ついつい子どものあれこれに干渉してしまう
過干渉がよくないって聞くけれど…
みなさんは、色んな本やブログなどから、「過干渉がよくないって聞くけど、どこからが過干渉かわからない!」と悩むことはあるでしょうか。
「干渉しないと、この子何もやらないし…」
「過干渉ってそんなにマズいのかな~?ガミガミ言ってはいるけど、別に大きく困ることないし…」
こういったご意見もあると思います。
今回は、過干渉とはそもそもどういったものなのか、そして過干渉を続けた結果起こり得ることについて記事を書いてみたいと思います。
過干渉と過保護
まず、過干渉とは、文字の通り、干渉が行き過ぎていることを指し、子どもが望んでいないのに親が子の行動を制限したり、無理やり考えを押し付けたりすることです。
似た言葉で「過保護」というものがありますが、過干渉は親の願望や期待を子どもに押し付けて行動や考えをコントロールすることなのに対し、過保護は子どもを過剰に保護することをいいます。
ご家庭の状況や子どもの性格によって、過干渉のラインは様々にはなってきますが、だいたいのご家庭で起こっている過干渉の例を挙げますと、
・学校の持ち物を親が連絡帳を見て把握し、準備する
・子どもがその日何を着るかを親が決めて出しておく
・宿題や課題が出来ているか聞き、もれなくチェックする
などがあります。
これは小学校1年生のケースではむしろ必要な干渉な場合もあるのですが、実際にお子さんの様子を拝見していますと、わざわざ親が管理したり干渉せずとも自分でできる力があるにも関わらず、親のおもうスケジュール感で行動をしてくれないので親が過干渉をして、結果子どもの自信や自立心の妨げになっていることがあります。
過干渉によって起こりえること
このような過干渉の対応を続けていくと、様々なことが起こり得ます。
子どもの自立を妨げる、自主性が育たないなんでもお母さんが先回りして行動してくれるので、「自分でこれをやらなければ」「これはこうした方がいいかな」と考えることがどんどんなくなっていきます。
その結果、指示待ち人間になってしまったり、お母さん頼みで日々を過ごしていくことになってしまいかねません。
自分の考えに自信が持てなくなる
子どもが自分なりに考えて決めた行動でも、親から「それだと間に合わないんじゃない?」「こっちにしなさい」と否定されると、自分の考えに自信が持てず自己肯定感が下がってしまったり、「どうせ自分の言ったことはダメだと言われるんだ」と諦めてしまうようになってしまう恐れがあります。
過剰な母子密着、母子分離不安に繋がりかねない
常に近くで身の回りのお世話をしてくれるお母さんがいると、自分で考えるよりも親が考えてくれるという安心感から、母子密着状態が強くなりがちに。
お母さんがいるのが当たり前になってしまうと、お母さんから離れて学校に行ったりすることに不安を感じるようになり、行き渋りや母子登校、不登校に繋がってしまうこともあります。
失敗を極端に恐れるようになる
家であれば先回りして自分のことをしてくれたり導いてくれたりするお母さんがいるので、そのレールに乗っかっているだけで良いのですが、家の外となるとそうはいきません。
失敗したときに、または失敗しないように助けてくれるお母さんがいない環境において、どうしたら良いのか分からなくなってしまう子が多いです。
また、過干渉な親の元で育った子は、失敗をした経験がかなり少ない傾向にあるので、人一倍失敗を怖がってしまったり、あるいは一度の失敗で立ち直れなくなるというケースもあります。
…など、このように、過干渉のし過ぎはお子さんの自信や自立心に影響を与える可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
干渉をすること全てが悪いことではありません。お子さんの年齢や性格によっては、ある程度干渉をしていく必要もあります。
ただ、大切なのは、この干渉はこの子にとって必要なものなのか?、子どもの自立を妨げることになっていないか?、この子が自分ひとりで出来ないままだと将来的に困るのではないか?、ということを考えて対応していくことだと思います。
いずれお子さんは親御さんのもとを離れ、独り立ちすることになります。
18歳にもなれば立派な成人として扱われるわけですが、親はお子さんとの関わりの中で、子ども達の未来を考えながら成長を促していくということが大切だと思います。
難しいことではありますが、意識をしていくことで変化が見られるかもしれません 🙂
それでは、今回はこのへんで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
親まなびアドバイザー まいどん先生
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