母子登校、子どもに問題意識はあるの?
母子登校中の親の悩みと子の問題意識
ある日、とあるお悩み相談サイトで「母子登校で悩んでいます」と投稿されている方のページが出てきました。
そのお悩みに対する回答のひとつに「母子登校が出来ているだけいいじゃないですか。うちなんて、不登校で学校には全く行けていないんです…。学校に行けているだけマシなのではないでしょうか?」というものがありました。
きっと、この回答をした方も悪気があった訳では無いと思うのです。不登校のお子さんと毎日家庭内で向き合う中で、「せめて、まずは学校にさえ行ってくれれば…。」と願う気持ちも分かります。
しかし、実際に母子登校で悩まれているお母さんからすると、
「学校には行けているけど、この子は母子登校が良くないことだと分かっているのだろうか?」
「このままずっと私が付き添わないと学校に行けないのだろうか」
「いつまでも私だけを頼りに生きていくのだろうか」
など、不登校のお子さんを持つ親御さんには分からない、また別の悩みがあると思います。
低学年のお子さんの問題意識は低い傾向にある
何より、どちらかというと、不登校よりも母子登校の方が、子ども自身に問題意識が湧きにくい傾向にあります。
ひとりでは学校に行けてはいないものの、お母さんがついてきてくれれば「学校には行けている」わけですから、「このままではまずい」とはなりにくいです。
学校現場でも、不登校よりも母子登校のほうが課題視されにくいのが現状です。
また、母子登校は小学校低学年のお子さんに起こることが多いです。そのくらいの年齢で母子登校のお子さんは、「お母さんと一緒に学校に行くことが恥ずかしい」という感情よりも「お母さんと一緒なのが安心だから嬉しい」という感情が上回っていることがほとんどです。そのため、さらに母子登校から抜け出すことが難しくなります。
母子登校脱却方法のひとつとして…
母子登校から脱却するためのひとつの手法として、お母さんが毎日学校についていくのは、「“お母さん自身が”困ること・大変なことだ」ということを子どもに伝える、というのが効果的だと考えられます。
母子登校から抜け出せない子どもの特徴として、
“自分自身は”恥ずかしくない、お母さんがついてきてくれないと“自分自身が”困る
という風に、お母さんの気持ちはさておき、自分のことを考えるので精一杯になっているという点があります。
実際、母子登校であるお子さんは、学校にひとりで行くことに不安を抱いていたり、お母さんと離れるのが怖いと感じたりとそれで頭がいっぱいになっているので、お母さんの気持ちを慮る余裕は残っていないことがほとんどです。
そこで、一度落ち着いて、改めてお子さんにお母さんの素直な気持ちを伝えてみましょう。
「お母さん、おうちでやらないといけないことがたくさんあるから、〇〇がひとりで学校に行ってくれると助かるな」
「学校に他の子のお母さんがいないのに、お母さんがひとりだけ学校に行くのはちょっと恥ずかしくて困っちゃうな」
「〇〇がみんなみたいにひとりで学校に行ってくれたらかっこいいし、そんな〇〇が見られたらお母さんとっても嬉しいよ」
こんな風に伝えてみましょう。
母子登校のお子さんは、お母さんのことが人一倍大好きだという子がとても多いです。お母さんのことが大好きでなければ、「一緒に来て!」なんて、いくら学校が怖くてもそもそも言いませんよね。
きっと、大好きなお母さんが困った様子でそんな風に話していると、「そっか、私が頑張ればママは喜んでくれるんだ」「お母さんの笑ってる顔がみたいな」と素直に受け止めてくれるはずです。
「ママが一緒じゃないと嫌だ!」「ひとりじゃ怖くて行けないよ~」とごねるお子さんに、「ワガママ言うんじゃないの!」「頑張って行きなさい!」と怒りながら強く言ってしまっているお母さんもいらっしゃると思います。
お母さんの焦る気持ちや、苛立つ気持ちもとても分かります。
それでも一度、お母さんからの伝え方を見直してみませんか?
落ち着いて、お母さんの素直な気持ちを話せば、お子さんにはきっと伝わると思います。
その上で、もし母子登校や行き渋りがなかなか解決せずお悩みの方は、一度ご相談ください。
家庭教育の専門家の相談を受けることで、悩んでおられることが解決に向かうかもしれません。
家庭教育を学び実践することは、親から子へのプレゼントとも言えます。これからを「生き抜く力」を身につけさせてあげましょう。
親まなびアドバイザー まいどん先生
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