様々な子育てや家庭教育に関する情報が氾濫している昨今。
「情報が多すぎて逆にどうしたらいいかわからない!!!」
…と悩まれたことはありませんか?
有名な大学の先生や、心理学の先生など、権威のある方がお話されていると「たしかに!」「この考え方すてき!」「うちにも取り入れてみたい!」と思われて実行したことはありませんか。
しかし、あれもこれもとすべてを取り入れようとすると、今度は「あの理論とこの理論では言っていることが真逆…」ということもあります。
お子さんの性格が十人十色であるように、家庭教育や子育て理論も様々です。
難しいのは多種多様な理論をいかに「我が家に合うカタチで取り入れるか」ではないでしょうか。
せっかくよい理論に出会えたのに、逆に親子関係が悪化してしまう…それでは頑張った親としては報われないですよね。
そこで、MIKURUMIRUは「あなたのご家庭に合った家庭教育のカタチ」を一緒に考え、ご提案したいと思います。
家庭教育を実践する上では、方向性が大切です。
「この未来に向かって家庭教育を実践して行くぞ」という軸が大切です。 そして、方向性が定まればブレることなく目的に向かって前に進むのみ。 我が家の家庭教育のコンパスを手に入れましょう。 |
家庭教育はご家庭によって合う手法・合わない手法がありますが、どのご家庭にでも取り入れやすい7つの考え方をひとつのメソッドとしてまとめました。
名前は『コンパスメソッド』です。
コンパスメソッドはPCM※や家族心理学や認知行動療法などの考えを折衷的に取り入れております。
7つのコンパスメソッド
①共感的に話を聴き対話をする 文科省の学習指導要領でも、「対話的な深い学び」について触れられています。 子どもが周りの人たちとともに考え新しい発見や豊かな発想を生み出していくためには、まずは子ども自身の「自分の気持ちに気づく」「自分の考えを整理する」「相手の気持ちを考える」ということが大切です。 そのために必要なのは、親の共感力であり、傾聴力です。 子どもの話にしっかりと耳を傾け、子どもにとっての一番の味方でいられるように関わってみましょう。 信頼関係が構築されていて、かつ親子の対話の中でお子さんの「共感力」「協調性」「想像力」「自分をコントロールする力」がはぐくまれていくでしょう。 ②成功経験と失敗経験のバランスを意識する 子どもが将来社会に出た時にもっておいてほしいのは、「自分ならできる。大丈夫。と自分を信じられる力」ではないでしょうか。 そのために必要なのは、成功経験と失敗経験です。 お子さんの性格や特性によってバランスの割合は異なりますが、失敗経験はお子さんの成長において影響を与えてくれます。 たとえば、家庭の中でお茶をこぼすような経験をしたことがないお子さんが学校でお茶をこぼしてしまったらどうでしょうか。 「おちゃをこぼしたら、雑巾で拭いて対処する」ということが分かっていれば、学校でもある程度は落ち着いて対処ができるでしょう。 しかし、毎回親が「そんなところにコップを置いていたら、肘が当たってお茶をこぼしてしまうよ。ここに置こうね」と指示をしていれば、家庭の中では「お茶をこぼしてしまう」という経験はできません。失敗を踏まえてどうリカバリーすればいいのかや、次はどうすればいいかの学びが得られません。
あるいは、失敗経験を避けさせようと親がしてしまうことで、「失敗が怖い」「失敗したくない」という気持ちを子どもに強く持たせてしまうかもしれません。結果、チャレンジを避けてしまい成功体験が積めない…そんなこともあるかもしれません。 もちろん成功は出来たほうがいいですが、自分で立ち直れる範囲での失敗経験をさせてみて、「失敗してもいいんだよ」と親が声をかけたり時に助けてあげながら、「失敗をしてもいいんだ」「失敗をしても恥ずかしくないんだ」「困っていれば周囲は助けてくれるんだ。あたたかいな」というような考えを持たせてあげることが大切です。 ③アサーティブコミュニケーション 親子会話では、 ・親が子に自分の気持ちばかり伝えてしまう『押し付け型』 ・親が子の言いなりになってしまう『召使い型』 ・子が親に自分の意見を通そうとばかりする『要望型』 ・子が自分の気持ちが言えず我慢してしまう『がまん型』 このような型にハマってしまっているケースをよくお見掛けします。しかし、これではお互いに不満ばかりたまってしまったり、どちらかが我慢ばかりしてしんどい関係性にあると言えます。 そこでおススメなのは「私もOK、あなたもOK」の考えを持ち、相手を批判せず、自分の意見も伝えるアサーティブの方法です。 子どもの性格傾向や親子関係によって伝え方の細かいところは変わりますが、互いに不満・我慢・無理のない関係を構築していきましょう。 ④子どもの主体性をはぐくむ 子どもは、ある程度の時期までは親の庇護のもと成長をしていきます。 しかし、大きくなっても「親が助けてくれる」「なんとかしてくれる」の考えを持ったままでは自立・自律はできません。 周りからの影響を受けすぎず、自分で考えたことをベースに自分の行動に責任を持つ主体性を家庭の中ではぐくんでいくことが大切です。 親や先生の意見や指示の通りに行動する・頼りっきりになるのではなく、過去の経験をふまえて自分の力で考えられる子を目指してみましょう。 ⑤親の立場を意識する 親は子どもに温かいご飯を提供し、安心できる環境を整え、生き方を教えます。 子どもは家庭の中で様々なことを学ぶわけですが、もしも親と子どもの立場が同等だとどうでしょうか。 友達のように仲が良く、言い合いもたくさんする。 悪いことではありませんが、実はお子さんによっては親を敬えずバカにしてしまう…ということもあります。 親だけではなく、大人に対しても失礼な態度を取ってしまったり、敬い方が分からない…という風になると、将来困ってしまうのは子どもかもしれません。 親子の関わりの中で、先輩や先生や上司など自分よりも年齢や立場が上の人に対してどのように立ち居振舞えばいいのかをまなばせてみましょう。 ⑥リフレーミング お子さんにはどのような「良いところ」「悪いところ」がありますか。 また、「出来るようになったこと」「出来ていないこと」はありますか。 「悪いところ」「出来ていないこと」のほうが「良いところ」「出来るようになったこと」よりも多く思い浮かんだ人は要注意です。 子育てに自信が持てなくなったり、不安を感じやすくなっているかもしれません。 リフレーミングとは心理学用語で、「リ・フレーム」つまり対象の「枠組を変えて物事を見る」という考え方です。 見方を変えれば、お母さんの子育てへの自信のなさや不安は解消されるかもしれません。 ⑦親のストレスケア 「最近イライラしてばかり」 「急に涙が出て止まらない」 「自分を責めてしまう」 子育てをしていると、このようなことはないでしょうか。 もしかすると、お母さんのストレスはご自身が思っているよりもたまっているかもしれません。抱えているストレスの解消法を一緒に学んでみましょう。
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このすべての考え方がご家庭に合っているとは言い切れませんが、7つのうちいずれかはご自身の家庭教育に取り入れてみても良いかもしれません。
このコンパスメソッドをベースにしながら、子どもの「生きる力」を育む家庭教育を学び実践してみませんか。
※PCM(=Parents Camp method)は一般社団法人家庭教育支援センターペアレンツキャンプのオリジナルメソッドです。