カウンセリングを通じて子育てを見直すってどういうこと?

カウンセリングを通じて子育てを見直すってどういうこと?

ブログをお読みいただきありがとうございます!MIKURU・MIRU代表のまいどん先生こと山下です。

今回は、支援(カウンセリング)を通じて子育てを見直すということをテーマに記事を書いてみたいと思います。

 

こういうお母さんになりたい

こういう母親になりたいという理想の母親像みたいなものって、想いの強さはそれぞれだとは思いますが、みなさんお持ちだと思います。

その理想像からかけ離れてしまうと自己嫌悪に陥ることもあるし、理想に近い自分で居られるとなんだか嬉しくなることもありますね。

こうなりたい自分に近い関わりができるというのはお母さんの心の栄養ともいえると思います。

しかし、「その関わりはあなたのお子さんにとっては為になりませんよ。親が先回りをしすぎるという、子どもにとっての転ばぬ先の杖でありすぎると、それは子どもの自立の妨げになりますよ。」と言われちゃうと、人によっては腹立たしさがあり、傷つきがあり、寂しさがあるものと思います。

プライドをもって、ずっとここまでわが子を命をかけて守り育ててきたのですから当然ですよね。

プライドを傷つけられれば、怒りたくもなるし、傷つくし、「そうか…もう自分のしてあげたいかかわりを手放さなければならないのか…」という寂しさもあり。

なんだか急に宝物を奪われたような、大事な物を手放さなければならないような、そういうしんどさがあるのかもしれません。

 

過保護過干渉が母子登校や不登校の要因となるならば…

「過保護過干渉の自覚があり、親の関わりは見直した方がいいかもとうすうす感じていました。でも、なかなかやめられなくて…」という方は多いです。

それでも「この子のためなら」と、お母さんがたは子どもが自立できるようにある意味『自我をおさえ』『一線をひいて』かかわるよう努力をします。

もしも母子登校や不登校の要因のひとつが、親の関わりが関係しているなら。この子が年齢相応に自立が出来ていないなら…

…と、自立した子どもを育てるというミッションのために、ある意味「こうするべき」「こうあったほうがいい」といわれる母親を演じるということになります。それでうまくいくと「あぁよかった」になるとは思うのですが、私はこの演じることについては注意が必要だと思っています。

 

拙著でも、自立をテーマに文章を書いておりますし、みなさんが活用しやすいノウハウとテクニックをご紹介しています。
しかし、スキルまでは書けていません。

ノウハウはどちらかというと「基本的な知識や技術」を指し、スキルは「深い理解に基づいた知識・技術」を指します。両者には、理解度や専門性といった点において違いが見られます。

テクニックは、マニュアル化がしやすく誰であっても一定の成果を期待できるものを指します。

一方スキルは、個人の意思決定や状況判断などの側面があり、その人の資質によって成果が左右されます。

また、テクニックは習得しやすい代わりに忘れやすいのに対し、スキルは習得に時間がかかる分、忘れにくいという点も異なります。

 

懸念しているのは、マニュアル頼りになりすぎると、おかしな矯正になりかねないということなんですね。

 

実際、「本を読んで取り組んでみました。ある程度まではよくなりましたが、それ以上はうまくいかないので支援を受けてみたいです」というお声をよくいただきますが、ご家庭の状況を見させていただくと、『そのご家庭が本来もっていたはずの良さまでもが消え、「こうあるべき」にとらわれすぎて歪みが生じている』ことがあります。

お母さんがたが持っていたはずの理想の母親像や、本来あったはずの心のふれあいや、お互いに言いたいことを言い合えるような、遠慮のない関係性までもが失われてしまって、不自然な親子関係になってしまっている。

そして、一見お子さんは自立に向かっているようには見えるのだけれども、これまでマイペースに成長していたのに、ゆっくり歩いてたのに走らされて、成長課程でみれるはずの景色が楽しめないままゴールに向かわされてしまっているということもあります。

急に点滴のペースを変えられた…みたいな感じといってもよいでしょうか。

これについては親御さんも同じです。親も子もはじめましてからスタートして、互いのペースでともに成長してきたはずなのに、急にピッチをあげて自立を目指して焦って頑張らなければならなくなる。
大事にしたいのはその成長課程なのに、ゴールばかりを見て焦って走らなければならない。

もう二度と戻らないいまという大切な時間を、マニュアル頼りになったがために失ってしまうものもあるということです。

 

めざしたい変化とは

MIKURU・MIRUでは、できればご家庭のよさは残したままで、そのうえでボタンのかけ違いがあるならばそこは変化を促しながら、ご家庭がバージョンアップしていくのが理想だと考えています。

みんながみんなマニュアル頼りに子育てしたって、つまらないじゃないですか。
変に矯正して、伸びるはずのものが伸びなくなったり、一方はよくなったけど一方は悪化しても意味がありません。

ご家庭への支援は、本に書かれてある一般論的な内容ももちろん参考にしていただきながらも、親御さんの観察力をアップさせて子どもをみる世界の解像度をあげていくことを目指していく。

ゲームボーイとSwitchほどの解像度の差がある中で、たとえば傾聴というテクニックを試してみても、見える世界がちがっていれば深い理解と共感は難しくなります。

理想の母親像により近づきながら、そして子どもの良さも消さないようにしながら、よりよい親子の在り方を目指して作り上げていく。

そうして親子がこの先もずっと、しあわせに関わって生きていけるように。

そんな願いをこめて、MIKURU・MIRUは家庭への支援をしています。

 

 

それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。

また次回のブログにてお会いしましょう 🙂

まいどん先生(公認心理師)

 

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