癇癪を起されたら、親はどう対応する?
うちの子はすぐに癇癪起こしてしまう…
これは普段カウンセリングを行っていく中で、よくいただくご質問です。
こういった子どもの癇癪は、だいたい2歳くらいから始まり、幼稚園に入園する5歳くらいまでには自然と落ち着くことが多いと言われています。
しかし、小学校低学年くらいのお子さんを持つ親御さんから、「うちの子癇癪がひどくて…」とご相談をいただくこともあります。
それくらいの年齢になっても癇癪を起こしてしまうお子さんは、わがままで癇癪を起こしているケースがほとんどです。
5歳くらいまでのお子さんの場合、まだボキャブラリーも少なく、何かモヤモヤした気持ちがあったりイライラしたりすることがあっても、それを上手く言葉にして伝えられず、癇癪を起こしてお母さんに伝えようとすることはよくあることです。
しかし、幼稚園に入園したりと他者と関わることが増えていくうちに、ボキャブラリーも豊富になってきています。
ですので、何かモヤモヤすることがあっても、ある程度は自分の気持ちはお母さんに伝えられるようになりますし、その結果、癇癪は自然と落ち着いていくことが多いです。
癇癪を起しやすい理由とは
それでは、何故小学生になっても癇癪が落ち着かないお子さんがいるのかと言いますと…
そのお子さんは「癇癪を起こせばお母さんが言うことを聞いてくれる」と学習してしまっているということに原因があります。
何か気に入らないことがあったとしても、
「大声を出せばお母さんは困って要望を聞いてくれる」
「泣けばお母さんが全部やってくれる」
と、自らの気持ちを考えて言葉にして伝えるよりも手っ取り早い方法を知っているのです。
たしかに、お母さんとしましてもあまりキーキーと大声で泣き叫ばれ続けたりするのも、気が滅入りますよね…。
しかし、早くこの場を収めてしまいたいという気持ちから、ついつい「もう!わかったから!」と、お母さんが言うことを聞いてしまっていませんか?
それではお子さんのわがままを助長してしまいますし、お子さんの癇癪はなくなりにくいです。
子どもの癇癪を減らすために、どういった対応をしていくべきか?
ポイントをふたつご紹介します。
まずひとつめは、いきなり怒らないことです。
子どもが癇癪を起こしたときにまず怒ってしまうと、子どもは怒られたくない、そしてこの場を乗り切ってしまいたい一心から、余計に泣き喚いたりしてお母さんを屈服させようとしてしまいます。
これでは逆効果ですよね。
ですので、まずはお母さんが一呼吸置いて、落ち着いた状態でお子さんと向き合うようにしてみましょう。
お子さんには無理に声をかけず、困った顔をして黙って様子を伺うのも効果的です。
もしお子さんの様子を見ているのもつらいようでしたら、お子さんが落ち着くまで別室に避難するのもOKです。
大切なのは、「癇癪を起した直後にすぐ子どもの言うことを聞いてしまわないこと」です。
そしてふたつめは、お子さんがある程度落ち着いたら、「なぜ癇癪を起こしてしまったのか?」について一緒に考えてあげましょう。
お子さんに対して「何が嫌だったのか」「どういう気持ちになったのか」、ゆっくりと落ち着いたトーンで問いかけてみましょう。お子さんが話してくれたことには「そっか、これが出来なくて悔しかったんだね」という風に、共感的に受け止めてあげてください。
その上で「お母さんは急に大きい声で泣かれると、理由が分からないから困るよ」「こんな風に〇〇の気持ちをちゃんと話してくれたら助かるな」と伝えてみましょう。
そして、癇癪を起さず、ちゃんと気持ちを落ち着かせればお母さんがお話を聴いてくれるという経験や、その経験の先に「じゃあ、気持ちを落ち着かせられたし、何が嫌だったかお話しできたから、ほしいって言っていたおやつをひとつあげるね。よく我慢出来たね。お話しできたね」と褒めてあげてもよいです。
癇癪を起こせば思い通りに行く…という経験は積ませず、「イラっとした後の感情のコントロールができたら褒められた」「自分のきもちを言葉にできた」という経験を積ませていきましょう。
そのような経験がお子さんの自立心を育んでいきますよ(*^_^*)
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、どうして癇癪がおこる?親はどうかかわればいい?ということをテーマに記事を書かせていただきました。
ご紹介したふたつのポイントを意識して、親は癇癪を起こしたお子さんに対応を行ってみましょう。
お子さんがこれまでの親子のやりとりをふまえ「癇癪を起こせばわがままが通る」と学習してしまっている場合、なかなか1度や2度この対応を行っただけでは変化が出づらいかもしれません。
しかし、根気よく行っていくことで、お子さんもきっと分かってくれるはずですし、必ず変化していきます。
最初は大変かもしれませんが、お子さんの癇癪でお悩みのかたはお試しいただくのもよいかと思います。
それでは、また次回ブログ記事にてお会いしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました(*^_^*)
親まなびアドバイザー まいどん先生
👇応援よろしくお願いします!!