過度な母子密着。「学校が怖い」のはなぜ?

母子分離不安

こんにちは!まいどん先生です 🙂

 

母子登校の背景にあるものとは

今回は、母子登校の背景にあるものとはというテーマで記事を書かせてただきます。

 

ある日急に母子登校が始まった。その理由は…

ママ、教室まで一緒についてきて…。
ママが来てくれないなら学校行かない!

 

このように、お母さんの付き添いがないと学校に行けないと訴えるお子さんの特徴としてよく見られるのが

母子分離不安が強いことです。

 

母子分離不安とは、子どもがお母さんから離れることを極端に怖がったり、不安がる状態が続くことを言います。

学校には、自分の身の回りのお世話をしてくれたり、「もうすぐ○○の時間だから準備しようね」と、自分のことだけを見て声をかけてくれるようなお母さんのような存在はいません。小学校低学年であれば、多少は先生が声掛けをしてくれたりもしますが、さすがにクラスの子ひとりひとりに常に目を配り、その都度全員に指示を出すことは不可能です。

そういった環境の中で、

自分だけじゃどうしたらいいのか分からない…
おうちならママが助けてくれるのに…

 

と困った思いをするうちに、子どもは段々

「ママがいない学校は怖いところ」

と考えるようになってしまいます。

 

その結果、お母さんと離れることを不安がるようになり、学校にひとりで行くことを拒むようになる、といったケースをよく見ます。

母子登校5つの動物タイプで言うとラッコタイプに当てはまります。(ラッコタイプの解説はこちら

 

なぜ「学校が怖い」のか

「学校が怖い」の言葉が出る理由として、家庭内での親御さんのお子さんに対する日々の対応の仕方が大きく影響しています。

 

例えば…

・子どもがハサミを探しているときに、先回りして「ハサミならあそこにあったわよ」と教えてあげる

・「そろそろ寝る時間だから歯磨きしなきゃいけないよ」と、いつ何をするべきか子どもに指示している

・子どもがレゴで遊んでいるときに「これはこうした方がもっとバランスよくなるんじゃない?」と求められていないのにアドバイスする

こういった声掛けをしているお母さんはいませんか?

 

このように、子ども自身が考えて行動する機会を奪ってしまうような対応は、母子分離不安を助長し兼ねません。

 

今の例えを学校での状況に当てはめて考えてみると…

・学校でボール遊びをしようとボールを探していると、先生は「ボールならここにあるよ」と聞く前にわざわざ教えてくれるでしょうか?

・「そろそろ体育の時間だからお着替えしようね」と個人的に声をかけてくれるでしょうか?

・工作をしているときに「ここはこうした方が綺麗にできるよ」と、子どもから聞かずとも先生からアドバイスをされることはあるでしょうか?

…なかなかありませんよね。

 

このように、家庭ではお母さんが何も言わなくても助けてくれるのに、学校では自分から発信しない限りなかなか助けてもらえない、というギャップに子どもは不安を覚えてしまうのです。

学校生活と家庭生活のギャップをどう埋めるか

では、そのギャップを埋めるためにどうすれば良いのでしょうか?それは、

 

「子どもが自分で考えて行動する機会を奪わないこと」です。

 

コツとしては、子どもに先回りして何かを教えてしまいそうになったり指示をしてしまいそうになったときに「学校の先生ならどんな対応をするだろう…?」と一呼吸置いて考えてみることだと思います。

 

学校の先生であれば、

・あえてすぐに答えを出さずに子どもが考える時間を持てるようにあえて助言をせず待つ

・助けを求めてきたらアドバイスをする

 

というように、子どもに考えさせる時間や余地を与えることが多いです。

 

このような視点で、

ハサミを探していたら、「ママ、ハサミってどこにあったっけ?」と自分から聞けるのか

寝る時間になったら「歯磨きしなきゃ」と自分で考えて動けるのか

…と、子どもが自らアクションを起こせるか見守ることが大切です。

 

子どもに探し物の在処を聞かれたときに、お母さんが場所を知っていれば「あそこにあったよ」と答えたり、知らなければ「お母さんは知らないよ」と答えてあげるのは問題ありません。

ただ、一緒に探し物を探すのは、子どもから「一緒に探して欲しい」とお願いされてからにしましょう。

歯磨きに関しても、実際に寝る時間になるまで待ってみて動かなければ、「そろそろ○時(寝る時間)だよ」と寝る時間の告知だけして、自ら歯磨きしに動けるのかをまずは待ってみることをおすすめします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

親が子どもに考えさせる時間や余地を与えるということを心がけて対応を積み重ねていくことで、子どもはお母さんに頼らず、自身で考えて動くという力が付きやすくなります。

例え学校で何か分からないことがあっても

まずは自分で考えてみよう
何かあったら先生に聞けば大丈夫!

など、お母さんがいないからと不安になることはかなり軽減させられますし、「学校は怖いところ」という意識もどんどんなくなっていきます。

 

もちろん、お母さんも決して悪気があってお子さんに対して、先回りして何かを教えたり、指示をしてきたわけではないと思います。

むしろ、「子どものことを思ってやってきたのに、ダメだったの?!」と驚かれるお母さんもいらっしゃるかと思います。

お母さんのお子さんを大切に思う気持ちはそのままに…お子さんが笑顔で「いってきます!」とひとりで学校に向かえるように、家庭での過ごし方を変えていってみませんか?

まずは、「お子さんに何かを聞かれるまでこちらからは声をかけない」ということから始めてみても良いかと思います!慣れて余裕が生まれてくれば、先程話したような、「学校の先生ならどんな対応をするかな…?」と一呼吸置いて考えながらお子さんと関わることも出来るようになってきますよ。

それでは、また次回ブログ記事にてお会いしましょう!

親まなびアドバイザー まいどん先生

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