その応援の仕方や話の聞き方、実は子どものチャレンジ精神ややる気を失わせているかも?
ブログをお読みいただきありがとうございます。
まいどん先生こと山下です。今回は、子どものやる気をテーマに記事を書いてみたいと思います。
「どうやったら子どもに前向きにチャレンジしてもらえるのでしょう」
お子さんの「やる気」「自信」って、気になりますよね。
出来ればチャレンジ精神を高く持ち、色んなことに挑戦してもらいたいし、頑張ってもらいたい。
多くの親御さんはそう考えていると思います。
こういったご相談をいただくことがありますが、そういったご相談をいただくご家庭の親子会話を拝見すると、こんな会話を多くみかけます。
みなさんは、このやりとりの何がお子さんの「チャレンジ精神」「やる気」を失わせていると思いますか。
最近料理に興味を持ち、卵焼きが作れるようになった子が、 フライ返しではなくお箸で卵焼きを作れるようになってきました。 しかし、ある日… 子 うわーん!できない! …と、大泣きしました。
母 スクランブルエッグにしちゃったらいいじゃない。和風のスクランブルエッグ。美味しいと思うな 子 もう!やだ!もうやらないもん!(と、去ってしまう) 母 ・・・・。(後片付けをする)
そしてまた別の日… 子 できない!巻けない!!!(お箸でうまく卵焼きが巻けなくて泣く) 母 お箸にこだわらなくていいんじゃない?フライ返しで作ったらいいのよ。今までそれでうまくできてたでしょ
この日以降、この子はお箸で卵焼きを巻こうとしなくなりました。 |
「できなくても落ち込む必要はないんだよ」と言いたかった
先ほどの例でのポイントは、お子さんがなぜ泣いたのか。イライラしたのか。…というところに注目しているかどうかです。
せっかくお箸で卵焼きを巻くことが出来るようになってきたのに、うまくできなかった。
この子の場合、綺麗な卵焼きを作りたいのではなく、お箸で巻いた卵焼きを作りたかったのです。
親は、『せっかくチャレンジしているのに、失敗させては可哀想。』と思い、「失敗してもいいじゃない。それもそれでおいしそうだよ」「フライ返しで作ると上手くいくよ」と言いました。
ですが、本人は、せっかくお箸で巻く卵焼きが綺麗に出来るようになってきたので、お箸で綺麗に卵焼きを巻きたかった。
しかし、お母さんはその気持ちに寄り添うことができず、『失敗を恐れないでほしい』という親の考えを優先してしまったのです。
寄り添っているつもりが、『わかってくれない』と思わせているかも
上の例で考えますと、子どもからすれば、「失敗してもいいじゃない」と慰められたいわけでもないし、「こうすれば上手くいく」とアドバイスをもらいたいわけではなく、
うまくできない悔しさをわかってほしい。できるようになりたい気持ちに寄り添ってもらいたい。
そのように考え、「そんなこと言われたいんじゃない!」と『お母さんは私をわかってくれない』と思わせてしまうかもしれません。
では、先ほどの例でしたら、どのようにかかわるのが正解だったのでしょうか。
子 うわーん!できない! 母 あら・・どうしたの? 子 お箸で卵焼きができない!!! 母 そっかぁ。難しいよねぇ。お母さんも、昔は、お箸で卵焼き作るの難しかったな。 子 うう…できない… 母 そうねぇ…うーん。お母さんが思うこと、言っていい?2つあるよ。ひとつは、もう一回チャレンジしていいよ。もうひとつは、まだ卵液が残ってるから、それを使ってお母さんと一緒にお箸で卵を巻いてみよう。どう? 子 ・・・うん…やる・・・。
2回目のチャレンジ成功
子 やったー!!!できた!! 母 うんうん!!できたね!やったね!うれしいね。すっごく美味しそう!早く食べたいなぁ~ |
まとめ
今回書かせていただいたのはあくまでも例ですが、「あ、これうちもやってるかも…」と思われたかたもいらっしゃるかもしれません。
『聴く』『寄り添う』『理解する』というのは、オウム返しをすればいいわけでもなく、表面的に「かなしいね」「つらいね」といえばいいわけでもありません。
子どもがどのような視点で世界をみているのか?どのようなことを考えているのか?
…ということを注目し続けることが大切です。
なかなか自分で気づくというのは難しいと思いますが、例えば「うまく関われなかったな」と思う時は、親子会話を書き出してみて、ご自身で振り返ってみると答えがみつかる…かもしれません。
それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回のブログにてお会いしましょう 🙂
まいどん先生(公認心理師)
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