「母子登校…疲れた。なんかもう、本当に疲れちゃった…」そう感じた私たちが支援を受けてみて
今回は、支援を受けられた親御さんからのお手紙をご紹介します。
小学校入学後から行き渋りがあった(小2・男の子のケース)
このご家庭では、小学校入学時からお子さんが行き渋りを見せていました。
保育園の頃に環境の変化がある時に行き渋りがみられることはあったものの、次第に落ち着いていた様子もあったことから、何とか小学校でもやっていけるかな。そうなってほしいなという思いが親御さんにはありました。
しかし、1年生のうちは保育園の頃と比べて先生のタイプが違いすぎていたこともあり、お子さんは戸惑いながら登校することになります。
とてもまじめで観察力が高いお子さんだったこともあり、周りと同じようにできない自分に自信がなくなっていった様子でした。
このご家庭では、親御さんが非常に勉強熱心で様々なところから親の子への関わりを調べ、勉強し、実践されていました。
しかし、頑張れば頑張るほど、色んな流派・手法がごちゃ混ぜに取り入れられている部分もあり、親御さんもお子さんも混乱した様子でもありました。
ひとつずつ、ごちゃ混ぜになっているものを整理し、必要なものとそうでないものを分けていこうと親御さんとお話をしたことを今でも覚えています。
このご家庭においては最も大切なのは「お子さんの話を聴くこと」ということをお伝えし、実践していただいたところ、約2年続いた登校の不安定さはなくなっていきました。
欲しいのは具体的なアドバイス。自分がずっと探してたのは「我が家に合う関わり」だった
勉強熱心だった親御さんは、支援を受けられてからはパタリと「こうすれば不登校は解決する」「こうやって関わると子どもの自己肯定感がアップする」といった情報を検索することをやめたと仰っていました。
「読んでも意味がないし、あれは本来個別に必要な関わりの一例でしかないことを一般化して書いているだけなんだなと思いました。うちが他の子の成功例を真似ても、その子とうちの子が性格も環境も同じとは限らないので、当然といえば当然なのですが、当時はがむしゃらだったので気づきませんでした」
そんなふうに親御さんはおっしゃっていました。
朝の行き渋りは親御さんにとって、恐怖でもあります。
「またあの朝がやってくる…」
「どうかかわったらいいんだろう。トラウマにならないかが心配」
「親としての自信もゴリゴリに削られてしまう。何やっても、何を言っても伝わらない」
「仕事との両立も難しい。子どもがいる家庭だからと周囲が理解しようとしてくれる時もあるけど、仕事だから言い訳にできないと思うところもある」
毎朝お子さんが学校を行き渋り、嫌がり、泣いてしまう状況を見るのはどの親御さんであっても嫌だと思います。
責任感が強い親御さんでしたら、出勤時間に間に合わなかったり、遅刻早退が多い事に申し訳なさを感じることもあるでしょうし、お子さんのことを大切に想うからこそ頑張りすぎて空回りをしてしまって、結果毎日・毎晩自分を責めてしまう…
そんな緊張感が続く毎日。
自律神経も不調をきたして眠れないというかたもいらっしゃいます。
「学校が嫌だ。行きたくない」
というお子さんの言葉がトラウマのようになってしまったという親御さんは少なくありません。
このご家庭では、親御さんが「個別支援がこんなにも自分たちにとってよいものだったなんて。もっと早くに受ければよかった」と仰っていました。
徐々にお子さんが安定して通えるようになると、帰宅後のお子さんの話に心に余裕を持って耳を傾けられるようになり(元々とても話の聴き方が上手なお母さんでしたが)、より親子の関係が深まったケースでした。
あくまでも一例ですが、小学生の行き渋り・母子登校・不登校を乗り越えたケースのご紹介でした。
この度はお手紙を書いてくださりありがとうございました(*^^*)
※親御さんから掲載の許可を得ております。
それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。
また次回のブログにてお会いしましょう 🙂
まいどん先生(公認心理師)
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