母子登校や不登校解消のみではない?家庭教育が将来もたらすもの
ブログをお読みいただきありがとうございます。
まいどん先生こと山下です(*'ω'*)!もう11月!早いです(>_<)
9月からたくさんのご相談をいただき、現在、お問い合わせのご返信を少しお待ちいただいていたり、支援スタートをお待ちいただいている方がいらっしゃるのが現状です。
「9月から母子登校になった」「9月から不登校になった」
そのようなお悩みを持つ方からご相談をいただきましたが、「支援の流れについてなかなかイメージがつかない」という方もいらっしゃいました。
今回は、MIKURU・MIRUの支援の流れと家庭教育が将来もたらすものについて解説したいと思います。
悩みを解決するにはメソッドやテクニックだけではうまくいかない
私は小中学生のお子さんの家庭教育を専門としており、「あなたのお子さんの自立心をはぐくむためにはどういった関わりがよいのか」をお伝えするアドバイザーです。
しかし、実際お問い合わせをいただくのはお子さんが毎日学校に行けている状態で、「親が子の自立心をはぐくむ家庭教育を学びたい」というニーズの方ではなく、母子登校や不登校や思春期のお子さんへの対応などに悩まれるケースが大半を占めます。
特に母子登校と小学校低学年の不登校は家庭教育(家族療法)で復学までお連れできることがあります。
しかし、私が行っているのは復学支援ではなく、家庭教育支援です。
にも関わらず、ほとんどのお子さんがひとりで登校が出来るようになるのは、認知行動療法の考え方や家族療法をベースにしながら、親子の関わりかたや悪循環となっているものを変えていく方法をお伝えしているからです。
多くのケースでは、「学校に連れて行くべきなのか」「休ませるべきなのか」「登校刺激はしたほうがいいのか」「登校刺激は避けたほうがいいのか」
…など、はじめから「うちの子は母子登校になった。うちはこうやって関わっていくときめた」と、方向性が定まる方はなかなかいらっしゃらず、色んな情報から出来そうなことを片っ端から試してみるという方がほとんどです。
そうすると、親の子への関わりというのは、日や時間帯でブレて、矛盾することが往々にしてあります。
優しくなったり、厳しくなったり…親ですら「これでいいのだろうか」と悩み不安で、混乱している状況です。
また、最初にあれこれ試してしまったからこそ状況が悪化してしまって、複雑に絡まった糸が団子のようになってどの糸からほぐせばいいかわからなくなってしまう…ということもあります。
そのような状況になってはじめて、「親だけではどうにもならないから外部のサポートを受けてみよう」というふうに気持ちが動いて、支援を受けることを検討される方が多いのではないかと思います。
しかし、ご相談の段階で「母子登校を解決する方法を教えてください。それも、1日も早い方法をです」と仰る方の場合は、MIKURU・MIRUの支援は合わないとお伝えしています。
先ほども書いたように、私が行っているのは復学支援ではなく家庭教育支援です。
家庭教育支援で復学を果たせるケースは珍しくはありませんが、復学だけにフォーカスした支援でもなく、復学を確約する支援でもありません。
親御さんが、「うちは親子の関わりが関係して母子登校や不登校になったと思う」というケースで、かつ、「この子のことを知りたいし、成長を促したい。そして、親としても子育ての自信を持ちたい」というご家庭にはぴったりの支援だと思いますが、「母子登校さえなんとかなればそれでいいです」という方には、家庭教育を学ぶ意義を感じられず、「話を聴くとかまどろっこしいことはしたくない。どう声掛けしたらいいか早く教えてよ」と逆にストレスになってしまうからです。
子どもの自立と一生ブレない子育ての羅針盤
MIKURU・MIRUの家庭教育支援の目的は、親御さんが「一生ブレない羅針盤を手にいれる」ことです。
人生というものは、良いときもあれば悪いときもあります。
それは私たち大人が痛いほど理解をしているわけですが、これから子どもたちも私たちと同じように、様々な経験をします。
そして、これからの子育てでも、様々な困難や課題がやってくるはずです。
そんな時に、過去に受けた支援の経験が役に立ちます。
子どものこれからの長い人生を考えれば、道中回り道のように感じられるかもしれませんが、そのお子さんの成長を考えたときに復学が最もベターな選択であるならば、家庭教育支援のなかでそれがかなうことを目指します。しかし、支援の目的はそこではなく、復学は通過点でしかありません。
大事なのは、お子さんが「どんな荒波にもまれても逞しく生きていける力を身に着ける」ことであり、親御さんが「ブレない方向性を持ち、客観的な視点で子どもの成長を見守ることができる」ことです。
復学後も色んなことが起きます。
安定して継続登校ができていたのに長期休み後に再び不安定になるだとか、席替えで苦手な子と隣になって学校が嫌だと言い出すだとか、親が「子はもう元に戻った」と思って求めるハードルが急に高くなって厳しく関わることが増えたことによる子の燃え尽き症候群的な様子を見せるだとかです。
復学だけを目的に支援を受けてすぐに卒業されると、子どものよい調子の時の対応はわかっても、そうじゃない時の対応がわからないままになってしまい、尻切れトンボになってしまいます。
また、すべてのケースにおいて必ずしもそうだとはいえませんが、
・過度な母子密着
・子の不安が強すぎる
・子の精神が不安定
・母親の漠然とした不安感
・親の子育てへの自信のなさ
・親が子の気持ちがわからなくなっている
・癇癪を起こす子が理解できない
母子登校や不登校で悩まれているご家庭で、さらに上記のような悩みを抱えているケースの場合、たんに母子登校や不登校だけが理由でないことが多いのです。
色んな親子の関わり方を調べすぎてわけがわからなくなっている場合、親御さんのトラウマや、お父さんとお母さんの子育てへの考えの違いや、ご自身では気づいていない悪循環になっている親子の関わりなど、色んな要因が複雑に絡まっていることが殆どです。
そこをひも解いていかないと、結局のところ、母子登校や不登校が解消されても、似たような悩みが出てきてしまいがちです。
実際、ある方は「こうすればいいというテクニックや考え方は学べた。だけど、子どもが復学した途端、頭では分かっているのにまた過干渉と過保護がやめられなくなった」とおっしゃいました。
じっくりひも解いていくと、「子どもの成功=自分の成功という考え方がある」「親自身が自分に自信を持てないことから、子どもをコントロールすることで子どもの行動を予測可能にして安心したかった」というところに気づかれた…ということがありました。
たとえ「こうするのがよい」と頭ではわかっていても、根本的な原因を突き止めていかないと、ずっと同じような悩みを抱え続けてしまうことになります。
問題解決力と分析力と傾聴力
家庭教育支援では、週に1回の電話カウンセリングと、親子会話を家庭ノートあるいはメッセンジャーアプリで送り、添削を受け続けていただくことで、親御さんが
・親子のやりとりを客観視できるようになる
・主観を交えずに子どもや状況を観察できるようになる
・観察から得た情報を元に推論できるようになる
このような変化がでてきます。
母子登校や不登校が複雑化したり、いつまでも状況がよくなっていっているような感じがしないというケースでは、往々にして「客観視ができていない」ことで状況がややこしくなっています。
例えば、子どもが朝「しんどい…」と言ったとします。
母子登校ではなかった時は、親はそんなに気にしなかった子どもの一言なのに、母子登校で悩んでいる最中は「学校を休みたいというアピールでは」「私が無理に学校に連れて行っているから追い詰められているのかも」「この子は心のエネルギーが足りないのに私がこの子に頑張らせているからかも」と深読みしてしまいがちです。
そして、お母さんが「しんどいの?今日はもう休もうか」と声をかけ、子どももなんだか嬉しそうに頷いて、その日は学校をお休み。すると翌日以降「学校行きたくない」というようになった…ということは珍しくはありません。
全てのケースがそうとは言えませんが、実はこどもの「しんどい」という発言には色んな意味が含まれていることが多く、決して「休みたい」「無理して疲れている」という意味ではないことがあります。
すべてをネガティブな考えに結び付けてしまって、親が不安になることで、「何にしんどさを感じているのか」がわからないまま、親の思い込みで話が進んでしまって、状況が悪化することがあります。
実際、支援を受けられたケースの親子のやりとりでは、上記のようなやりとりが多く見られます。
親子会話を拝見して、私から、「もしかしたら昨日アスレチックで遊ばれていたので、筋肉痛だといいたいのかもしれませんよ」「心がしんどいというより、風邪かもしれませんよ。熱は測りましたか?」「先ほど夫婦喧嘩をされていましたね。その影響はあるかもしれないなと思いますが、どうでしょうか」など、客観的に見て「こういう視点もありますよ」ということをお伝えしていきます。
そうすると、親御さんも「自分の思い込みの強さで子どもがいつもしんどそうにしているように見えていたけれど、実は常にそうではないのかも」と思えるようになります。
また、継続登校中に、急に「学校休む」と言いだすことは珍しくなく、そういう時の立て直し方もお伝えをします。
その立て直しのために必要な状況の観察・分析の仕方をお伝えしていき、色んなイレギュラーな状況に、「こういう時はこういう風に問題を捉えて解決する」ということを学んでいただきます。
これを何度も繰り返していくことで、支援を離れても家庭内での問題の解決ができるようになります。
そして、最も大事なのは傾聴と理解です。
私は、親が子どもへの「理解」が深めていくことで、親子関係が良好になり、子どもは自分に自信を持ち、主体的に行動ができる自立した大人へと成長していけると考えています。
この「理解」においても、観察と分析がとても大事で、1年ほどかけて、親御さんには傾聴力を身に着けていただいています。
(実際、1年も支援を受けられていますと、皆さん今日からにでもカウンセラーとして活動できるレベルでの傾聴力と分析ができるようになっておられます)
家庭教育はつぎの世代にも引き継がれていく
子どもが宿った瞬間から、女性は母親として少しずつ自覚を持つようになり、男性は一緒に出産や育児の勉強をしつつも、実際にうまれてから徐々に父親としての自覚を持つようになることがおおいです。
しかし、母と父それぞれがまだ覚悟や自覚を持っていなくても、うまれた瞬間から「親」になります。
そして子どもが大きくなっていくにつれて、「子どもをどう育てればいいのか」「子どもとどうかかわればいいのか」と悩むことも増えていきます。
そんな時は、多くの親御さんは自分の親をロールモデルにします。
「悪いことをしたら、こんなふうに叱られたな」「いいことをしたら、こんなふうに褒められたな」…と、無意識的に自分が親にしてもらったことを参考に子育てをしていきます。
しかし、このロールモデルがなかったり、親御さんが感情に支配されやすい方ですと、何を基準に叱ったらいいのかや、褒めたらいいのかがわからなくなってしまうことがあります。
しかし、家庭教育を学んで、「うちはこの方向性で子どもを育てていく」という方向性が定まっていれば、親がブレることがありません。
その姿を子ども達に見せておくことで、つぎの世代にも親のそういった子育てに対する考え方が引き継がれていくことが多いです。
これを「薫化」といいますが、家庭の生活様式や雰囲気などは、知らず知らずのうちに継承されていきやすいといわれています。
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まとめ
MIKURU・MIRUでは、あくまでも家庭教育の学びに主眼を置いた支援をしていますが、「やってよかった」というお声を沢山いただいております。
支援を受けてみた方のご感想はこちらでも紹介しておりますので、よければ覗いてみてくださるとうれしいです 🙂
それでは、今回はこのへんで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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親まなびアドバイザー まいどん先生
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