効果的な親の気持ちの伝え方
いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
まいどん先生こと、MIKURU・MIRUの山下です。
今回は『効果的な親の気持ちの伝え方』について解説をいたします。
アイ(私)メッセージをうまく使いこなせない…
「早く起きなさい!」
「〇〇するのはやめなさい!」
「これはこうした方がいいんじゃない?」
お子さんに何かを伝えるとき、親が常にこのような命令・指示・提案の伝え方をすると、子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。
自分で考えなくても、「そろそろ時間だから早く起きて」というお母さんの指示で目が覚め、「それはやめなさい」「これをしなさい」と命令されることで失敗することがなくなり、「こうしたほうがいいんじゃない」と提案してもらうことでつねに最善の結果を得られる。
一見、「え、それでいいんじゃないの?」と思いがちですが、実は命令・指示・提案が多いと子どもが「指示待ち状態」になってしまいやすいです。
もちろんケースバイケースであったり、お子さんの性格や特性によって上記のような対応が必要な場合がありますが、指示待ち状態のお子さんにとって、『自分で考えて行動しましょう』と求められる学校が「怖い…」と感じさせてしまいかねないため、
「お母さん、〇〇が遅刻しないか心配だよ」
「〇〇されると、お母さんは悲しいな...」
「お母さんならこういう風にするかな」
と、主語を「お母さん(私)」として伝えてみるアイメッセージという手法がおススメです。
主語を私に変えるというテクニックは、このブログのみならず色んな心理学や子育て本などでも見かけることがあるのではないかとおもいます。
この手法は実践がしやすく、どのご家庭にも比較的有効であるため、わたしもよくアイメッセージを活用してみてはどうだろうとアドバイスをいたします。
そして、アイメッセージでの対応の仕方をお伝えして、いざ取り組んでもらうと..、
「先生!息子がすんなり動いてくれました」
「うちの子、この伝え方だと反発が少なくてびっくりです。」
と、上手くいくご家庭もあれば...
「何故かあまり効果がありません...」
「やっぱり子どもが反発してきてしまいます…」
と、なかなか上手くいかないご家庭もあります。
表情と言葉は一致していますか?
一体この差はどこにあるのでしょうか?
子どもの性格や、これまでの家庭内対応の仕方などによって原因は異なってきますが、上手くいかないという親御さんの中で一番多いのは、「言っていることと表情が一致していない」というものです。
特に、顔は怒った表情なのに「悲しい」という伝え方をしているケースが多いように感じます。
↑実際にこういう表情でこの言葉を言われると、人は表情のほうを見て「いや、悲しいどころか怒ってますやん!」と捉えがちです。
このような対応になってしまうとき、お母さんなりに、イライラしている感情をむき出しにして命令・指示・提案の声掛けにしたいところをグッとこらえながらアイメッセージで対応されていることが多いです。
それでも、表情が上手く作れていないと、子どもには見透かされてしまい...
「そんなこと言ってるけど心では早くしろと思ってんでしょ」
「悲しいとか言いながらどうせ怒ってるんでしょ」
「遠回しに嫌味みたいに言ってくるなよ!」
と、さらなる子どもの反発心を生んでしまうこともあります。
お子さんに命令・指示・提案の伝え方にならないように気をつけつつも、アイメッセージで伝えようにもイライラしてしまっている場合は、いったん親御さんの気持ちを整えることをおススメします。
『支え役』という役割になりきる
お母さんのイライラの感情がおさまってきた頃に、落ち着いてアイメッセージで
と心を込めて伝えてみましょう。
「うーん、なかなか難しいわ...」「上手く出来るかしら?」と不安になられる方もいらっしゃいますが、これが不思議とやっているうちに慣れてきて、いつのまにか体に染み付いてきます。
イライラしたまま無理に悲しい表情を作って伝えても、雰囲気から怒りの感情が漏れ出てしまったり、親御さん自身が自分の気持ちと言動が一致せずにストレスになりやすいだけです。
その結果、子育て燃え尽き症候群のようになってしまうこともあるので親御さんもまた言葉と表情を一致させる工夫が必要かと思います。
👇子育て燃え尽き症候群についてはこちらをご覧ください
まとめ
いかがだったでしょうか。
命令・指示・提案の声掛けを避けて、上手くアイメッセージで伝えることによって、お子さんの自立心を育んでいくことが出来ます。
また、親御さん自身の感情のコントロールの練習にもなります。
お子さんにアイメッセージで伝えるときは、イライラしているときでも一旦落ち着いて、その言葉に合った表情を作ってお子さんに伝えるようにしてみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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