登校渋りしやすい朝のかかわりあるある
ブログをお読みいただきありがとうございます!
先日娘は保育園デビューをしまして、慣らし保育が終わったばかりです。
…が、さっそく娘は風邪をもらってきまして、数日お休み。(ほかのお子さんも半分くらい欠席)
何とか回復したぞー!と思ったら、今度は私がもらってしまい。幸いにもインフルやコロナではなかったんですが、ひさしぶりに1日半ほど高熱をだし、
「め…めちゃきつい…」と泣きそうになりながら夜間授乳をしていました。笑
でも一番きつかったのは高熱よりも5日間ほど続いた喉の痛みでして、水もしみるし、でも飲まないわけにはいかないからといろいろ試し、赤ちゃん用のリンゴジュースが一番しみずに
飲める…飲めるぞ…!
と水分補給をしてはのど飴、はちみつ、塩白湯うがい…といろいろ試しながらカウンセリングをしておりました😓
先日のカウンセリングでは私が口数が少ないなと思われた方がいらっしゃったかもしれませんが、そんな事情がありました…(手を抜いているわけではありません)鼻声ですが、いまは元気です。
水をごきゅごきゅ飲めるのが幸せすぎます。あたまがぐわんぐわんしないってなんて素敵なんでしょう。
もう少し元気になったら刺激物が食べたい…チゲうどん…カレー…!と相変わらず食べ物のことばかり考えているMIKURU・MIRU代表 公認心理師の山下です。山下です。(前置きの長さには定評があります)
さて、みなさんも新しい生活がはじまり、親御さんもお子さんも緊張状態が続いているご家庭は少なくないのではと思います。
今回は、そんな新生活でよくお見掛けする朝のかかわりあるあるをご紹介します。
わりとやっちゃいますよね?…な会話例
この時期よくお見かけするやりとりはこんな感じです。
はい。(コーンフレークを出す)
ちゃんと全部食べるのよ。あなたいつも最後のほうふにゃふにゃになったのやだって食べないことあるから
まあいいか…今日はまだ早帰りだもんな…じゃあ服着替えてきなさい
誰だって月曜日は行きたくないと思うものよ。うん。
…。
ママ…お腹いたい…
ていうかもう7時30分だよ!もう歯磨きして靴下はいてランドセル背負わないと!
(3分経ったが動かないので)ママが手伝ってあげる。
はい。靴下(履かせる)
ランドセルね(背負わせる)歯磨きはもういいや…はい、行こう!
(子 渋々行く)
おかえり。はい、もう出ないとまずいよ!走って行こう!
…みたいなやりとりはよく見かけます。
もしかしたら「うわっ!うちの家みたい」と思われた方もいるんじゃないかなと思います。
あるある会話をどこから変えていくか
このような会話を見たときに、私ならどんなところを気にするか?ですが、
・お母さんがしゃべりすぎている ・選択肢を与えすぎている ・『時間に間に合うように家をでる』というミッションをクリアさせることに気がいきすぎている |
このあたりをまずは見ます。
・お母さんがしゃべりすぎている
大人と子どもとでは、会話をするときに脳の中で処理できる言葉の量に差があります。
子どもは大人ほどサクサク会話ができないこともありますし、知らない単語が出てきたり、会話量が多いとそこで思考がストップしたり、処理するのに時間がかかります。
データ通信がうまくいかなくて、丸がくるくると回っている状態を想像していただくとわかりやすいかもしれません。
そこに次から次へと新たな指示や提案が入るとよけいに考えることができなくなって、パンクしてしまいやすく、次第に子どもは考えるのがしんどくなって「もうやだ!」「学校行かない!」と極端な発言をしてしまうことがあります。
あれやこれやと声をかけるのを控えるようにするだけでも朝のイライラやりとりは減るかもしれません。
・選択肢を与えすぎている
朝は脳のエンジンがかかっていないことが多いです。
また、何にするか選ぶ・決める…というのは、以外とエネルギーをつかうんです。
心が弱ってしまったことがある方ならわかるー!と思われるかもしれないのですが、心が弱っているときや、脳疲労がある時って、「お昼ご飯、パスタかチャーハンどっちがいい」とか「王将かびっくりドンキーどっちに行く」とか聞かれても、選べないんです。
「えっ。そんなことも選べなくなるの?」と思うかもしれないですが、本当に選べないんです。
選択をゆだねられた瞬間、頭の中が真っ白になってしまったりします。これはそもそも心が弱っているとか、脳疲労があるとか、エネルギーが枯渇してる状態だから起きていることなのですが、それくらい、何かを選ぶというのは実は大変なことでもあるんです。
上で書いたように、大人と子とでは脳の処理速度が違っていたりもしますし、朝はそもそも脳のエンジンがかかってないこともある。
そんな中、選択肢をたくさん与えられると、それにエネルギーを奪われて時間に間に合うように行動するとか、今自分は何をしないといけないかを考えるとか、そういったことにエネルギーを使えなくなって、頭がパンクして、体も動かなくなりやすいです。
朝ごはんは親が何を作るか決めてしまって出すとか、服は前日に選ばせておくなど、朝に選択させることを減らすことをお勧めします。
・『時間に間に合うように家をでる』というミッションをクリアさせることに気がいきすぎている
朝はバッタバタで、テトリスしてるみたいな感じの日もありますよね。
優先順位をつけて「あー、ほんとはこれやりたかったけど、なし!」「もういいや!こっち先やっちゃお」みたいに頭の中でパズルみたいにこなさないといけないタスクを入れ替えて、てんやわんやですよね。
親としては子どもを時間までにおうちを出てほしいので、当然そのミッションをクリアすることを考えるはずです。
ただ、そればかりに注目してしまうと、つい『とにかく家をでれたらよし』と思って子どもが自分の発言に対して何を感じるかはよそにおいて、頭の中の考えを全部言葉にしてしまって喋りすぎになったり、小言を言ってしまうことがあります。
子どもがもっと小さいときって、親が多少ブツブツ言っててもよくわかってなかったのでスルーされてきてたこともあったかもしれないのですが、子どもが大きくなるにつれ、親の発言をよく聞いていますし、それだけでなく表情や雰囲気もよくみているんですね。
ママ今私のこと面倒くさいと思ってるだろうな。
こんなかんたんなこともできないって思ってるんだろうな。
でもどうしていいかわからない。話を聞いてもらいたいのに…。
ママにニコニコしてもらいたい…。
そんなことを、言葉にはしてなくても考えていた…なんてことがあるかもしれません。
できる限り、「おなかが痛い」という訴えを聞こうとしたり「学校が嫌だな」という発言をわかろうとする姿勢・態度を示すことをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は朝の登校渋りが多いご家庭のあるあるをご紹介しました。
ほかにもいろいろなパターンがありますが、今回は典型例を書かせていただきました。
朝は親御さんもバタバタで余裕がないですよね。そして、時間がない朝に限って次から次へといろいろおこって、イライラしてしまったり…
しかし子どもは子どもで、不安や心配がありながらも学校にいかなくてはならず、そんな朝にお母さんにイライラされながら関わられるとよけいに不安が膨らんでしまうことも多いです😓
イライラを我慢するのは大変だとは思いますが、結果それで登校渋りが酷くなってさらにイライラするくらいであれば、ご機嫌で登校することを最優先にかかわってみるといいかもしれません。
それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回のブログにてお会いしましょう 🙂
まいどん先生(公認心理師)
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