たまには大目にみることも大事

たまには大目にみることも大事

ブログをお読みいただきありがとうございます☺まいどん先生こと山下です。

今回は、

子どもがルールを守らないときって、何が何でもダメなものはダメと言うべきなのでしょうか?

というご質問にお答えしたいと思います。

 

ルールは何のためにある?つくる?

まず、皆さんに考えてみていただきたいのは、『ルールはなんのためにあるのか』『ルールはなんのために作るのか』という点です。

私がこのような質問をすると、

「うーん…。ルールを作らないと自由になりすぎるからでしょうか…?」「メリハリをつけるためですかね…」「たしかに。言われてみると、なんででしょう?」

という返事が返ってくることがあります。

 

色んなご意見があると思いますが、私としては、

たとえ目の前に誘惑があっても、自分で自分を律して(コントロールして)ゲームやスマホなどを適切に取り扱えるならば本来ルールはなくてもよし。

しかし、子どもの内はどうしても目の前の誘惑に負けてしまうのは当然で、楽しいものには夢中になってしまうもの。

幼いうちは親がルールとペナルティーを作り、その範囲内で楽しむ経験をしていきながら、いずれルールなどがなくても自分で自分を律することができるようになったときにはルールを撤廃してしまうのがよい。

…と考えています。

 

私たち大人は、読み始めた本が面白くて夜更かししたくても「明日仕事だからここまで読んだら寝よう」と思えたり、たとえ自分の選択で寝不足になってもそれは自分の責任であって、仕事や家事はいつも通りこなそうとすると思います。

成長ホルモンが出ている時間帯に寝れなくて肌がカサカサになろうが、クマができようが、すべては自己責任ですね。

 

しかし、子どもの場合は、遅くまでスマホやゲームで遊んでいて翌日起きられなくて学校を休むこともあり得ますし、せっかく成長ホルモンが出ている時間帯に寝ないことで脳や体の成長がゆっくりになってしまうこともありますし、子どものうちからメリハリがあまりない環境で過ごすことで自分で自分を律することが難しくなったり、スマホやゲーム依存になることもあるかもしれません。

そういったことを考えると、子どものうちは、自分で自分を律することが難しい時期は、親が管理せずとも適切にゲームやスマホを取り扱えるまでは親が干渉してもよいのではないかと考えます。

 

ルールは細かすぎない。ペナルティーは必ず実行する

ルールをきめておくことのメリットは、子どもにルールを守ろうとする経験を積ませられたり、親が細かく監視して声をかけるなど管理しなければならない状態から脱することができたり、スマホやゲームをめぐっての言い合いを避けられることです。

 

親子で言い合いが絶えませんとおっしゃるケースの場合、メディア関係をめぐっての言い合いも多いです。

しかし、ルールとペナルティーさえ決まっていれば、親も「あと20分でおわりの時間だな。それまではゆっくり見守ろう」と思えたり、子どもも親からの急な「いつまでやってるの?もうやめなさい」という声掛けに不満を持たなくてよくなります。(そしてこういったケースは大体は、日によって30分でやりすぎと言われたり、1時間できたり…と、親の感覚で「やりすぎ。もうやめなさい」と声をかけられるので、子どもも混乱しています)

 

親子でしっかり話し合い、できれば決まりごとの項目は少なめにして、ペナルティーを決めて、最後は議事録までとはいきませんが、決まったことを紙に書いておくことをおすすめします。そして、ルールを破ってしまえばペナルティーを実行してしまいましょう。

子どもも、自分の選択の結果不利益を体験することになり、「次は気をつけよう」となりやすいです。

(このあたりの考え方については、私が以前つとめていたペアレンツキャンプの水野先生の書籍でも書かれてあることでもあります。)

 

柔軟性も大事

ただ、ペナルティーを実行する上でひとつ注意をしてみていただきたいのは、5~10分くらいは大目に見るということです。

子どもの頃にゲームをしたことがない親御さんほど、このルールとペナルティーにめちゃくちゃ厳しい印象があり、子どもの頃にゲームを楽しんだことがある親御さんほど、ルールのペナルティーに柔軟な傾向にあります。

例えば、ゲームには「セーブしようにも話がどんどん進んでしまって予定していた時間に終わらないときがある」ということを知っているか知っていないかという点で差があります。

ゲーム経験がある親御さんだと、「ああ、ボス戦前って気づかずに進めちゃったんやね。これは仕方ないな。ボスを倒して、その後のイベントが終わってひと段落つくまで待たないとだめだな、こりゃ」とわかるのですが、そうでない場合、

 

1日30分って約束があるのに、どうして40分もしてるのよ!前もって時間をみてなかったの?!は?ボス?そんなのしらないわよ!!!

…と、ルールはルールだと言ってペナルティーを実行して「次の日はゲームなし」となってしまっているご家庭もあります。

 

もちろん毎日10分以上オーバーするのはさすがにわざとと思い出してもいいとはおもうのですが、普段ルールを守ろうとしている子が時間通りに終われないのには理由があると考えることも大切です。

(新しく買って始めたゲームなので勝手がわからなかったということもありますし、一番は親御さんも一緒にゲームをしてみると、どこまで大目に見ていいかの判断がしやすいと思っています。)

 

👇過去にstandFMでルールとペナルティーについてお話をしているので、よければこちらもお聴きください👇

#17 子どもにスマホがほしいと言われた時に親が気をつけたいこととは?

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

ルールがなくても自分を律することが出来る子ならば、小学1年生でもルールは不要ですし、律することが難しい子ならば中学生でも必要といえるかと思います。

毎日、親が子どもがどれくらいスマホをみているか?ゲームををしているか?を確認して声掛けをするのは大変ですし、もしも「うちはルールがないな。親の感覚で声をかけてしまっている…」と思われた方は、参考にしていただけると嬉しいです。

ルールとペナルティーについて、具体的にうちはどのような内容にすればいいだろう?と悩まれるかたも多いかと思います。

事前にどういう内容が妥当かを考えた上で子どもと家族会議で決めたほうが落ち着いて話し合いができるかと思うので、ぜひ時間をかけてじっくりと考えてみていただくことをおすすめします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。今回はこのへんで終わりたいとおもいます。

また次回のブログにてお会いしましょう 🙂

まいどん先生(公認心理師)

 

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