「過干渉が良くないとはわかっているけど…ほかの家庭はうちよりもっと口出ししてるし…」
「まだ子どもなんだから、親がある程度子どもの進む方向を示してあげないと…」
このような意見はよく見かけます。
不登校や母子登校が増えてきたと言われても、実際そのようなことに悩んだことがない方であれば特に、「うちは大丈夫」と思われている方が多いように感じます。
しかし、学齢期のうちに何も起きなかったからといって大人になってからも大丈夫…とはいかなかったりします。
大人になってから社会生活に不適応を起こして引きこもってしまうケースは今や珍しくはありません。
できれば子どもには、大人になれば自分らしく社会に羽ばたいていってほしいものですよね。
過干渉・先回りはダメなの?!
こんにちは!まいどん先生です 🙂
今回は過干渉や先回りがどうしてよくないの?という点について解説をしていきます。
カーリングママ・カーリングペアレント
ストーンを投げ、目的地に到着するまでにブラシでゴシゴシ…
カーリングは先を読んで戦略を立てて行う競技ですが、育児でも同じことが起きているご家庭があります。
「今日は雨が降るから傘持って行きなさい」
「明日も体育があるんでしょ。帰ってきたらすぐに洗濯物を出しなさい」
「今から宿題してしまわないと、夜に時間がなくて泣くことになるよ!」
…このように、先を読んで「こうしたら」「ああしたら」と子どもに指示を与え続けてしまうようなやりとりは
「過干渉」
「先回り」
そして、
「子どもの自立心をはぐくむ対応とは真逆」
といえます。
子どもには、「自分で決めたい」「自分で考えたい」という気持ちが備わっています。
親が子どもに考えさせる時間や余地を与えないやりとりが続くことで、自分で考えて決めるという経験が少なくなり、大人になっても
「自分のことなのに自分で決められない」「自分がわからない」
という状態に悩ませてしまうことが考えられます。
ヘリコプターペアレント
カーリングママ、カーリングペアレントと似ているのがヘリコプターペアレント。
親が子どもの上を常に旋回して指示を与える・管理するような状態を指します。
先回りをして子どもに指示をしたり、「あなたのために言ってるんでしょ!」と親の言う通りに行動しない子どもにイライラ…
そのようなやりとりが日常化すると、子どもは
「親の言う通りにできない自分には価値がない」と思ってしまう
「自分は出来ないやつなんだ。どうせだめだ…」と思い込んでしまう
「誰かに任せたらいいや」とすべてが人任せ・人に合わせるようになる
…という状態になるかもしれません。
「ええー!成功体験を積ませたほうが自信になるとおもって良かれと思ってやってたのに!」
と思われる方は多いのではないでしょうか。
まとめ:人は失敗から学び成長する
私たち大人は、失敗を経験して大きくなりました。
予め近道が分かっていたほうが、目的地に到着するまでの時間が短くて済みますのでその分違うことに力を注げる…というのも間違いではありません。
しかし、人生は思い通りにいかないもの。
そしてこれからは、ますます変化が著しくなっていく時代。
「正解しか出さない」正確さよりも「変化が当たり前の状況でその時々のベターな選択をしていくこと」「思い通りに行かなくても感情的にならず適応できる力」が求められるとも言えます。
そう考えると、失敗をして学んだ経験が多いお子さんのほうが「リカバリー方法」「次につなげて考え学習していく」ことができるので、子どもの考える力は育まれていくでしょう。
これまで親が干渉していたことすべてをいきなり子どもに任せると子どもが混乱しますので、少しずつ手放して任せられるものは任せていきましょう。
家庭教育を学び実践することは、親から子へのプレゼントとも言えます。これからを「生き抜く力」を身につけさせてあげましょう。
親まなびアドバイザー まいどん先生
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