むちゃくちゃ久しぶりにお休みをいただいた日

むちゃくちゃ久しぶりにお休みをいただいた日

ブログをお読みいただきありがとうございます。

まいどん先生こと山下です。今回はプライベートのお話をつらつら書きます。

 

先日、家族3人で1泊で旅行に行ってきました。

昨年の7月に38週の娘を出産をした私は、正期産となる37週から1か月ほど前から少し電話でのカウンセリングだけお休みさせていただこう。皆さんにも了承を得て、産前産後3か月くらい休もう…なんて思っていたのですが、産前のお休みいただきますと言った10日後くらいには10分間隔の陣痛がやってきていました。

そして、陣痛に耐えている時も、産んだ翌日も、家庭ノートに返事をしていました。(電話カウンセリングはお休みして、親子会話添削は続けていたので)

 

そんな私ですが、実は、娘がうまれて6ヶ月めあたりから、気分の落ち込みや、漠然とした焦りと不安に押しつぶされそうな日々が続いていて。
支援の仕事をしているときは大丈夫やけど、仕事が終わると一気に力が抜けてしまって、目に力がない。
人と会うことが億劫で、会話を避けたがる。
鏡を見ても疲れ切ってるし、(産後の抜け毛が激しくておでこ禿げてるし)、娘にうまく微笑みかけられてないのがわかる。
育休中の主人が毎日頑張ってくれてるのに、ほんまどーーーーでもいいことにイライライライラ、うじうじ、ぐちゅぐちゅ…

はあ、私性格わる。はあ、私よっわ。

プライベートの私は、そんな毎日で、6ヶ月遅れで疲れがやってきているのか?産後のハイが終わった?と考えていたんですが、

いやいや、冷静に考えて、明らかにキャパオーバーや。私は出産当日以外、仕事を休まなかったんやったわ…と気づきました。遅い。

 

そうだった。ずっと人のこころのことを考えて、ずっと支援中の家庭の歴史のことを考えて、その家庭の未来のことを考える日々やった。

そういう自分に、使命感みたいなものがあるからだった。
親子の未来を、いや、今をなんとかよくしていきたいと思うからだ。
今の私みたいに、いや、今の私以上にボロボロなお母さんを救いたい。
救いたいってのもなんか偉そうやな。
支えたい、そばにいたい。

相手を肩書きなどでみないで、その人をあるがままに受け止め、理解し、包み込み、愛したいし、一緒に乗り越えたいと思って毎日必死だったんやなとハっとしました。私の支援への想い…いや、執着の強さは誰にも負けないと思うくらいです。

 

話は戻り、ずっと温泉いきたいーって言うてて行けなかったんですが、1泊旅行の際、1年半ぶりくらいに、久しぶりに大浴場に浸かれました。

ぶわーーーーーっと色んな肩に乗っかってた何かが溶け出してった感じがして、泣きそうになって。

 

ああ、自由…。
ああ、めっちゃ久しぶりの『山下先生』じゃない自分の時間だ…と。

 

もっともっとのんびりお湯に浸かろうとしたけど、部屋で娘を見てくれてる主人の顔が浮かんだ。娘は眠くてわんわん泣いてるかな。
そんなことを考え、予定より早くに温泉を出て、部屋に戻る。
私の顔をみてにこっと嬉しそうに笑う娘。
もっとゆっくりしていいのにと言う主人。
もう30分大浴場でゆっくりしても同じように娘は私をみて笑い、主人にもっとゆっくりしていいのにって言われるだろうけれど、温泉につかってほっこりしたら、すぐに娘に会いたくなってしまいました。

 

部屋の面倒をみてくれた仲居さんは19歳だったようで、

「奈良からきたんですか。曽爾高原とか行きたいです。TikTokで見ていいなぁっておもって」

「離乳食のあたためですか。はい、全然全然、頼ってくれちゃっていいです」という感じ。

最初、言葉遣いにわお!Z世代!大丈夫か!…とか思ってしまったんですが、その日結婚記念日でもあった私たちに、一生懸命なにができるかなと考えて心を尽くしてくれました。

 

「ろうそくは1本でいいって言ってはったんですけど、勝手に5本にしちゃいました!ほら、お・め・で・と・うって意味です!」

ってドヤ顔しながらお祝いのケーキを持ってきてくれた時なんか、かわいすぎて抱きしめたくなりました。ドリカムの愛してるのサインみたいと言いかけてやめました。

そうか。娘は19年後こうなってるかもしれないんやな、と思いながら、一生懸命な仲居さんに何度もありがとうございますと伝え、癒されました。

 

娘がどういう人生を歩むかわからないけれど、生まれてきてよかったと、そう思ってほしい。
人に対して安心して心を開けるようになってほしい。
自分のことを好きでいてほしい。
愛をたっぷり受け、そして、愛を与えられる人間になってほしい。

 

私は支援者でいる自分に誇りを持っていますが、自分の人格を『山下先生』が丸飲みしちゃうくらい、支援者でい続けてしまいます。

これまではそれでもよかったんですけれど、娘がうまれてからはそれではよくないのだと気づき、私自身もみなさんと同じように、子育てをしながら毎日悩んだり泣いたり笑ったりしています。きっとみなさんも、仕事と家事育児のバランスで悩まれているんだろうな、と。

 

完全になくならない疲労と、心のモヤモヤ。
私の中にあるそんなものが、1時間の温泉入浴と1泊旅行とで、私の心を少しあたたかくしてくれました。

そして、この感覚を、支援の特に最初に、親御さんに持ってもらいたいと改めて思いました。

いっぱいいっぱいになって、考えることも難しくて、自分らしさがどんどんなくなり、

『母親』という役割にまるで人格を奪われるような感じさえもあり、苦しくて助けてもらいたいのに主人にもイライラして自己嫌悪して。

そんな日々を、まずは抜け出してもらいたい。
子どものよくないところしか見れなくなっているのには理由があるんだよ。
お母さんの性格の悪さじゃないよ。
どういうふうに暗闇を歩けばいいか。
どういうふうに物事を見ればいいか。
どういうふうにしんどい日々を抜け出していくのがよいのか。
そんなことを、一緒に考えていきたい。

そして、ふとしたときに
『あ、久しぶり。明るい私、私のなかにまだいたんだ』
と思ってほしい。

ドロドロぐちゃぐちゃしたものから抜け出せたかもと思ってほしい。

完全にはなくならないかもしれない、癒されない傷もあるかもしれないけれど、それをも大事にしながら、お子さんを愛ある眼差しでみつめてほしい。

 

疲労で当たり前のことができなくなってるだけ。頭が回らないと考えもネガティブになる。

自分を大事にできなくなっていることもわからなくなって、日々に追われてしまう。

そういうしんどさを、身をもって体験できて、またひとつ親御さんの気持ちがわかってうれしい。

そんなことを考えた1泊旅行。そして、お休みの日でした。(今は旅行効果もあって、もう復活してます)

 

それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございます。

また次回のブログにてお会いしましょう 🙂

まいどん先生(公認心理師)

 

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