子どもが周囲に威張って偉そうに振舞う…なぜ?!
「子どもが暴言をはく」
「子どもが全然言うことをきかない」
「親に対していつも偉そう」
そんなことでお悩みのかたはいらっしゃいませんか。
今回は、「境界線の大切さ」と「親の立場作りの大切さ」について解説をしたいと思います。
わが家の王様、王女様
「ママ、これやって!やってって言ったらやってよ!やれよ!」
「パパそんなこともわからないの?バカなの??」
「ママがぼくを着替えさせないからこうなった!ママのせいだから!!」
…と、このように暴君のような振る舞いをするお子さんのことを「リトルエンペラー」「リトルエンペラー症候群」とも言うそうです。
家庭教育の観点からいいますと、「子ども上位」の状態にあると言えます。
この考え方はすべてのご家庭に当てはまるかと言えばそうではありませんが、「まるでうちの子は王様のようだ」「わがまま放題で困ってる」というご家庭にはこれからお伝えすることが有効な考え方と言えるかもしれません。
親の境界線に入り込んでいる状態
家庭教育(家族療法)では、親には親の、子どもには子のそれぞれの「境界線」があると考えます。
親の立場では子どもが将来社会に羽ばたいていけるようにしつけをしたり技術や相手を思いやる気持ちなどを教えて子どもの社会化を目指す必要があります。
そのために、時には叱ったり、ルールを設けたり、我慢をさせるなどの対応をしないといけない時もあるかと思います。
ですが、これらの親の「領域」に子どもが入ってくるとどうなるでしょうか?
例えば、
「お出かけは僕が決める!パパやママが勝手に決めるな!」
「誕生日に何を買ってもらうかはぼくが決めていいでしょ!」
「ママがルールを決めないで!わたしが決める!私がテレビ時間5時間で、ママは30分ね」
…このようなことを子どもが親に対して言ってきたら、どのように感じますか?
偉そうだと感じたり、わがままだなと感じられる方は少なくないのではないかと思います。
しかし、このような発言が日常化してくると、単に「自己主張の強い子」「我の強い子」というよりも暴君的な我が家の王様・王女様化して手がつけられなくなってしまいやすいです。
上記のような発言が多いケースでは、お子さんが親が決めるべき領域(家庭のルールやお出かけ時の予算からどこに行くかを決定することなど)に子どもが踏み込んでいて、そのことに親も子ども自身も違和感がない状態が往々にしてあります。
「ここからは親の領域」という境界線を意識してみましょう
相談をして決めることが悪いというわけではなく、最終決定権は親にあるということを子に理解してもらうことや、時に子どもが「理不尽だ」と思っても、「ダメなものはダメ」「よそはよそ。うちはうち」と親がスパッと決断して我慢させる経験も、子どもの成長や自立の上ではとても大切なものだと思います。
親は子どもに温かいご飯を提供し、安心できる環境を整え、生き方を教えます。
子どもは家庭の中で様々なことを学ぶわけですが、上記のように親と子どもの立場が同等だったり、境界線があやふやだとどうでしょうか。
友達のように仲が良く、言い合いもたくさんする。
悪いことではありませんが、実はお子さんによっては親を敬えずバカにしてしまう…ということもあります。
親だけではなく、大人に対しても失礼な態度を取ってしまったり、敬い方が分からない…という風になると、将来困ってしまうのは子どもかもしれません。
まじめな真剣な話し合いをする時以外でも必要に応じて親の立場を意識しながら関わられていったほうが、お子さんとの関わりでのご苦労も減るかと思います。
常に親が支配的で偉そうにしなければならないというわけではなく、「親の境界線」を意識して関わることを意識してみるとよいでしょう。
親もまた「子の領域」の境界線に入り込まないようにする
また、気を付けていただきたいのは子が親の境界線に入るということのみではなく、逆でも同じです。
親が子どもの領域、つまり子どもの問題に対してなんでも口出ししたり管理することや、感情的で反射的なやりとりをしてしまわないように心がけましょう。
このような対応は、過干渉や過保護に当たることが多く、子どもの自尊心を傷つけたり、自立心を育めなくなってしまいがちです。
お互いがお互いの境界線を踏み越えないようにし、親と子のそれぞれの立場で楽しく明るいやりとりをしてみましょう。
そのような親子の関わりの中で、先輩や先生や上司など自分よりも年齢や立場が上の人に対してどのように立ち居振舞えばいいのかを子どもは自然にまなんでいきます(*^_^*)
👇こちらの記事で過干渉や過保護についての内容を書かせていただいているので、良ければあわせてご覧ください
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は親の立場を意識することや境界線について話をさせていただきました。
どのご家庭にでも当てはまる考えではありませんが、
「子どもの行き渋りに悩んでいます」
「子どもが偉そうでわがままなので悩んでいます」
というご家庭の場合、境界線があやふやなことが多いように感じます。
母子登校5つの動物タイプ診断ではライオンタイプのケースでよくお見掛けします。もし「うちも境界線があやふやかも…」と思われた方は、まずはどこが親の領域になるのか?境界線はどう引こうか?というところを考えてみていただけるとよいかと思います。
その上で、もし「必要な干渉と過干渉のライン引きがわからない」「境界線をどう引けばいいかわからない」「家庭教育の専門家に見てもらいたい。話を聴いてもらいたい」と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください♪
👇音声配信でも今回のテーマの「境界線」についてお話してますので、合わせて聞いてみてくださいね♪
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それでは、また次回ブログ記事にておあいしましょう!ありがとうございました。
親まなびアドバイザー まいどん先生
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