家族療法・家庭教育~親も子も、そして家庭そのものが大きく変わる~

haikei19

家庭教育を学ぶことで色んな変化が出てくる!

「どのような支援をされているのですか?」

「家庭教育支援についてもっと詳しく聞いてみたいです!」

というお声をいただきましたので、今回は家庭教育支援のベースになっている家族療法について解説をしたいと思います♪

 

👇音声配信でも今回のテーマについてお話してますので、合わせて聞いてみてくださいね♪

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家族療法とは

家族療法は、個人対カウンセラーと1対1のカウンセリングの中で対応をするのではなく、家族全体へのアプローチをします。

家族(家庭資源)をひとつの「システム」として捉えるのが特徴的です。

例えば家族の中の誰かが悩みや課題や何かしらの症状が出ている場合、個人に注目をせず家庭そのもののシステムを見るという考え方です。

家族療法の考えでは、家族の一員(例えば子ども)が問題を抱えている場合、家庭の構造上に「エラー(何かしらの上手くいっていないこと)」があり、そのエラーにより個人の問題として反映されているという捉え方をします。

「親の関わりがよいか悪いか」というよりも、「どこにエラーがあるか」を発見するのがポイントです。

家族療法には7つの学派があります。

「家族療法」で検索をしてみると、たくさんの分かりやすいページが見つかると思いますので、詳細を知りたい方は是非調べてみてくださいね♪

 

システム(家族)をどのように分析するか

そのため、母子登校や不登校や行き渋りに関するご相談をいただき支援をスタートした時、お子さんが母子分離不安なのか?小児うつがあるかないか?神経症的な症状が出ていないか?などのことはもちろんおうかがいするのですが、まず確認するのは…

 

・家族間でどのような相互交流をしているのか

・家族はどのような構造で成り立っているのか

・家族でのこれまでの経験はどういうものがあるのか(子どもにとっての強烈な忘れられない思い出やトラウマ的なものがあるかないかなど)

・子どもの症状や抱えている悩みなどはどういうものか

このようなことを先に見ています。

 

まずはそのご家庭に合う対応方法を見定めなければなりませんので、初期分析は徹底的に行います。

その分析が出来ると、支援を差し上げているご家庭がどのようにして現状を作っているのかがわかるので、そこからは具体的に介入(アドバイス)ができるようになります。

家族間のやりとりは、一見目に見えないものではあるものの、全体の構造がわかると変化への方向性が見えてきます。

 

サブシステムとは

家族というひとつのシステムの中には、「夫婦」「親子」「同胞」の3つのサブシステムがあると言われています。具体的には…

 

・夫婦→お父さん・お母さんである以前にパートナーとしての支え合いが出てきているかどうか

・親子→お父さん・お母さんとしての役割や機能が果たせているかどうか

・同胞→兄弟や姉妹間で競争することや協力することを学べているかどうか

このような3つのシステムがあり、最も重要なのは、実は…

 

親子のサブシステムではなく夫婦のサブシステムがうまく働いているかどうか

 

なんです。

 

夫婦間でのコミュニケーションや支え合いができていないと、親としての機能や役割を果たそうとしたときにうまくいかないことが往々にしてあります。

お父さんやお母さんが互いのことを責めたり、父子と母子での関わりはあるのに夫婦での関わりはない…というような二重構造の関わりになってしまいます。

そのような夫婦のサブシステムがうまくいっていない、つまりエラーが出ていると、それは実は子どもにも伝わっていて、結果子どもが行き渋りや母子登校や不登校になる…ということもあります。

これは必ずしも登校に影響がでるというわけではなく、暴言や暴力などの家庭内での問題行動としてあらわれることもあります。

 

家庭教育をまなぶことで課題が見える!

ここまで読んでいただいた方のなかには、「エラーが出るとなぜ不登校や母子登校や暴力などが出るの?」と思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

夫婦間の不和による家庭内の雰囲気というのは、子どもの心の安定に影響がでるというのがひとつの要因になっていますが、それ以外によくみられるのが…

 

お父さんが家庭教育に非協力的である ということです。

 

これにはいくつか理由がありますが、特に多いのは「①仕事に逃避してしまっている」「②変に父親が関わろうとするとお母さんのこれまでの努力を無駄にする気がして何もできない」の2つです。

 

①は母子登校や不登校や家庭内暴力などが深刻化しているケースによくみられるのですが、「家にいることが辛い(子どものしんどそうな様子を見るのが辛い)」ため仕事に逃避しているか、あるいは夫婦間でのやりとりがうまくいっていないため

②はお父さんには「出来れば何とか関わりたい」気持ちがあるものの、お母さんが頑張りすぎていることや、過去によかれと思って子どもに対応したことに対して「余計なことしないで!」とお母さんに言われたため

 

…ということが多いです。

いずれも気持ちはよく分かるなぁと思いますが、お母さんとしてはそうは思えないですよね。

「自分ばっかりがんばってる」

「全然たすけてくれない」

というご主人への不満感情が募っていたり、「ずっと無関心だったくせに今さら関わってほしくない」という少し頑なな気持ちがある方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、お父さんもお母さんも「相手がこうだから」という主張では、向き合うことが難しくなってきます。

 

そこで有効なのが『家庭ノート』と『家庭教育のまなび』です。

 

親子会話をノートに書いていくことで、「私ってこどもとこんなやりとりしてたんだ…」という気づきのほかに、夫婦間やほかのお子さんとの関わりでの課題が見えてきます。

これは支援を受けずとも、ご自身で記録に残していくことで客観視できるようになっていきます。

そして、もし可能であればご主人と一度一緒に「私たちは子どもとこういうやりとりをしているみたい」と記入した親子会話を見てみてください。

ご主人にもまた気づきが出てくるかもしれません。

 

家庭教育の学びを通じて、ご夫婦で支え合ったり協力することが出来るようになり、夫婦のサブシステムはうまく働くようになる。

そして、親子のサブシステムもうまく働くようになる。

親が変わり、子どもも変わり、家族そのものが変わります。

そうすると、家庭内で抱えていた課題が解決していくでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか。

今回は家族療法についてザックリではありますが解説させていただきました。

家庭ノート法を活用しながら、ぜひ楽しく家庭教育を学んでいただければと思います。

(stand.fmにて音声配信で家庭教育に関する考え方について発信していますので、よければフォローして聴いていただけると嬉しいです♬)

もし独学・自己流で試しに学んだり家庭ノート法を試してみたものの、客観視が難しかったり、「専門家に見てもらいたい」と思われた方はお気軽にご相談ください(*^_^*)

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは、また次回ブログ記事にてお会いしましょう♪

 

親まなびアドバイザー まいどん先生

 

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