母子登校、不登校を経験されたご家庭への支援を振り返って

母子登校、不登校を経験されたご家庭への支援を振り返って

誰が言葉にしたわけじゃないけど、ふつうにひとりで学校にきて、勉強して、

休み時間は友達と遊んで、係りの仕事もして、給食を食べて、掃除をして、6時間目を受けて、帰って宿題をして。

そんな「当たり前」ができている子どもたちの中に、ひとりで学校にいけないわが子。

やっと幼稚園、保育園を卒園して、小学校にあがった。
やっと私の時間ができるって思ってた。
それなのに、私だけずっと子どもを学校に送り、気がつけば校舎にはいり、学校で過ごして一緒に帰ってる。
朝教室の前でお母さんが帰る帰らないのやりとりをしても、先生は知らんぷりだし。
お忙しいのはわかるよ、だけど、だけどさ。

そんなふうに、
『多数派に馴染めないんなら学校に連れてくんなよ』
『親なにやってんの?家庭で教育してこなかったから学校行けなくなってんでしょ』
って言われているような冷たさを私に感じさせないでよ。

それがますます私を焦らせるんだよ。
周りがますます私を、私たちを追いつめる。
情報の多さも、色んな子育て論も、心理学も、そういうのもまた私を追いつめる。

つかれた、逃げたい、やめたい、愛したい、愛せない、にくい、苦しい、誰か助けて


これは、母子登校に、付き添い登校で悩むお母さんたちのリアルな声です。

自分しか子どもを救えない。学校に頼れない。なんとかしなきゃ。
…と、図書館や本屋の児童発達、家庭教育、心理のコーナーで本を探して読みまくったり、情報サイトやブログを読みまくって、『読んでない本はない』『読んでないサイトはない』くらいになったり。

もうこれだけで眼精疲労間違いなしだし、自律神経も乱れてるひとも多いです。

しんどくて、疲れてるのに、眠れない。
考えたくないのに、考えてしまう。
怒りがこみあげて、とまらない。

感情がコントロールできない。でも、コントロールしないと子どもが不安定になってしまう。

だから、笑顔で過ごさないといけない。いい言葉がけしないといけない。

ずっと演じて、ずっと我慢して、ずっと耐えて。

しんどい。くるしい。つらい。

そういう毎日を、なんとかギリギリの体力と気力で過ごす。乗り切っていく。

そんなふうに戦っているお母さんのことを知らなければ、そんなふうに苦しんでいることを知らなければ、

周りは『あの家どうなってんの?あの子おかしいんじゃない?』と、勝手に批判し、「ジャッジ」し、『ああ、うちはああならなくてよかった』なんて思う。

それがわかるからよけいに付き添い登校はつらい。

そんな苦しみの中、わたしを見つけて支援を受けようと決められたお母さんがたに、この1年も色んな感情を共有していただき、ともにお母さんの子育て観や、生き方みたいなところまで一緒に考えさせていただいたりもしました。

年度終わりということで、みなさんから節目に色んなお言葉をいただきました。

先生と出会えたおかげで、自分を取り戻せました。
先生ならきっとこう言ってくださるだろうと思って相談をすると、そうそう、この感覚…この返事…となります。
支援を受けてからの自分のほうがが好きです。
子どもがどんなことを考えているのかを、先生とのやりとりを通じて気づくことができて嬉しかったです。
これからも幸せな子育てができるよう、自分らしく、子どもらしく取り組んでいきたいです。
先生を見つけて、出会えてよかったです。

そんなことをお話いただき、みなさんがしんどかった時期を乗り越えて、穏やかで幸せな気持ちで子育てをされているのが嬉しくて、嬉しくて。

「おうちから、行ってきますと出かけていく後ろ姿を、当たり前と思わないようにしたい」
「ママ、見てって言ってくれるのはあと何回なんだろうといつも思っています」

この言葉を聞き、くるしくて、つらくて、逃げ出したい、そんな中でわたしを見つけてくださってありがとうございますという気持ちです。

そして、支援を卒業された方から、近況をいただくことも多い3月。

ああよかった…とほっとする毎日です。

それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございます。

まいどん先生(公認心理師)

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