

このブログがどなたかのお役にたてますと幸いです。

それでは、また次回のブログにておあいしましょう!

親まなびアドバイザー まいどん先生

 

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