『生兵法は大怪我のもと』妊娠糖尿病になって歯が欠けた話

『生兵法は大怪我のもと』妊娠糖尿病になって歯が欠けた話

ブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は、自分の体験から不登校や母子登校に悩まれた親御さんの気持ちがわかったような気がした…ということを書いてみようかなと思います。

個人的な内容が多く、いつもと書き方が違うので違和感があるかもしれませんが、山下の個人ブログ的にお楽しみいただければと思います。

(知識がほしいねん、そんなんいらんわという方はバックボタンを押されてください💦)

 

もしやとおもったら、そのもしやだった

妊娠中期のことでした。

「ん…なんかからだがへんだぞ…もしかしたら、今度の妊娠糖尿病のスクリーニング検査、ひっかかるかも…」と思っていた私。

思っていたように妊娠糖尿病のスクリーニング検査にさらっとひっかかり、再度負荷試験を受けましたがバッチリ(?)妊娠糖尿病になってしまいました。

管理栄養士さんから栄養指導を受け、毎日血糖値をはかる生活に。

栄養士さんから指導を受けたときに、「摂取カロリーが800~1000ほどたりない」と言われ、毎食ご飯は130g程度食べていると言うと「炭水化物はご飯だったら入院患者さんでも180gくらい食べてもらってますよ。しっかり炭水化物とってください」と言われました。(高齢出産だったので、体重増加が怖くて食事に気をつけていました)

 

まじかー!そんな食べていいのか…。ラッキー。でも、体重増加大丈夫か…?

 

…とか思いながら、栄養管理アプリで1日の目標摂取カロリーと栄養素を打ち込み、毎日血糖値、食事、栄養素のことで頭いっぱいになりました。

 

血糖値に振り回される毎日

後期になればなるほど、もう、なにをやっても血糖値があがっていってしまう状態になり、どんどん食事に神経質になって、めちゃくちゃストレスがたまりました。

雑穀米、おひたし、お魚、納豆…みたいな食事でも食後の血糖値が爆上がり。

 

えぇー、なにがあかんの!?
食事はゆっくり噛んで、ベジファーストで、ご飯は一番最後に食べてるし、塩分もめちゃくちゃ気ぃ使って、納豆のたれも付属のやつ全部つかってへんし…何でなん…

 

試行錯誤の日々でした。
同じ炭水化物でも、うどんとそばは爆上がりするけどパスタはいけるとか、ご飯よりパンのほうがあがらないとか、和菓子は絶対あかんけどシュークリームは意外といけるぞとか、食べては血糖値をはかり、セーフ!アウト!と毎食一喜一憂。

指先はどんどん固くなっていくし、食後決まった時間に血を採血するのもめんどくさい 😐 

 

看護師さんに、「無理してない?ストレス溜まってない?ほどほどにね!」って言われるんですけど、

むちゃ無理してます!ストレス溜まってます!いますぐ毛穴からソフトクリームを注ぎ込みたい気分ですーーーーー!!!

って思いながら「はいぃ(にっこり)」と返すしかない私でした。

 

ホルモンバランスのせいで主人にいらつく

自分で言うのもなんですが、私は主人に対してけっこう穏やかな人だと思うんですが、妊娠してから、「え?は?こんなことでイライラする?私、こんなんやったっけ?」と思うくらい、どうでもいいことにイライラしてました。

トイレの上の棚に積んでいたストックのトイレットペーパーを取ろうとしてストック全部トイレの床にばらまいた時に主人のせいにしたり。(置いたのは私)

 

もうー!こんなところに置いてたらいつか落ちてくるって思ってたし!!!何なの!!!キーッ!

 

…ってトイレで勝手にひとりでキレまして、仕事が休みだった主人はそれをリビングで聞きながら『あんたが置いたんやないかい』と、心のなかでツッコミ静かに気配を消していました。

 

そんな私が妊娠糖尿病といわれたての頃、主人が『とりあえずヘルシーなやつならいける』とざっくりしかとらえてなくて、スーパーで「これうまそう。どう?」と持ってきてくれるのがなかなかの糖質高めの惣菜ばかりだったりして、

 

食べられへん。あー、それも無理。あれもあかん。
あかんねんって、糖質は1回の食事につき何グラムって決まってるねん。いや、だからそれもあかんねんって…。

何で何回言うても覚えてくれへんねん!1回の食事につき糖質は40から50gにしたいっていうてるやろーーー!!

ただでさえ大好きな刺身も酒も我慢してるのに甘いもんもあかん、糖質も気ぃつかわなあかん、ほんでさらになんで毎回夫に糖質がどうとか言わなあかんねん!
いい加減、覚えてくれやーーーー!!!!

 

…と、むちゃくちゃイライラしました。
外食いこうかという話になっても、お店調べといてねと言われ、色んなお店で公開されてる栄養表をダウンロードして、メニューの糖質を確認して、これならいけるとかいけないだとか毎回調べるのがもう、面倒で面倒で。

 

いいよね。男のひとって。
私は神経質やから、血糖値爆上がりしたら赤ちゃんごめんねって思うし、気にするなよって言うけど、やっぱりお腹のなかで動いてる我が子に悪い影響いってへんか?て思うのにさ。
血糖値が乱高下しないように、間食に玄米おにぎり持ち歩いて食べたら「えっ今?!(このタイミングで食べる?)」ってさ…。
えっ、今?やあらへんがな。
何で今おにぎり食べているんか食べてるか聞けやーーー!!調べろやーーー!!!
労えやーーーーー!!!!興味持ってくれやーーーーー!!!!

 

…と、食べるのが大好きなのに好きなものが食べられないっていうのもストレスの要因だったと思います。

普通に思ってることを伝えたら良かったんですけど、この時は「察して」オーラがすごい、超絶面倒くさい人になっていただろうとおもいます。

 

血糖値管理ノートと私

妊婦検診で毎回血糖値管理ノートを提出するのですが、もう、それがいやでいやで。

看護師さんに「この日高かったね」とか、「今週は優秀やわ」とか言われるんですけど、ノートには血糖値しか書くところがないので、数値だけ見て評価されるんです。

 

いやいや!!
私の日頃の努力を!見てくださいよーーー!!!
この日の食事むちゃくちゃ頑張ったけど!この結果だったんですーーー!!!
同じ糖質量でも食材によって血糖値のあがりかたが違うんです看護師さーーーん!!!

 

…っていつもこころのなかでは思いながらも、「えへへ、気をつけまーす」と言っていた猫かぶりな私でした。

そして、後半は血糖値を誤魔化して書いたこともありました。汗

 

ただ、大好きな看護師さんの日は、「つらいでしょ。毎日血糖値・糖質って頭から離れなくなってない?たまにはやらかしても大丈夫よ。山下さん真面目やから、ちょっとやらかすくらいでちょうどいいと思う」と言ってくれたりして、自分のつらさをわかろうとしてくれるような発言に癒やされていました。

 

このようなやりとりを毎回やりながら、「家庭ノートを出してくださる親御さんもこうなんやろうな…」と思いました。

 

「やりとりがあかんってわかってるし、書くけど、指摘だけやとただただやる気なくなるし、しんどいけど頑張ってる自分をわかってほしいし、優しくしてほしいし(?)、応援してほしい。きっとそうに違いない。わたし、もっと支援中の親御さんたちに優しくする・・・・!!!」

 

…と、提出した血糖値管理ノートを看護師さんに返却されながら心に誓ったのでありました。

 

やりすぎた血糖値対策。さようなら、私の前歯(一部)

私の神経質はどんどん加速し、空き時間ができれば血糖値、妊婦糖尿病、糖質を控えた食事について調べる日々…。

「こうすれば血糖値があがらない」と言われる方法を片っ端から試すようになり、

 

食前食後に運動。

食前に濁りのあるリンゴ酢とキャベツ。

飲み物にはデキストリン。

桑の葉茶を常に飲む。

 

…などと、いいと書かれてあるものはとにかく実践しまして。

 

そしてある日、ご飯を食べていたら…

 

ガリッ。

口の中で嫌な感覚、音が鳴りました。

 

ジャリ…ザラ…

 

…ん?なんか…下の前歯が…ちょっとへん…。

急いで鏡をみに洗面所へ行ったら、前歯が欠けてた。

うそやろ。前歯が欠けてる…。

 

リンゴ酢はほどほどに。

歯が欠けましたと診てもらいにいった歯医者さんには、「つわりがひどかったですか?(よく吐いていたからこうなったんでしょうかね?)」と聞かれましたが、つわりで吐くことはなかった私です。歯が欠けたのはリンゴ酢のせいでした。(欠けた部分を埋めてもらいました)

食前のリンゴ酢が血糖値コントロールがしやすかったので、飲みすぎました。

 

そしてこの体験をして思ったのは、不登校や母子登校になったお母さんがたと今の私は同じなんでは?ということでした。

よいとされるものをとにかく実践してみようとして、それぞれの行動のメリットデメリットや相性はさておき手探りでとにかくやれることはやるし、ネットなどで落ちている情報は一通りぜんぶ見尽くしたし、やってる…
でも、「私はこういう食事があってた」みたいなのを見てもなんの参考にもならないというか、いえ、参考にはなるんですけど、結局自分の体質次第なので誰かの成功例は自分にそのまま当てはまらなくて。

そして、相性が悪いものどうしを同時にやっちゃったりして、状況が悪化したり、混乱してしまう。

もはやどうしていいのかわからない。手は尽くした。それなのに何も変わらない、どうしよう…という感じ。

 

実際、支援を受け始めたご家庭の多くはネットで転がってる情報や、本にかかれてあることでよさそうと思ったことは大体みなさん片っ端からやり尽くしていて、そして家庭内が混乱してるんです。
やりすぎてむしろ状況がよくない…ということも珍しくありません。

 

今回歯が欠けるという経験をして、『はじめから栄養士さんの指導をもっとちゃんと受けて、言われたとおりにやっていれば、毎日糖尿病について調べまくってキリキリしてストレスためることもなければ歯が欠けることもなかった』と思った。

生兵法は大怪我のもとだなと身をもって体験した…というお話でした。

 

それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。

また次回のブログにてお会いしましょう 🙂

まいどん先生(公認心理師)

 

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